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お知らせ

今週のお知らせ 非歯原性疼痛について 歯が原因ではないのに歯が痛いのは? 患者さん「歯茎からソーメンが出てきます」私「えっ、、、」

投稿:2020年5月29日

本当は歯が痛くないけれど、歯に痛みを感じる例がまれにあります。私が経験した歯が原因ではない歯の痛みや歯肉の症状についてお知らせします。

  1. 感覚異常症
  2. 非定形歯痛
  3. 三叉神経痛
  4. 急性上顎洞炎
  5. 帯状疱疹
  6. 舌痛症

1.感覚異常症(口腔内セネストパチー)

これまで数名の口腔内セネストパチー患者さんを診たことがあります。初めての患者さんには、本当にたまげました。

私「今日はどうされましたか?」

患者さん「上の歯の歯ぐきからソーメンが出てきたんです。」

私「えっ、、、、」

もう一万人近くの患者さんを診てきましたが、こんなに驚いたことはありません。

今度はソーメンが出ている最中に来院していただくことにしました。

患者さん「今、ソーメンが出ています。」

私「では見せてください。ん、何もないぞ。」

私「現在、何も出ていませんが、患者さんの感覚では出ているのだと思います。調べてみます。」

学術誌を調べたりしましたが、判りません。インターネットでやっとたどり着きました。東京医科歯科大学の教授が立ち上げたホームページ「踊る歯科心身症のホームページ」で同じような症状の症例が載っていました。

それからは、「砂が出てきた、」「釘が出てきた、」中には「金冠が出てきた」と言う患者さんを診ました。患者さんたちには、「踊る歯科心身症のホームページ」のコピーを見せて納得してもらいました。

原因:判っていません。私の感じでは、やはりどこかの神経伝達物質のが作動ではないかと疑っています。

治療:抗うつ薬が有効と言われています。心療内科、脳外科受診を勧めます。

 

2.非定形歯痛

この患者さんは歯が痛いとはっきり言われてこられました。その歯を診ると全く正常な歯です。そのような場合はいろんな検査をします。レントゲン検査、歯髄検査(弱い電流を流して痛みを感じるか?神経が生きていれば痛みを感じます。感じなければ神経は死んでいる。)麻酔診断などです。しかし判りませんでした。

日を代えて調べてもわかりません。すでに何本かの歯が抜かれていました。患者さんは抜歯を希望されましたが、ヒビが入っているのかもしれないと神経を取りました。それでも痛みは治まりません。その間、同時進行で他の歯を治療しました。すると、痛みが軽くなってくると、今度はまた別の歯が痛いと言われました。

さすがにこれはおかしいと思い、レーザーを当てたりマウスピースを試したりして様子を見ることにしました。

その後、「口腔がん面疼痛を知る」と言う講演会があり参加して、講師の先生に質問したところ、「非定型歯痛で間違いないでしょう。歯を抜かなくてよかったですね、」と言われました。

患者さんはその後来院されていないのでわかりませんが、他の歯科医院で歯を抜いてもらっているかもしれません。同じような患者さんが来た時には、脳外科を紹介して薬を出してもらったこともあります。

原因:まだよく判っていませんが、神経伝達物質の誤作動ではないかと言われています。

治療:抗うつ薬の服用でよくなる事があります。

 

3.三叉神経痛

歯が痛いと言ってもいろんな痛みがあります。一番多いのはむし歯によるものです。初期段階では冷水通です。放置して進行すると冷水痛と温水通の両方が出ます。さらに進行すると温水通が強くなり冷水で冷やすと楽になります。最後は痛みが激しくなり夜も眠れなくなります。

歯周炎の場合は噛むと痛い、腫れてきて痛いなどがあります。

三叉神経痛の場合は 電流が走るような痛みを感じます。顔を洗ったりしたときに痛んだり、冷たい風に吹かれた時などに痛みます。

治療:神経痛の薬を服用します。

 

4.急性上顎洞炎

症状は上顎の歯が焼けつくような痛みを感じることが多いです。歯に問題がない場合は鼻の病気を考えます。

風邪をひいている、鼻汁が出る、鼻の横を軽くノックして痛みがあるなどの症状があれば急性上顎洞炎の可能性が高いです。むし歯がない場合はレントゲン撮影して左右の濃度が違っていれば耳鼻科受診を勧めます。

治療:抗生剤を服用します。耳鼻科受診を勧めます。

 

5.帯状疱疹

帯状疱疹は、体内の水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。
主に子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染すると、水ぼうそうを発症します。そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。

普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹(ほっしん)が出る帯状疱疹を発症します。

初期段階では歯が痛いと訴えられますが、しばらく経過を見ていると発疹が出来ると診断がつきます。

治療:抗ウィルス剤の服用

 

6.舌痛症

これも原因は不明で舌に痛みを感じる症状です。

私も何人か舌痛症の患者さんを診ましたが、何も問題がないことをお知らせすると徐々に安心されて治ることが多いです。

なかなか治らない患者さんもいました。大変敏感になって舌が触れる歯がとがっているとのこと

で、その部分をツルツルにして徐々に良くなっていました。1週間に1回治療して何カ月たった時に「もうだいぶん良くなられたので、そろそろおしまいにしてもいいかも知れませんね」と言ったところ、次回に来られた時に患者さんが「この1週間眠れませんでした」と言われました。まだ治っていないのに終わりにされると思われたようで、不安になって眠れなくなったそうです。それからネガティブなことは一切言わないようにして2~3ヶ月後に患者さんから「長い間ありがとうございました。すっかり良くなりました」と言われ終了しました。

原因:判っていません。

私の感じでは、やはりどこかの神経伝達物質の誤作動ではないかと疑っています。

 

以上のようにまだまだ判っていないことがたくさんあります。

一つの考えとして糖質の食べ過ぎではないかとの説があります。

糖尿病の治療は薬とカロリー制限などでなされていますが、昔、まだ糖尿病の薬がなかったころは、糖質制限食が治療法でした。てんかんの治療法も、現在では薬で治療されていますが、厳格なケトン食(糖質制限食)が治療食です。

うつ病も、鉄分不足があるということで、糖質制限食で治療している医師もいます。肉やレバーは鉄分豊富なのです。

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