いなだ歯科医院

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一般歯科、小児歯科、予防歯科、ミラクルデンチャー

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お知らせ

―周術期と抜歯には高たんぱく食を― 術後の合併症をなくし、回復が大変早い

投稿:2023年2月24日

分子栄養学は物理学者の三石巌先生が提唱された学問で、体の不調は栄養素の不足によって起きると言う考え方が元になっています。三石巌先生自身、白内障や、鉛公害により1型糖尿病にかかりましたが、医者に頼ることなく克服して95歳までスキーを楽しんだ稀有なる学者です。

外国ではオーソモレキュラー栄養学が同じ考えの栄養学です。

分子栄養学から見た周術期の栄養摂取

ストレスに対抗するためにはタンパク質、ビタミンC、ビタミンE、カルシウムが必要。ストレスには精神的ストレスと物理的ストレスがあります。精神的ストレスは例えば人間関係の悪化、大切な人の喪失、離婚、転勤、病気など、物理的ストレスには引っ越し、外傷、手術などいろいろありますが、そのどちらも、体の中ではタンパク質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンEが大量に消費されます。我々は、様々なストレスを抱えています。

全身の病気の手術を予定されている方は術前と術後に上記栄養素を補充しておくと治りがいいです。具体的には、病院食+ホエイプロテイン(1日20~40g)

ストレスに負けぬ栄養作戦

第1条件は高タンパク食です。

そして第2条件は、ビタミンCの摂取である。副腎皮質がホルモンを合成するとき、補酵素としてビタミンCが要求されるのだ。そしてまた、第3の条件は、ビタミンEの補給である。ビタミンCほど大量ではないが、ビタミンEも要求されます。

「食品栄養学」(1975年)の中で小柳達夫氏は、たんぱく質の損失が、大腿骨骨折の場合は800グラム、大やけどの場合は1キログラムから1.25キログラムに上るという。

標準状態においてタンパク質を必要なだけ摂っていた人が大腿骨を骨折した時、たんぱく質を従来よりも余計に摂らなくてはならなくなる。大ざっぱな試算であるが、1日量を20グラム増やしたとすれば800グラムのたんぱく質の補給に40日かかる。1日量を40グラム増やせば、20日でこれが賄える。要するに、たんぱく質の摂取量を多くすれば、回復までの日数が短縮される。この時、ビタミンC、ビタミンEについても特別な配慮がいるわけです。

ビタミンCに殺菌作用と制菌作用のある事は発見後まもなく突き止められた。ブドウ球菌の静菌作用は濃度20PPMで現れる。溶連菌(溶血性連鎖連鎖球菌)に対するビタミンCの静菌作用は濃度50PPMで現れる。

殺菌にビタミンCが有効です

ビタミンCの菌毒不活化作用は、ジフテリア菌、破傷風菌、ボツリヌス菌のほか、ブドウ球菌、赤痢菌等についても確認されている。

細菌が出す菌毒にもビタミンCが有効です。

ビタミンCの殺菌作用は肺炎双球菌、肺炎桿菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、マイコプラズマ、百日咳菌、赤痢菌、結核菌などに効果を表す。

まとめータンパク質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンEを十分にとりましょう

ビタミンCを多く含む食品

レモン、イチゴ、ミカン、柿、パセリ、トマト、ブロッコリー、ピーマン、サツマイモ、番茶

ビタミンEを多く含む食品

アーモンド、小麦胚芽、大豆、落花生、ウナギ、シジミ、カツオ、アユ

タンパク質を多く含む食品

肉(牛、豚、羊、鶏)、魚介類(魚、イカ、タコ、貝)、牛乳、卵、チーズ、大豆、豆腐、納豆、カマボコ、ちくわ

カルシウムを多く含む食品

野菜―小松菜、モロヘイヤ、いりごま、菜の花、チンゲン菜、大根の葉、切り干し大根

魚介類―わかさぎ、干しエビ、オイルサーディン(いわし)、あゆ、ししゃも、ウナギかば焼き

大豆製品―焼き豆腐、生揚げ、がんもどき、木綿豆腐、凍り豆腐

乳製品―牛乳、スキムミルク、アイスクリーム、チーズ、ヨーグルト

サプリメントで簡単に摂取することが出来ます。お勧めします。ドラッグストア、薬局に置いてあります。

ホエイプロテイン、プロテインバー

ビタミンC

ビタミンE

カルシウム

 

 

もう1度書きますが、1日のたんぱく質必要量は体重の1000分の1と言われています。50kgの人は50g、70kgの人は70gが必要です。牛肉だと300~400gになります。足りない場合は本来新陳代謝で古くなった捨てるものを再利用します。それが度重なると体に不調が出てくるのです。

「良質なたんぱく質を取るように心がけましょう。」とよく耳にしませんか?でも、「良質なたんぱく質」って何でしょうか?

たんぱく質とは、私たちの生命を維持するために不可欠なものです。たんぱく質を構成しているのは、わずか20種類のアミノ酸です。たんぱく質の種類によって、そのアミノ酸の量や配列(並び順)、集合体の大きさや形が異なります。その内の9種類のアミノ酸は必須アミノ酸で必ず食べ物から摂らないといけません。

「良質なたんぱく質」というのは、アミノ酸がバランス良く含まれているたんぱく質のことです。アミノ酸の含有バランス(アミノ酸スコアといいます)が良いものは、生体内での利用効率が良く、余分な老廃物となるものが少ないので、「良質なたんぱく質」と呼ばれます。

良質なたんぱく質を含む食品は、肉類、魚介類、牛乳・乳製品、チーズ、卵類や大豆・大豆製品などであり、豆類以外はほとんどが動物性食品です。植物性食品である穀類や野菜類にもたんぱく質は含まれますが、例えば重要なアミノ酸が少ないなど、アミノ酸のバランスがよくありません。このような場合、たんぱく質の利用効率はそのアミノ酸の量に合わせて下がってしまいます。

現在推奨されている食事の栄養バランスは糖質 60% 脂質 25% タンパク質 15% だそうですが、これには特に根拠があるわけではなく、今の日本では調べると平均これぐらいですね、と言うデータです。

しかし、我々が現在食べている「バランスの取れた食事」は分子栄養学的には問題ありと言うことです。1番大事なタンパク質が足りません。

人の体はほとんどがタンパク質で出来ています。筋肉、内臓、髪、爪。骨もタンパク質とカルシウム塩で出来ています。唯一、脳みそは乾燥重量の60%ほどが脂肪です。

糖質はエネルギー源です。現代人は摂り過ぎです。使いきれなかった糖質はインシュリンと言うホルモンによって脂肪に変えられ、皮下脂肪や体脂肪になるのです。

見渡せば糖質まみれ(糖質って美味しいですからね、白米ご飯、パン、メン類、お菓子など)です。

私が小さい頃はどこに行くにも歩きか自転車、馬車もいました。車はお金持ちかお医者さん、運送会社のトラックしか通っていなかった。今は便利になって、自家用車にエスカレーター、エレベーターに自宅配送、運動量は減って余った糖質はインシュリンホルモンによって脂肪に変換され体脂肪、皮下脂肪になります。肥満は消費しきれなかった糖質のせいなんです。

糖尿病は増える一方です。脂質は体の構成要素です。

細胞膜は脂質でできており、脳みその乾燥重量の約60%が脂質です。糖質が多すぎて脂質が少ないと神経伝達物質の誤作動により、例えばてんかんや原因不明の非定型歯痛、感覚異常症などになるのではないかと言われています。パーキンソン病などの神経難病にも関連していると言われています。

脂質には必須脂肪酸がありこれは必ず食事からとらなければいけません。タンパク質は大切な体の構成要素です。骨格筋、臓器、爪、髪など体のほとんどがタンパク質で出来ています。骨もタンパク質とミネラルで出来ています。いろんなホルモン酵素、神経伝達物質もタンパク質から作られます。

大事なことは疲れをためないことです。睡眠を十分とること、疲れないようにする。疲れたら休息を取ること。とても大事なことです。分子栄養学では体の不調は栄養不足から起きると考えています。日本人のほとんどはタンパク質不足と言われています。

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