5月21日(土)22日(日)歯科技工所・サンジョーで開催された上記セミナーに参加してきました。
京都駅から近鉄奈良線で急行30分新祝園(しんほうその)駅下車の京都府相楽郡精華町にあります。比較的最近開発された田園風景あふれる街です。近くにはサントリー、松下電器、京セラなどの大企業があり、特筆すべきは国立国会図書館があることです。
さてセミナーもいよいよ終盤に差し掛かってきました。
今回はついに2人の患者さんに新しい上下の総義歯が出来ました。
女性の患者さんの調整を講師の松本先生がちゃちゃっと済ませていよいよ試食タイムです。
まずは軽いおかき、難なくバリバリ噛めます。次に固焼きのおかき、これも問題なく、いよいよリンゴの丸かじりです。これを私にかじれと言うの、と言う感じで患者さんはしばらくリンゴを見つめていましたが意を決してリンゴにかぶり付くと見事かじる事が出来、一同大喝采でした。
これまでたくさんの総義歯セミナーんに参加しましたが、そのとき私は必ず「リンゴの丸かじりが出来ますか」と質問しました。そして松本先生に初めて「リンゴの丸かじりが出来ます」と答えていただき、いま目の前でそれを見る事が出来たのです。
男性の患者さんは受講生が調整します。四苦八苦しながら挑戦しますが大変そうです、さすがに一人では無理で松本先生と一緒になって調整終了です。
特に難しいのは下の総義歯で、私もいつも苦労します。そして試食タイム、軽いおかき、固焼きおかきに続いてリンゴの丸かじりです。やはり女性の患者さんと同じようにしばらくじっとリンゴを見つめています。思い切ってかじって頬ばるとまたまたみんな大拍手です。患者さん少しニヤッと笑ったようです。
松本先生は講義をしているとき「私の総義歯臨床は科学なんです。科学は再現性があって教わったことをきちんとすれば同じ総義歯が作れるんです。10年20年弟子入りしてやっと作れる匠の技を教えているのではないんです」と何回も言われていましたが、きっと我々受講生の手で今回のような総義歯が出来ると思いました。がんばるぞー。
よろしくお願いします。