
始業式や入学式が終わっていよいよ新学期が始まりました。中学受験を志す小学6年生にとって重要な1年となります。
三島塾の塾長は自身の体調不良を糖質制限食(高タンパク低糖質食)で克服しました。それを見ていた熟生が、そんなに元気になるんだったら自分たちも食べたいと言うようになり、塾生に糖質制限食を提供することになりました。糖質制限食を食べるようになった塾生たちは、食後の眠気がなくなり勉強がはかどるようになり、受験もうまくいく塾生が増えました。三島塾長はこの経過を書籍にしています。
また、勉強するときに必要な脳みその活性化をしてくれる神経伝達物質はタンパク質で出来ているので理にかなっています。その上で、藤川徳美先生の提唱する栄養学に基づいたサプリメントを補えば、鬼に金棒と言うものです。
それでは、藤川徳美先生のブログ「精神科医こてつ名誉院長のブログ」から転載させていただきます。
引用始め
小児科で、BUN、フェリチン測定。健康保険ではなく、自費で頼むと採血してもらいやすい。BUN11点(110円)、フェリチン102点(1020円)。BUN20、フェリチン150が目標。
1)プロテイン5~10gを1日2回
ムカムカしたり、下すようなら量を減らす。母親も必ず2回飲む。親子で朝晩、必ずプロテインを飲むことを日課にする。
2)鉄
処方薬インクレミン10mlはFe60mg含有。サプリのFe27を1日2回、もしくはFe36を1日2回。服用開始後3ヶ月後、以後6ヶ月毎にフェリチンを測定。フェリチン150mgに達したらFeの量を半分に減らす。*Feを止めてしまうと、成長に伴いフェリチンが下がる。成長=コラーゲン合成=タンパク質+Fe+C。
3)ナイアシンアミド(ビタミンB群のひとつ)
6歳までは500mg×3(分三)。7歳以上は500mg×6(分三)。*カプセルが飲めない場合、中身を出して他のものに混ぜる。かなり苦いので、元々苦いココア、チョコプロテイン、ミロなどに混ぜる。
4)Mg
Mg100×2(分二)で開始。お腹が緩くなるようなら、減量、もしくは中止。便秘があるのなら、毎日排便があるようになるまで増量。小学生でも100×10飲める人もいる。
5)C
C1000×2~3(分二、もしくは分三)。
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栄養不足で塾に行っても、頭が回らないので無駄になる。栄養を補給し、頭が回るようになった後に、塾に行くのが効率的。3~6ヶ月継続することで、驚くほど集中力、根気が改善する。
以上引用終わり
私も始める時には、何冊かの関連本を読みました。理にかなっていると思ったので、そのうちの1冊をカミさんに渡して読んでもらいました。カミさんはさっそく献立の本を買ってきて糖質制限食を作ってくれました。大変だったと思います。白米のご飯を減らして、パンやめん類、甘いお菓子を減らすのですから。献立もおかずの量を増やして、何だったらタンパク質の豊富なメニューを1皿多く作ることになるからです。
糖質制限で失敗する人はここでつまずいているのです。本を読むことなく始めるので、いくつかの注意点をすっかり抜かして体調不良になります。1番の失敗は、それまでの食事に比べて量が少なくなっていくことです。エネルギー不足になりふらつきが出たりめまいが出たりして挫折します。食事の量は減らさないこと、何だったら増やしてもいいくらいです。それでも体調は良くなり体重は減少してきます。
私の知人が糖尿病になり、食事療法を始めました。日本の標準の食事療法はカロリー制限食なので小食になります。(糖質制限食は日本でも東京大学病院、北里大学病院、京都高雄病院などで提供されていますが、まだまだ少数派です)一緒にテニスをやっていたのですが、みるみるうちに体力がなくなってテニスが出来なくなりました。
私は彼に糖質制限の本を渡したのですが、全く気力がなくなって本も満足に読めなかったのです。真面目にカロリー制限をしたのでしょう、そのうちにテニスに来なくなり、風の便りにうつ病になったと聞きました。早く良くなることを望むばかりです。
私は、糖質制限もうまくいったし、藤川徳美先生の栄養学もうまくいっているので非常に喜んでいます。時々患者さんにこの話をして、患者さんから体調が良くなったと喜ばれています。
書籍の紹介
「すべての不調は自分で治せる」藤川徳美著
「糖質制限で頭がいい子になる三島塾のすごい子育て」三島学著
「ケトン体こそ人類史上最強の薬である」宗田哲男著
宗田先生は世界で初めて、胎児や赤ちゃんがタンパク質由来のエネルギー源であるケトン体で生きていること発見した。糖質由来のブドウ糖ではなかった。
「糖質制限の大百科」江部康二著
昔は糖尿病と言えば贅沢病と言われていました。白米はお金持ちか位の高い人が食べるもので庶民は雑穀(アワ、ヒエ、キビ、ソバなど)が中心でしたが、この雑穀が体に良かったようです。
明治時代の陸軍では白米を腹いっぱい食わせてやると募集していましたが、ビタミンB1不足で脚気が大流行しました。白い米と書いて粕(かす)と書き、健康な米と書いて糠(ぬか)と書きます。玄米を白米にするときに出る糠にはビタミンB1などの栄養分が含まれていたのです。美味しいので我々は粕を食べているのですが、今は、おかずからビタミンB1を補給しているので脚気にならないのです。しかし、今でもコンビニ弁当ばかり食べていると脚気になる人がいます。
江戸時代に「江戸患い」が流行りました。大名が江戸で暮らすと白米を食べるので脚気になり、領地に帰って玄米を食べると健康になるものです。
では、庶民はこれだけ糖質まみれだったのになぜ病気にならなかったのでしょうか?タンパク質が少なかったので体は小さかったのですが、ものすごい運動量で糖質を全て使っていた為、肥満や糖尿病などとは無縁だったわけです。
現在は、車はあるし家庭電化製品のお陰であまりエネルギーを使いません。余ったエネルギー(糖質)はホルモンによって脂肪に替えられて蓄積され、内臓脂肪と皮下脂肪になります。肥満になったり糖尿病になるのは必然です。