
最近多い症例ですが、ひび割れです。全くむし歯がない場合や、初期の小さいむし歯や詰め物で治療済の場合があります。ひび割れがエナメル質にとどまっている場合全く痛みはありません。
ひび割れが象牙質に達すると噛んだ時などにズキッとした痛みを感じるようになります。普段痛みは無いので放置していると、ひび割れは神経に達して、冷たいものや熱いものに痛みを感じるようになります。それでも歯医者は苦手だからと放置していると、夜中などに痛みで一晩苦しむことになります。
ひび割れが起きる人にはある傾向があるようです。若い人は少なく、中年以降に多くなるようです。
などです。
年齢を重ねたら硬いものは控えたほうがいいでしょう。歯ぎしりや食いしばりには自己暗示やそれでもするようであればマウスピース装着がお勧めです。
80代 女性
主訴:昨日から噛むと痛い。噛まないときは多少の違和感があり、冷温痛は無い。
小さいむし歯があります。なんとなく横に筋が見えます。
ひび割れを確信したので、これ以上進行しない様に冠・クラウンを装着することになり形を整えました。この後、ひび割れとむし歯の部分を薄く削って接着剤とプラスティックで埋めました。これで歯型を取り次回冠・クラウン装着となります。
この患者さんは16年前に右下6番と6年前に左下7番も同じようにひび割れで冠・クラウンを装着しています。