
むし歯を防ぐにはいろいろな方法があります。
以前に、私のむし歯物語を書きました。三度の食事を食べておやつを食べない又は食べたとしてもイリコなどの甘くないおやつを食べていた高校生まではむし歯知らず。歯磨きも週一ぐらいでそれでもむし歯知らず。
甘いおやつ(シュークリーム、ピーチネクターなど)を食べるようになった大学生活ではむし歯製造。毎日歯磨きしてもむし歯製造。私のむし歯物語からわかることは、歯磨きよりも甘いおやつのほうが問題であることが分かります。
今の日本で甘いおやつ(砂糖)を食べないという方法はかなり困難です。よっぽど強い精神力がないと無理でしょう。スーパーや観光地、駅などの売り場に行くと砂糖たっぷりの食べ物や飲み物でこれでもかと言うぐらいあふれています。
何しろ、我々は植木等氏が歌ったすーだら節の「判っちゃいるけどやめられない」の世界に生きているのですから。
むし歯菌は砂糖が入ってくるとねばねば物質を作って歯にこびりつき、酸を産生して、酸が歯を溶かします。そしてそのうちに歯に穴が開くのです。
キシリトールは白樺の樹液から作られる甘味料です。
キシリトール (xylitol) は化学式 C5H12O5 で表される、キシロースから合成される糖アルコールの一種。メソ化合物である。天然の代用甘味料として知られ、最初はカバノキから発見されギリシア語 Ξυλον(Xylon、木)から命名された。北欧諸国で多用されている。
旧厚生省は天然にも存在する添加物に分類している。 冷涼感があり、後味の切れが早い。スクロース(砂糖)と同程度の甘みを持ち、カロリーが4割低い。分子量は152.15である。また、加熱による甘みの変化がないため、加工にも適している
う蝕に関して
キシリトールは口腔内の細菌による酸の産生がほとんどなく、またミュータンス菌(Streptococcus mutans)の一部の代謝を阻害(無益回路の生成による)する効果があることから[3]、非う蝕性甘味料として知られる。
1976年にアリエ・シェイニンらがフィンランドで行った実験をはじめとして、う蝕予防効果があることが実証されている。しかし、キシリトールの再石灰化促進作用(歯の表面の修復)については証明されておらず、非う蝕原性であるが抗う蝕性と言うことはできない。
現状での結論として、キシリトール配合のガムなどを適切に利用することでう蝕の予防に一定の効果が認められるが、う蝕が治るということはないとされている(ガムをかむことにより分泌される唾液による口内の清浄化効果、pHが低下しない状態の維持とこれによる脱灰(歯の表面が溶ける)防止と歯の再石灰化促進効果はあるものの、それは「キシリトールそのもの」とは関係がない)。
口腔衛生に関して
口腔内の細菌による酸の産生がほとんどなく、また清涼効果や湿潤効果、味による唾液分泌効果、洗浄効果があるので用いられる。
糖尿病に関して
キシリトールは上記の通り、スクロースに比べカロリーが4割低い。この他、スクロースより吸収速度が遅いため、血糖値の急上昇や、それに対するインスリンの反応を引き起こさない。
骨粗鬆症に関して
キシリトールは骨粗鬆症の治療に役立つ可能性が指摘されている。フィンランドの研究者グループは、研究のネズミで骨の弱体化が防がれ、骨密度が改善されたことを発見した。
急性中耳炎に関して
キシリトールのガムが急性中耳炎を防ぐのに役立つことを示した研究報告がある。
キシリトールは、他の糖アルコールの大部分と同様、弱い下剤の働きをする。毒性は無い。
主にガムなどでキシリトール配合による虫歯予防を謳っている製品があるが、キシリトール以外に砂糖など、う蝕性の高い甘味料が配合されている場合、虫歯予防本来の効果は期待できない。キシリトールの摂取を国を上げて推進している国、フィンランド歯科医師会のキシリトール製品推薦条件は以下である。
イヌに対してはインスリンの分泌を促進し、長期間かつ多量に与えた場合には肝臓へのグリコーゲンの蓄積が起こるが、単回投与における毒性は極めて低いとされる。
獣医師による研究ではイヌが摂取した場合、多量のインスリンを放出し肝機能に影響が出るなど、場合によっては生命に危険が及ぶとの報告もある。
粉状のキシリトールはおやつを作るときに使います。また、飲み物に入れて飲みます。
既に製品化されたものには、ガム、チョコレート、アメ、グミ、スルメ、その他いろいろあります。 フィンランドで推奨されている方法は、食後とおやつの後、キシリトールガムを2粒噛むというものです。
この場合、糖分の100%がキシリトールであることが推奨されています。
その他、キシリトールのスルメイカ、キャンディ、あめなどがあります。アマゾンの調べによりますと
キシリトールパウダー 1.3kg ¥4.200
上白糖 1.0kg ¥285
グラニュー糖 1.0kg ¥400
キシリトールは砂糖より高価なので、まだ十分に普及していませんが使用の価値はあると思います。