
作成用模型と完成したミラクルデンチャー
左下5番が内側に傾いています。従来の入れ歯を作る時では好ましからざるものですが、ミラクルデンチャーでは義歯の安定にとって都合がいいのです。
まず、左5番にキーを合わせます
次に、右7番にロックを合わせます
ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。ミラクルデンチャーは従来の義歯よりピッタリフィットして異物感が少なく、見た目も入れ歯を入れているようには見えません。
ロックが合って装着されました。
装着された全体像です。
口の中では入れ歯とは判りません。
装着
実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。
少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどを調整します。
この症例は大変安定が良く、取り外しもスムースにできました。次回は実際にご飯を食べて出来るだけ早く(出来たら次の日)調整をします。そして、1週間後にもう一度調整をして終了になることが多いです。