
60代女性
設計です。ミラクルデンチャーで初めにつける部分がキー、最後につける部分がロックと言います。この症例ではキーとロックが同じ部分になりました。この症例は5番がキー、ロックです。
最近よく使われるミラクルリング(輪になった金属バネが入っています)が使えました。このミラクルリングは耐久性があり、ぴったりフィットして違和感が少なく、患者さんが着け外しを行う際、実に簡単です。
作業用模型です。
横から見たところです。ぴったりとフィットしています。
着け外しは簡単で、5番に合わせて入れて付けます。5番の床の部分を上げて外します。
ミラクルデンチャーは特許製品で、現在のところ保険がききません。大阪にあるミラクルラボで作製されます。微調整は当院で行います。上下のかみ合わせ、内面の当たりなどを調整して終了します。
保険の入れ歯のような金属のバネもなく異物感がないので存在を忘れていられます。小さいものなので、ティッシュペーパーにくるんで置いておくと、ゴミと間違えて捨てられることが何度かありました。必ず、入れ歯の保管箱に入れるようにします。