歯がある場合は上下の歯の噛み合わせは普通にできますが、全く歯がない場合はどこで噛んでいいのか分からなくなります。
そこで患者さんの固有の噛み合わせをゴシックアーチ採得と言う術式で咬合器に再現していきます。(ゴシックアーチ採得については専門的になりすぎますので割愛させていただきます。興味のある方はゴシックアーチで検索してみてください)
上顎と下顎の位置関係は上下、前後、左右の3次元で再現しますが、ゴシックアーチ採得では前後、左右を決めることができます。
これがうまく再現できないと出来上がった総義歯はうまく噛み合わせる事が出来ず義歯が転覆したり歯肉に傷が出来たりします。
受講生各人が自分の口の中でゴシックアーチ採得を行い患者さんの立場になりました。
なるほど患者さんはこのような感じなんだなあと体験する事が出来ました。
今回も患者さん二人に来ていただき松本先生が行うデモと受講生が失敗しながら行うデモを見て大変参考になりました。
楽しく、実りある実習でした。