
廿日市市で心療内科を開業されている藤川徳美先生の症例を転載させていただきます。
自衛官の方の食事が出てきますが、もっとタンパク質の豊富な食事にして頂きたいと思います。また、しばらく前のニュースで、自衛官の方がパンを1枚余分に食べて、おかずも余分に食べたとして注意処分になったと聞きました。そこまで防衛費をけちっていたのかと思うとがっくりです。
以下引用始め
NEW!2022-11-07 13:21:19
テーマ:
うつ病で退職となった自衛官
症例;30代後半、男性。防衛大学校を卒業し、10年以上自衛隊幹部候補生として勤務していた。独身で一人暮らし。R1頃からうつ病を発症し、何度も休職を繰り返した。R4.3自衛隊を辞め、実家の広島に戻ってきた。現在、無職。
本を読み、R4.4当院受診。現在の処方は、リフレックス1T+マイスリー5mg。自衛隊にいた15年間で60kgから80kgに増えた。今から思うと糖質が多い食事だった。1ヶ月前からプロテイン20g*2を開始している。→高タンパク/低糖質食+プロテイン20g*2。処方薬は継続を。ナイアシンアミド、C1000開始。
1週後再診、初診時のBUN14.8、フェリチン154、ALP44。プロテイン20g*2、ナイアシンアミド*3。→プロマックD*2処方。ナイアシンアミド*6に増量を。
R4.5、ナイアシンアミド*6。眠れるようになり、マイスリーが要らなくなった。→B50、E400開始。
R4.6、継続できている。→Mg200開始。
R4.7、元気になり普通に生活できるようになった。
R4:9、体調はとても良い。→リフレックス1Tを1/2Tに減量。
R4.10,体調は良く、かなり元気になった。リフレックス1/2Tとしているが、8~9時間寝てしまい、過眠になる。→リフレックス中止、もしくは1/4Tで経過を見るように。次回で治療終了予定。
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3年の経過を持つうつ病も半年で完治した。自衛官の食事も糖質過多+タンパク不足。こんな食事で日本の国防は大丈夫なのか?栄養が満たされると、薬が効き過ぎるようになり、そもそも薬が必要ではなくなる。元々能力の高い人なので、能力を発揮できる仕事に就けるだろう。
元記事はこちら
以上引用終わり
藤川徳美先生は「うつ・パニックは鉄不足が原因だった」光文社刊、を出版されてますが、うつ病が食べ物で治ることは全く知りませんでした。勿論単純なものではなくいろんな要因があると思いますが、なかでも食べ物が大きなウェイトを占めているようです。
糖尿病からうつ病になった友人がいます。日本では糖尿病の食事はカロリー制限が推奨されていますが、それではタンパク質も他の栄養素と同じように減らしますので、鉄を多く含むタンパク質を減らすとおのずと鉄不足に陥ります。それが良くなかったのではないかと思いました。
アメリカでは、糖質制限食(高タンパク低糖質食)が一番根拠となる論文が多いとして糖尿病治療食として推奨されています。
健康を維持していくためにはタンパク質(肉、魚介、卵、チーズ、大豆製品など)を多めにして糖質(米、パン、めん類、スウィーツなど)を少なくすることが大切だと思います。