
今週は最近増加しているアトピー性皮膚炎の症例です。廿日市市で心療内科を開業されている藤川徳美先生のブログから転載させていただきます。
藤川徳美先生は、分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学を駆使した治療で好成績を上げておられます。著書もたくさんありますので参考にしてください。現代の食事で不足しがちなタンパク質を補充することが大前提となっています。
以下引用始め
NEW!2022-10-24 07:46:08
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アトピーの20代女性
症例;20代前半、女性。5歳の頃からアトピーがあり、皮膚科に通院している。ステロイドの塗布は止めたが、毎日全身が痒い。お風呂に入ると痒みが酷くなる。汗をかくと痒みが酷くなるため、夏は夜中でも目が覚める。本を読んだ母親と共に、R4.9当院受診。皮膚科から処方されたレスタミンコーワ(10)1Tを服用している。→プロテイン20g*2+高タンパク/低糖質食。油はバターに変え、塩は雪塩に変えるように。Nowアイアン36、C1000、ナイアシンアミド500、Mg100開始。
1週後再診、初診時のBUN7.3、フェリチン26、ALP73。プロテイン20g*2が飲めている。食事も指示通りにできている。ナイアシンアミド*3、Mg100*4。痒みが軽減した。便秘が治った。→フェルム処方。B50、E400開始。
R4.10、痒みがかなり軽減した。皮膚科の内服薬を飲まなくても済むようになった。
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若いので改善は早い。皮膚のターンオーバー(新陳代謝)は、20歳なら28日、50歳なら100日、70歳なら200日。必要な栄養素が十分量あると、3回のターンオーバーで完治する。20歳なら3ヶ月、50歳なら1年、70歳なら2年。
NEW!2022-11-17 07:30:05
テーマ:
アトピーのイギリス人男性
症例;30代後半、男性。5年前に英語教師として、イギリスから来日。日本人の妻と2人の子供がいる。4年前にアトピーを発症した。皮膚科に通っていたが改善しないため、3年前に脱ステロイド。アトピーが悪化して3ヶ月仕事を休んだ。痒みにより、不眠、イライラ、、不安、怒りが収まらず、仕事に集中できない。本を読んだ妻に伴われ、R4.4当院受診。顔面の発赤が著しい。少し前からプロテイン20g*2を開始し、イライラが少し軽くなった。→高タンパク/低糖質食。B50、C1000、E400、Mg200開始。Mg入浴を推奨。
一週後再診、初診時BUN15.5、フェリチン41、ALP81。プロテイン+サプリは規定通り飲めている。→フェルム処方。
R4,6、プロテイン*2+高タンパク/低糖質食を継続している。サプリもネットで買えた。
R4.7、プロテインを継続し、甘いものが欲しくなくなった。顔面の発赤が軽減した。BUN13.1、フェリチン79。
R4.8、肌がだいぶ綺麗になり、痒み、発赤が軽減した。→プロテイン*3に増量を。
R4.10、肌の調子が良くなり、痒みはかなり軽減した。顔面の発赤はほぼなくなった。30歳代なので6ヶ月で改善した。ナイアシンアミドを併用した方がさらに良かったかも。
以上引用終わり