当院での分子栄養学の症例、第2弾です。分子栄養学では、病気の85%が栄養不足によるもので栄養素を補えば改善治癒するとしています。
例えば、うつ・パニックは鉄不足が原因、高血圧はタンパク質不足マグネシウム不足、糖尿病は糖質が多すぎてタンパク質不足、骨粗しょう症はタンパク質とビタミンD不足などなどです。日本の医療は栄養学の授業はほとんどなく薬で治そうとしますが、原因根本治療ではなく対症療法にすぎません。原因である食事を変えたり、サプリメントで補うことが必要です。
分子栄養学の権威である藤川徳美先生は現在の日本人が食べている食事ではタンパク質、ビタミン、ミネラル(鉄、マグネシウムなど)が不足していると言われています。
藤川先生は「医学部の授業に栄養学はなかった」と言われていますし、ドクター清水は「医者に栄養の質問をしても無駄である」と言われています。二人とも独自に栄養学の勉強をしておられます。
症例、抜歯後の不定愁訴が鉄摂取で治癒
70代女性
2015年7月
上顎左5、6番抜歯
8月
抜歯した部位にジワジワした痛みがある。肉眼では治癒良好。高周波治療。
以下、症状は全て抜歯した部位のものです。
9月
たまに痛む。高周波治療。
2016年1月
しびれ感がある。高周波治療。
3月
痛みがひどく鎮痛剤服用。高周波治療。
気にならなくなったり、症状が出たりを繰り返している。症状が出たら高周波治療。
2020年9月
痛みが出て鎮痛剤服用。高周波治療。
気にならなくなったり、症状が出たりを繰り返している。症状が出たら高周波治療。
2023年6月
痛みがある。高周波治療。
不定愁訴、感覚異常などは栄養の不足があるかもしれないので、タンパク質不足、鉄不足について説明し、当院の症例パンフレットを渡した。
7月
先月、薬局でビタミン含有の鉄サプリメントを購入して服用した。飲み始めて6日目から痛みがなくなった。現在もサプリメント服用中とのこと。
鉄不足の症状は次の通りです。
<プロテイン服用の効果>
その他、効果は多数で書き切れません。糖質を減らしてタンパク質を増やすのが一番です。また、農産物は糖度ばかり上がって甘くなり、反面ビタミン・ミネラルなどの栄養素は年々減少しています。食事で実行するのが難しい場合は、サプリメントを利用するのがいいでしょう。