胃の中にピロリ菌が住み着いていると胃炎や胃潰瘍になったり、果ては胃がんになる危険性があります。
このピロリ菌は3種類の抗生物質を1週間飲む除菌療法によってなくすことが出来ます。私も数年前に除菌しました。30代で胃潰瘍に苦しみ、胃の不快感に悩まされてきたのが嘘のように治ってしまいました。
むし歯菌、歯周病菌の除菌も出来るようになりました。
術式は、歯型を取りマウスピースを作ります。歯のクリーニングをしてマウスピースに殺菌剤を入れて5分間歯にはめます。(クリニック除菌)次の日から自宅で丁寧な歯磨きをした後マウスピースに殺菌剤を入れて5分間歯にはめます。
1日1回、これを1週間から10日行います。(ホーム除菌)その後歯科医院で検診します。不十分であればもう一度行います。大体2か月~1年ぐらい効果があると言われています。これは断然おすすめですね。
ただ残念ながら保険がきかないので初回薬代を含めて¥32.400かかりますが、むし歯が減って歯周病が軽くなり、むし歯菌、歯周病菌が引き起こす体の病気(ガン、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中など)が予防できる除菌療法、お勧めします。全体の医療費が安くなってコストパフォーマンス抜群です。
患者さんの感想を聞きますと「歯がつるつるになって気持ちがよい」「歯肉が引き締まって腫れなくなった」など言われています。
もし仮にいなだ歯科医院の患者さんが全員除菌療法を受けられたら治療風景は一変するでしょう。むし歯が激減し、神経を取る根管治療も滅多にしなくなり、歯周病も軽症化して外科的な処置が減ります。
麻酔を必要としなくなります。麻酔の注射が大っ嫌いで敬遠している人も「クリーニングは気持ちいいから歯医者に行ってもいいな」となります。軽い簡単な治療で済むのでお互いにストレスがたまりません。
あとは子供の小児矯正、入れ歯を作ったり修理したり、根管治療した歯は弱くなるので割れたら抜いてブリッジにしたり入れ歯にしたりします。
緊張状態ではないので軽い治療のあとで食べ物の話になったり、旅行やファッションの話を少しして「じゃあ3か月したらまた来ますね。」「はい、その間何かあったら言ってくださいね。」と笑顔でお別れするという風景になるでしょう。しかも患者さんの健康に寄与しているのですから歯医者みょうりに尽きますね。
健康で居たかったらまず歯医者に行かなきゃという夢のような時代が来るんです。
アメリカで今年、いい職業の調査がありまして、1位はなんと歯科医、5位が歯科衛生士でした。日本ではずーっとずーっと下のほうです。まだまだ頑張らないとね。