70才 女性
平成22年、他院にて治療済の歯に不具合を生じたので、右上5番再根管治療を行った歯です。14年経っています。歯肉が腫脹したので切開排膿しました。その後、冠と心棒を除去、2度目の再根管治療開始。
初診時のレントゲン写真
歯根の周囲に陰影があるのは歯根破折の可能性があります。神経(歯髄と言って、神経、血管、リンパ管の複合組織)を取った歯は水分も栄養も補給されなくなって枯れ木と同じように割れやすくなります。
冠、心棒、防腐剤を除去しました。また、根管を照明付き拡大鏡で見ると、ヒビが見えます。診断は歯根破折で、処置は抜歯になります。
抜いたところ、歯根は真っ二つに割れていました。抜いて2~3ヵ月すると治癒するので、その後固定式のブリッジ又は着脱式有床義歯になります。
神経を取ると長持ちしない事が多く、最終的には抜歯になり、入れ歯などで苦労することがあります。むし歯をそのうちになどと時間がたってしまうと、痛みが出てきて神経を取らざるを得なくなります。
話が少しずれますが、人は「すーだら節」の世界で生きているんですね。すーだら節は、出だしが、「ちょいと一杯のつもりで飲んで、」とはじまり、締めくくりが、「分かっちゃいるけどやめられない、」の例の楽しい歌です。
植木等さんは根は真面目な人で、「すーだら節」を歌えと言われた時に、こんなふざけた歌を歌っていいものかと悩んだそうです。植木さんのお父さんはお寺の住職でした。植木さんはお父さんに相談に行ったそうです。なんとお父さんは「これはいい歌だ。是非とも歌いなさい」と後押ししてくれたそうです。
美味しいものを食べて健康な生活を送るのには定期的な口腔ケアが大事です。どこかから「すーだら節」が聞こえてきそうです。でも、定期口腔ケア、大事です!