私は2011年に糖質制限食(高タンパク低糖質食)を始めました。週3回スポーツで汗を流し、食事も食べすぎることはなったのに少しずつ太ってきて、ズボンがきつくなり買い替えを考えていました。夕方になると低血糖状態になり、眠くなったり、お腹がすいて指が振るえたりしていました。冷蔵庫からチョコレートを出してつまんで症状が良くなるとまた仕事をしていました。
そんな時に出会ったのが今回紹介する江部康二先生で、早速本を買って賛同して、カミさんにも本を読んでもらい、納得してもらい糖質制限食を始めました。お陰ですぐに体重は6~7kg減少して、ズボンは購入しなくても良くなり、古いズボンもはけるようになりました。3年前からは分子栄養学の勉強を始め、プロテイン、ビタミン、ミネラルを取るようになると益々体調は良くなっています。
それでは京都高雄病院の江部先生のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から転載します。
以下引用始め
糖質オフの効果は19世紀から知られていた!
圧巻の糖質オフ年代記
2024年10月23日 (水)
こんばんは。
少し前ですが雑誌Tarzanに興味深い記事が掲載されました。
糖質オフの効果は19世紀から知られていた!
圧巻の糖質OFF年代記
Mr.TRAININGがひもとく糖質OFF年代記公開:2020.04.01
以下は、記事の要約です。私も登場しています。
よくまとまったとても役に立つ記事となっていますので以下要約して紹介します。
江部康二
糖質制限の歴史(1)1825~1960年
著名な美食家ブリア=サヴァランの代表作『美味礼讃(1825年)』で、「脂肪太りの主たる原因はデンプン質の食品の食べすぎにある。デンプン質の摂取を多少なりとも減らせば、肥満を抑制できる」とはっきり指摘しているそうです
糖質制限食ブームの立役者・ウィリアム・バンティング。
ロンドンの葬儀屋ウィリアム・バンティングが、糖質制限食で1年間で23kgの減量に成功し、自らの体験を『市民に宛てた肥満に関する書簡』という冊子にまとめて1863年に出版しました。
糖尿病を患った文豪・夏目漱石。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0943299fb97156d315612f7d6fafbb56923a3?page=2
漱石は1916年に糖尿病と診断されて、医師の薦めで「厳重食餌」と呼ばれる食事療法を始めました。内容は、スーパー糖質制限食であり、糖尿病は改善したようです。
フレデリック・バンティングがインスリンを発見。
1921年、カナダの医師フレデリック・バンティングと医学生チャールズ・ベストが、
インスリンを発見しました。
糖質制限の歴史(2)1972~1998年
米国の心臓病医ロバート・アトキンス博士は100kgあった自らの減量体験を基に1日の糖質摂取を20gまでにする糖質制限食を提唱しました。1972年に『アトキンス博士のダイエット・レボリューション』を刊行して世界中で読まれました。一方、50年代にアメリカのアンセル・キース博士らが、肉類などの飽和脂肪酸が血中のコレステロール値を上げて心臓病の原因となると報告したことにより、1960~1980年代はアメリカでは脂質悪玉説が一世を風靡しました。
『糖尿病の解決』『シュガーバスター』が、それぞれベストセラーに。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0943299fb97156d315612f7d6fafbb56923a3?page=3
逆風にめげず、糖質制限食が復活するのは90年代のアメリカでした。1997年には、1型糖尿病のアメリカの医師リチャード・バーンスタインがベストセラー『糖尿病の解決』を刊行しました。彼は、糖質1日130g以下の食事を糖質制限食と定義したパイオニアの一人です。彼自身は、朝6g、昼12g、夕12gの糖質で、一日に30gの糖質摂取でした。減量目的での糖質制限食の発展に貢献したのは、1998年にアメリカで発売された『シュガーバスター』で、100万部を超えるベストセラーとなりました。
糖質制限の歴史(3)1999~2007年
日本では1999年に京都・高雄病院で江部洋一郎医師が糖尿病治療に、愛媛・宇和島で釜池豊秋医師が肥満治療のために糖質制限食を導入しました。
市場に糖質制限食が出回りだす。
2005年、江部洋一郎医師の実弟・江部康二医師が、日本初の糖質制限食の一般書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!―糖質制限食のすすめ』を出版。主食など糖質の多い食品を3食ともカットするスーパー糖質制限食を提案しました。この本はロングセラーとなり、以降“糖質制限食”という言葉がメディアに登場し始めました。 この頃から、糖質ゼロの清涼飲料水やビール系飲料がポツポツと市場に出回るようになりました。
糖質制限の歴史(4)2008~2015年
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0943299fb97156d315612f7d6fafbb56923a3?page=4
2008年には、アメリカ糖尿病学会(ADA)が、肥満の糖尿病患者に限り、1年間の期限付きで糖質制限食を認めました。その後ADAは段階的に許容範囲を広げて、とうとう2013年には、肥満の有無に限らず、糖質制限食の有効性を全面的に認めるようになりました。2019年4月以降は、ADAは『エビデンスが最も多いのは糖質制限食である』と明言しています。ちなみに、日本糖尿病学会は、糖質制限食をオフィシャルには認めていません。
2012年、Tarzan本誌が初めて一冊丸ごと糖質制限食を特集。
2012年1月に京都で日本病態栄養学会年次学術集会という権威のある集まりがあり、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か? 非か?」というディベートが行われました。是側の演者は、江部康二であり、非側は久保明医師で、座長は門脇孝日本糖尿病学会理事長でした。ディベートは江部康二の圧勝となりました。
日本で初めて、公の場で糖質制限食が取り上げられたという意味では画期的な出来事でした。この学会の内容が、Tarzanの一冊丸ごと特集号となったようです。
続いて日本における糖質制限食の普及にインパクトが大きかったのは、北里大学北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長が、緩やかな糖質制限食を「ロカボ」と名付けて提案したことです。ロカボとはローカーボ(低糖質)のカジュアルな呼び名です。糖質を1食20~40g+間食10gで1日70~130g以内に抑える方法です。ご飯やパンなどを適度に楽しみつつ、減量や糖尿病改善も期待できるため、取り入れる人が増えています。
糖質制限食は年々進化と広がりを見せて、コンビニやファストフードまで拡大中です。中食や外食でも、目的や体質に応じて糖質の摂取量を好きにコントロールしやすい時代になってきました。「お米を食べないなんて頭がおかしい!」と変人扱いされた頃からすると隔世の感があります。最新の調査でも、成人男性の3人に1人、成人女性の5人に1人以上は肥満であり、糖尿病患者も一向に減りません。糖質制限食の役割は、今後より大きくなりそうです。
以上引用終わり