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お知らせ

今週のお知らせ 土壌ミネラルの減少が止まらない

投稿:2024年11月7日

今週のお知らせは、食べ物に含まれるビタミンやミネラルが昔に比べて少なくなっている原因について、藤川心療内科の藤川徳美先生の考察を転載させていただきます。藤川徳美先生のブログ「精神科医こてつ名誉院長のブログ」からです。

以下引用始め

NEW!2024-11-06 07:56:09

テーマ:

オーソモレキュラー(栄養療法)

土壌ミネラルの減少が止まらない

「若さを保つ栄養メソッド」 より

持続可能な開発目標が注目されている昨今、私たちが生きている環境の質は著しく低下しています。海洋汚染、大気汚染、水質汚染が叫ばれるなか、作物が育つ農地の土壌汚染や栄養不足も大きな問題となっています。

普通のスーパーで売っている野菜は、味も香りもしなくなりました。現在の農業のやり方に問題があり、土壌のミネラルが減少しているためです。これは日本だけの問題ではなく、世界中で農地の土壌ミネラルの減少が指摘されています。

ミネラル不足の土壌からは、ミネラル不足の野菜しか採れません。同じような色と形をした野菜であっても、昔ほど栄養は摂れなくなっています。実際に、野菜の栄養価は激減しています。1950年と2015年の比較で、ほうれん草の鉄分は100g中13mgから2mgと85%も減少しています。ニンジンや大根などその他の野菜でも、80%ほど減少しているとされています(文部科学省「日本食品成分表初版と2015年版」参照)。

ミネラルの測定方法が時代によって異なっていることから単純比較はできませんが、野菜をたくさん食べて栄養を摂ったつもりでも、日本人の多くが「かくれミネラル欠乏」であることは確かです。

現代人の栄養解析をすると、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル不足がない方は珍しいくらいだといわれています。当院の患者さんの傾向を見ても、うなずける結果です。私は潜在的な鉄不足によるうつ、パニック、不定愁訴に警鐘を鳴らしてきましたが、問題は鉄だけでなく、他の栄養素も不足しているのです。

アメリカの調査ではアメリカ人の45%がマグネシウム欠乏で、1914年以降のキャベツ、レタス、トマト、ほうれん草のカルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛は著しく減少しているとのこと。過去100年間に大量のミネラルや栄養素を失っていると報告されています。

土壌がミネラル不足になった原因は、現在の農業では堆肥を使わなくなり、農薬と化学肥料を使うことが当たり前になったからです。植物が土壌からミネラルを吸収するには、土壌菌の働きが不可欠です。しかし、多くの農薬を使うことで土壌微生物が減少してしまいました。土壌菌が減少すると、植物は土壌ミネラルを吸収しづらくなってしまいます。また、土壌菌の働きで土壌のミネラルは豊かになりますが、農薬のせいで土壌菌が働かないと、土壌が痩せてしまいます。

化学肥料の多用も大きな問題です。本来、土壌菌は多様なミネラルやビタミン類を生み出しますが、化学肥料は、窒素・リン・カリウムのみを大量にばら撒きます。

確かに、植物は化学肥料によって早く、大きく育ちます。農薬と化学肥料を組み合わせた農法は効率が良いため、世界中で普及しました。しかし採れるものは、大きい割に味のぼやけた栄養が少ない農作物。それを食べる人間も必然的に栄養不足に陥ります。

厚生労働省『国民健康・栄養調査』によると、1946年(昭和21年)の鉄摂取量 は48mg/1日でしたが、73年後の2019年(令和元年)の鉄摂取量 (妊婦または20歳以上の女性) は6・7~7・5mg/1日と、6~7分の1に減少しています。当然ながら、鉄のみならずビタミンCも著しく減少しています。ただしカルシウムは増加しています。

このように戦後、日本は食料増産のため肥料生産にも力を入れてきましたが、農薬と化学肥料によって土壌菌が減少した土壌は、どんどん痩せていきました。そればかりか、化学肥料による窒素の供給過剰で、「硝酸性窒素」という物質を多く蓄えるようになります。これは環境汚染で問題になっている物質です。

硝酸性窒素が含まれている野菜を食べたからといって、すぐには大きな問題は生じませんが、それが亜硝酸という物質に変化すると、ヘモグロビンの働きに悪影響があるとされています。野菜をたくさん食べるのが健康、という従来の常識を疑うような状況なのです。

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実家の畑の土作り

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/857397287709930

実家は農家なので親が田畑で米、野菜を作っています。先日帰省した際、畑の土作りはどのようにしているのか聞いてみました。細かく粉砕した木材チップに、近所の放牧牛を飼育している酪農家から牛糞をもらい混ぜる。木材チップの替わりに、藁、もみ殻でも良い。

しばらくすると土の中に住みついた微生物の発酵作用により肥沃な良い土になる。当初の牛糞の臭みも全くなくなる。Fe、Zn、Mg等のミネラルを触媒として微生物が盛んに活動して肥沃な土になる様子。その土の中には大量のミミズとカブトムシの幼虫が湧いてくる。カブトムシの幼虫は一冬超すと夏には成虫になります。

上記で作った土に乾燥鶏糞を混ぜ、畑の土として使っている。化学肥料の死んだ土では良い野菜は出来ないそうです。”有機物が居ないと良い土にならない”と何度も強調していました。冬の寒い朝には畑から湯気が立ちます。微生物が活発に活動している証拠です。土は生きているですね。大地のミネラルが微生物を介して野菜のミネラルになる。

以上引用終わり

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