
マグネシウムの働きについては以前に何回かお知らせしています。
簡単ですが少し復習しましょう。マグネシウムは、ブロッコリーやほうれん草などの葉物野菜や、アボカド、ナッツ、シード、豆類、全粒穀物、豆腐、サケやサバなどの魚に多く含まれています。
①心臓の健康を守る マグネシウムには心拍リズムを調整したり、血圧を健康に維持する働きがある。
②生理痛を和らげる マグネシウムをビタミンB12と組み合わせて摂取することでPMSの症状を軽減できる可能性が示唆されている。
③ワークアウトの質が向上する 筋痙攣の予防
④骨の健康を支える マグネシウムは骨の形成に不可欠で、骨密度の維持に役立ちます
⑤炎症を抑える 体内の炎症を抑える
⑥不安やうつを軽減する マグネシウムは気分を調節する神経伝達物質の生成に関わっている。マグネシウムを補うことで不安やうつ病の症状を改善することが示されている。
⑦血糖値を調節する インスリンをより効率的に使えるようにサポート
⑧睡眠の質を改善する 副交感神経系を活性化させて心を落ち着かせ、筋肉の弛緩や神経機能にも作用するため、睡眠の質が向上し、不眠症の症状を軽減する。
⑨胃酸の逆流や胸焼けを緩和する 水酸化イオンや炭酸イオンとマグネシウムを組み合わせると、胃の酸を中和するのに役立ち、胃酸逆流や胸焼けの症状が緩和される。
それでは、藤川徳美先生の「精神科医こてつ名誉院長のブログ」から引用します。
以下引用始め
NEW!2025-01-29 07:42:51
テーマ:
マグネシウムの種類
「若さを保つ栄養メソッド」 より
マグネシウムを摂る際、最も吸収がいいのは、硫酸マグネシウム入りの点滴です。2週間ごとにおこなえば、体内マグネシウムのレベルを高く維持できます。
次に吸収がいいのは、経皮です。皮膚に擦り込むことで、マグネシウムは吸収できます。
3番目としては経口で摂るマグネシウムです。サプリメントとしては、グリシン酸マグネシウム、タウリン酸マグネシウム、オロチン酸マグネシウム、クエン酸マグネシウムなどいくつかの種類があります。
ご自身でマグネシウムを摂る際は、経皮と経口から摂取することになります。経皮(擦り込んで摂取)は後述しますので、まず経口(サプリメントを飲む)摂取について述べます。
マグネシウム(1日量)は、400~800mgが必要です。ご自分で試してみて、お腹がゆるくならない最大量を飲んでください。ただしお腹がゆるくなったら、減量が必要です。
最も安価なサプリメントは、クエン酸マグネシウムです。お腹がゆるくなりにくいグリシン酸マグネシウムもいいでしょう。1日400~1200mgを2~3回に分けて服用します。ちなみに私がよく紹介しているSolaray社(ソラレー)のグリシン酸マグネシウムのボトルには「400mg」と大きく表示してあるので勘違いしがちですが、1カプセルで400mgではなく、4カプセルで400mgです。
<サプリメントの紹介>
・Doctor’s Best、100%キレート化高吸収性マグネシウム
アミノ酸、L-リジン、L-グリジンでキレート化。1錠100mg。
・Solaray、グリシン酸マグネシウム
私も使っていますが体感が良いです。1錠100mg。
・LifeExtension, Neuro-Mag(ニューロマグ)
Neuro-Mag(ニューロマグ)L-トレオン酸マグネシウムは、脳に吸収されやすいということがわかっている形態のマグネシウム。
3錠で144mg。
眠くなるので夜服用します。
その他の酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムは、口から摂っても体内に微量しか吸収されません。主に緩下剤として作用するため、吸収できるマグネシウムはほとんど残らないのです。
それでも、ゆるやかな作用の便秘薬としては非常に優秀です。副作用がほとんどないので、妊娠中でも安心して使用できます。便秘が気になる人は、量の加減を調節しながら上手に利用しましょう。ちなみに、ビタミンCも吸収できる上限を超えると、マグネシウムと同じくお腹がゆるくなります。組み合わせて飲む際は気をつけてください。お腹がゆるくなった際は、Cもマグネシウムも減量が必要です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在当院で販売しているのは、
・Life Extension, マグネシウム(クエン酸)、100mg
・Source Naturals, Ultra-Mag(アミノ酸キレート)、200mg
それぞれ、1錠が100mg、200mgとわかりやすい。3錠で400mgなどの商品は、”1錠が400mgだ”と患者が往々にして勘違いするので、シンプルな商品を選択した。
まず、Mg100*4(分二)で開始。お腹が緩くなれば減量する。100*1でも緩くなる人は、Mgは満ち足りているので、中止。お腹が緩くならない人は、Mgはかなり不足しているので、緩くなる直前まで増量。多い人は、1200~2400mg必要な人もいる。そのような人は、Mg200*6~12で服用。
半年~1年継続すると、体内のMgが満たされてきて、お腹が緩くなり、Mgの量が飲めなくなるので減量する。
処方薬として下剤として用いられている酸化Mg(マグミット、カマグ)は、ほとんど吸収されないので、永遠に体内のMg不足が解消されない。つまり、永遠に便秘が治らない。吸収されるMgを使い、処方薬の下剤が必要ない状態を目指します。
以上引用終わり
豆腐は凝固剤としてにがり(塩化マグネシウム)を使いますので大変マグネシウムが豊富です。しかし、最近では安く作るためにがり以外の凝固剤を使うことがあるようです。裏の製品情報を見て出来るだけ「国産大豆、にがり使用」のものを選ぶといいでしょう。