
3週、ひび割れの症例が続きました。今週は治療を一切していない健全な生活歯の症例です。
60代 男性
主訴:硬いスルメイカを食べると痛い。
歯の真ん中が少しオレンジ色をしているのは、硬い物をよく噛むので、エナメル質がすり減って中の象牙質が透き通って見えているからです。
普通の食事では痛みを感じませんが、カチンカチンの硬いスルメを噛むと痛みがあります。見たところ着色はありますが、むし歯のない健全歯で、生活歯です。(神経が生きている歯を生活歯、神経を取った歯を失活歯と言います。)しばらく様子を見ることになりました。
2年半後に、歯が大きく欠けました。幸い真っ二つにはなっていません。硬いものを噛んで痛かった時点で、目に見えないひび割れがあったと思われます。硬いものを噛んだ時に、ひび割れの断層に微細なずれが生じ痛みを感じたものと思われます。処置としては、部分的な詰め物だとまたひび割れが出来かねないと思い、全体を冠で被せることにしました。
この欠けた状態で硬いスルメイカを嚙んでも痛くありません。
今回、ひび割れた原因は硬いものの食べ過ぎです。歯は加齢とともに、食事の回数が増えるとともに、細かいヒビが入ったりするので、中年過ぎたら硬いものは少し控え目にしたほうが良さそうです。