
むし歯は無いのに歯がしみることがあります。歯冠は通常エナメル質でおおわれています。エナメル質は神経とつながっていないので感覚が無く物を噛んでも痛くありません。歯磨きを力いっぱいしていると、歯肉が下がって歯根が露出してきます。歯根は象牙質と言って神経とつながっている組織なので触るとピリッと痛んだり冷水がしみたりします。これを知覚過敏と言います。シミ止めを塗ったり知覚過敏用の歯磨剤を使用していると改善します。
しかしながら、食いしばりや歯ぎしりなどで歯の神経が過敏になってしみている場合は別の治療法が必要になってきます。例えばマウスピース装着やビタミンB3(ナイアシンアミド)のサプリメントを摂ることになります。
今回はナイアシンアミドに焦点を当てることにします。
まず、分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学を研究している藤川徳美先生のブログ「精神科医こてつ名誉院長のブログ」から転載します。
以下引用始め
ビタミンB3服用の際の注意点
ビタミンB3には、
1)(フラッシュタイプ)ナイアシン、
2)フラッシュフリーナイアシン(ノンフラッシュナイアシン)、
3)ナイアシンアミド、の3種類がある。
統合失調症、躁うつ病、自閉症や知的障害の情緒障害、うつ病、パニック障害、リウマチなどを改善させる効果がある。用量は6歳までは1500mg程度、7歳以上は3000mg程度。
効果の強さは、1)>2)>3)だが、いきなり(フラッシュタイプ)ナイアシンを服用すると激しいナイアシンフラッシュが出るため、必ずナイアシンアミドで開始する。
*ナイアシンフラッシュとは、服用1時間後に末梢血管拡張作用、ヒスタミン放出作用により発赤、痒みが出る。正常な生理反応で危険なものではない。継続服用することによりフラッシュは徐々に軽くなり、出なくなる。
1)ナイアシンアミド
フラッシュは出ないので、500mg*3(朝昼夕それぞれ1,1,1)で開始して、一週間後500mg*6(2,2,2)に増量する。吐き気、眠気が出たら減量する。カプセルが飲めないお子さんは、カプセルの中身を出して他のものに混ぜて飲ませる。ただし、かなり苦いので元々苦いココア、チョコアイス、チョコプロテイン、ミロなどに混ぜる。
2)フラッシュフリーナイアシン(ノンフラッシュナイアシン)
1錠640mgのフラッシュフリーナイアシン+160mgのイノシトールを含有している。6歳以下なら2カプセル(朝1+夕1)、7歳以上は4カプセル(朝2+夕2)程度。カプセルが飲めないお子さんは、カプセルの中身を出して他のものに混ぜて飲ませる。無味なのでヨーグルトなどに混ぜる。フラッシュフリーでも、人によればフラッシュが出ることがある。継続服用することによりフラッシュは徐々に軽くなり、出なくなる。
3)(フラッシュタイプ)ナイアシン
3ヶ月間ナイアシンアミド、もしくはフラッシュフリーナイアシンを継続しても効果が不十分な場合、ナイアシンに変更してゆく。
*ただしこのものは、統合失調症、躁うつ病以外の患者には推奨していない。
*ナイアシン類はネットで購入可能。
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以下引用終わり
調べてみると、知覚過敏に対してナイアシンアミドを一日三回、食後に飲んで2~3日で改善する場合もあるようです。
ナイアシンは血糖値を安定化させ、筋肉や過緊張を緩和します。酸化ストレス(シミ・しわ・白髪などの老化原因の一つ)を軽減させます。血糖が上がるとアドレナリンが分泌され筋肉が緊張することによってブラキシズム(夜間のくいしばり、歯ぎしり)が起こると言われています。
この他にもナイアシンは、神経の働きを安定化させるため、寝つきが良くなったり、皮膚や粘膜を正常化させるため、メラニンの生成も抑え、シミ・そばかすを減らす効果もあります。
アルコールの代謝も助けるため、アルコールを飲んだ後に飲むと二日酔いが軽減されます!是非試してみて下さい。