
今週は先週に続いて、藤川徳美先生の著書「体の芯を温めれば、みるみる健康になる」について第3章、第4章です。
4年ほど前に藤川徳美先生の本を何冊か読んで人体実験をすることにしました。プロテインを1日40g(朝20g、夜20g)飲み始めて1か月ほどたち、冬になったのでカミさんが例年通り毛布を出してくれました。私は寒いのが嫌いで寝るときには、冬は毛布を追加してホットカーペットも使います。ただしエアコン暖房は使いません。
その日は毛布を使って気持ちよく眠れる予定でしたが、どう言う訳か暑くてたまりません。1時間ほど我慢していましたが、我慢できなくてとうとう毛布を蹴りだしてしまいました。結局その冬は、毛布もホットカーペットも使いませんでした。それから4冬ずーっと同じ状態が続いています。いま5冬目真っ最中ですが秋布団だけで寝ています。自分でもびっくりです。
以下引用始め
体の芯を温めれば、健康になる
藤川徳美著
はじめに
看護師さんの感想「患者さんの採血をするとき、ほとんどの人の手が冷たいのです」体温を測ってみると、35℃代前半の低い人が多く、35℃未満だった患者さんもいた。冷え症や低体温を甘く見たり、「体質だから」とあきらめたりしてはいけません。体の冷えは、心の不調、あらゆる慢性疾患を引き起こし、脳機能への悪影響もあるからです。ぜひ栄養療法(タンパク質、ビタミン、ミネラル)と温熱療法を実践してください。
第3章 どうすれば体温は上がるのか
体温をあげるカギはマグネシウム
私たちの体が熱を生むために、エネルギーを作り出す「工場」のような仕組みが働いています。その中心にあるのが、細胞の中にあるミトコンドリア。このミトコンドリアがATP(アデノシン3リン酸)というエネルギー物質を作り、そのATPが熱や代謝のもとになっているのです。
ATPはマグネシウムとくっついて初めて活性化し、体内でエネルギーとして使えるのです。
現代人はマグネシウム不足になっている
たとえば白米。ぬかの部分を取り除いた時点で、マグネシウムはほとんど失われてしまいます。パンやお菓子、インスタント食品なども、原料段階ですでにマグネシウムが抜け落ちています。そのうえ、糖分の代謝にもマグネシウムは使われるため、炭水化物や甘いものをよく食べる人ほど、マグネシウムが不足しがちです。さらに、心や体がストレスを感じると、副腎がコルチゾールなどのホルモンを分泌するため、マグネシウムがどんどん消耗されていくのです。
不足しているかどうかを知るには、個人差があるため、実際に試してみて、マグネシウムの経口摂取を続けてみるしかありません。たとえば、100mgのサプリメントを2つ飲んでみて、便が緩くなったら、マグネシウムは足りています。お腹が緩くなるまで飲み続けていいのです。
マグネシウムで驚くような改善
マグネシウムの効果を早く実感するためには、経口摂取(サプリメント)と経皮摂取(皮膚から吸収)の両方を行ったほうが効果的です。ただし経口摂取は、効果が表れるまでに時間がかかります。まずは手っ取り早い、経皮摂取を始めましょう。
塩化マグネシウム風呂で体の芯まで温まる
一番効果の高い塩化マグネシウムは「死海の塩」です。ネット通販「ニチガ」で購入します。体温が低いと代謝が悪くなって、痛みが出やすくなります。それに加えて、マグネシウム不足によるカルシウム沈着で、神経圧迫が生じるなどして、強い痛みが生じます。「死海の塩」には、天然の塩化マグネシウムが豊富に含まれており、皮膚への刺激も比較的マイルドです。加えて、高い保温効果と吸収力があります。
マグネシウムがメラトニンの生成を促す
睡眠を促すホルモンである、メラトニンの生成にマグネシウムは欠かせません。夜になるとメラトニンは分泌量を増して、質の高い睡眠へいざないます。メラトニンはセロトニンを材料にしてマグネシウムを補因子として作られます。
稲田マグネシウム体験談
私は小さいころからよく足がつっていました。藤川徳美先生の本を読んでマグネシウムが血管を広げて血流を良くすることが分ったので、マグネシウムのサプリメントを飲んで、テニスの試合で足がつりそうになってきたら塩化マグネシウム(死海の塩)の飽和水溶液をつりそうな筋肉に擦り込むと治ることが分かりました。今はお風呂に入ったとき、(死海の塩)の飽和水溶液を全身にスプレーしています。
難しい慢性疾患には陶板浴がおすすめ
がんや膠原病、神経難病などの難しい慢性疾患には陶板浴がベストです。がんや膠原病、難病などの多くは、血流障害が要因となっています。陶板浴は天然鉱石やセラミックを使った温熱プレート(陶板)の上で横になり、体を芯から温める「乾式」の温熱療法です。深部体温の上昇は内臓や血管そのものを温め、血流を良くします。免疫細胞や栄養素の供給がスムーズになり、自然治癒力が活性化されます。(製品情報 アップワン 陶板タイル)
がん患者に共通する低体温。冷えた体が病を呼び込む
がん細胞は正常な細胞とは全く異なる環境で増殖します。特に好むのは、低体温、低酸素、高血糖という3つの条件です。加えて、鉄不足で酸素が行き届かない、砂糖などの糖質を取りすぎているといった要因がそろうと、がんのリスクは高まります。とりわけ低体温は、最もがん細胞が増える環境を作ります。つまり「日常的に体を温めておくことが、がん予防や再発防止につながる」ということです。
第4章 冷えは栄養不足
タンパク質が足りないと、そもそも熱は作れない
栄養療法において最も重要で、基本となるのは「タンパク質を摂ること」です。たんぱく質が足りず、食べ物からのエネルギー変換がうまくいかなければ、熱が作れなくなってしまうのです。
また筋肉は、体を動かすためのものですが、体温を調節したり、血液の循環を助けたりもする大切な器官です。その材料となるのもたんぱく質。日々の食事では「卵3個と肉200g」を毎日食べてください。魚も大事ですが、牛肉、豚肉、鶏肉をローテーションして食べたほうが効率的です。
鉄・たんぱく不足の女性は、例外なく35℃台の低体温
女性はもともと鉄とタンパク質が不足している人が多いため、冷えに拍車がかかります。男性より食が細かったり、肉を食べなかったりするためです。年代によっては、月経で多くの鉄が失われることも要因です。これまで多くの女性の患者さんを診てきて、鉄とタンパク質が不足している女性は例外なく35℃台の低体温です。
鉄とタンパク質の不足が解消すれば低体温も36.5℃に上昇します。つらい冷え性は解消し、体温調節も整うため、熱中症のリスクも軽減します。
タンパク質を食事からとるのが難しい場合は、ホエイプロテインを朝と夜に20gずつ取りましょう。これだけでたんぱく質の不足を解消できます。1日の食事は、糖分や炭水化物を減らし、野菜一辺倒ではなく、肉や卵を欠かさないようにして、そのうえで、ホエイプロテインを毎日朝20g夜20g飲んでください。これでばっちりです。
効果的なプロテインの取り方
最近ではドラッグストアでも売っていますし、ネット通販(アマゾンやiHerb)でも簡単に買えます。その場合ソイ(大豆由来)とホエイ(牛乳由来)がありますが、効果の高いホエイを選んでください。プロテインを飲んでお腹の調子が悪くなる人は、少量5~10gを2回から初めて慣れたら20g2回にしましょう。
稲田プロテイン体験談
2012年ごろ体重増加と糖尿病の気配があったので江部康二先生の本を読んで一家で「糖質制限食(高タンパク低糖質食)」に取り組んでいました。その後、藤川徳美先生の本を読んで2022年11月終わりからプロテインを1日40g飲み始めて1か月後の12月末寒くなったので毛布を追加して寝ました。私は寝ている時間はエアコン暖房を使いません。1時間ほど我慢していましたが暑くて毛布を蹴りだしてしまいました。結局その冬は毛布もホットカーペット、エアコン暖房も使いませんでした。それから4冬、エアコン暖房も毛布もホットカーペットも使いません。体温が上がったのでしょうか、ダウンジャケットも余り着なくなりました。
効果的な鉄の摂り方
プロテインの次は、鉄の摂取を始めましょう。鉄のサプリメントは、胃腸への負担が少なく、吸収されやすいキレート鉄を用いてください。1日の必要量は約100mgです。「Nowアイアン36mgなら1日3錠が目安になります。
ここで注意ですが、ビタミンEと同時に摂らないこと。鉄の吸収が阻害されるので8時間は空けるようにしましょう。そして、体内の鉄の貯金を表す「フェリチン値」をしっかり認識してください。
フェリチン値は、150を目標にしてください。30以下は重度の鉄不足です。フェリチン値が150に達したら、女性(18~50歳)と子供は鉄の摂取を半量に減らします。フェリチン値の目標をクリアしている男性・高齢女性は、鉄の摂取を終了して問題ありません。
ATP産生力が下がると、体は温まりにくくなる
ATPは私たちの細胞内のエネルギーの源泉です。私たちは毎日、自分の体重とほぼ同じぐらいのATPを作り出しては、消費しているのです。ATPを蓄えることができるのは数分間で、常にATPを作っては消費するという、フル回転です。
熱の源、ATPはどのように作られるのか
人のエネルギー源は大きく分けて、糖質由来の「ブドウ糖エンジン」と脂質由来の「ケトン体エンジン」があります。「ケトン体エンジン」の方が「ブドウ糖エンジン」よりATPを多く産生することができます。いずれにしてもビタミン・ミネラルが不足しないことが重要です。ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、鉄、マグネシウムなどが十分ないと、ATPを作り出すための「補酵素」「補因子」としての役割を果たせません。
糖質を減らして、ビタミン・ミネラルをしっかりとり、良質の脂質(肉、卵、チーズ、バター、ラード、生クリーム、MCTオイル)を摂ることがATPを増やすのです。
「新ATPセット」で体を温める
「新ATPセット」とは、私が日々の臨床を踏まえて独自に開発し、患者さんに推奨している「最適・最強の栄養療法セット」です。ATPの生成をサポートする栄養素を組み合わせています。
メンタル不調がある際はナイアシンアミドをプラス
もしあなたが、冷えと同時にメンタルの不調(うつ、パニック、イライラ、怒りっぽい、不安不眠)を抱えている場合は「新ATPセット」にプラスしてナイアシンアミドを摂取してください。
ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれ、心の安定をもたらすビタミンで、脳神経を正常に働かせることで、不安を抑え、眠りを促す効果があります。統合失調症の治療に用いられこともあります。子供の栄養療法のポイントは、ナイアシンアミドを摂取することです。
ナイアシンアミドは成長期の子供にとって重要な栄養素であり、低体温による起立性調節障害などにも効果的です。また発達障害で落ち着きのない子供が、ナイアシンアミドをしっかり飲むと、落ち着くケースも多々あります。
体験インタビュー 体温をあげて進行性の胃がんを克服 男性 77歳
ステージ4、余命3か月の宣告
60歳の時、背中の痛みを感じる。
61歳の時、「進行性の胃がんです。すでに10cmまで大きくなっている。食道にも広がっています。全身のリンパ節にも転移しています。進行度合いはステージ4です」と宣告された。悩んだ結果「ホスピスには入らない、抗がん剤治療はしない」 この時の体温は35.4度。
糖質はやめてタンパク質を摂る
糖質はがんのえさになる、摂らない方がいいと考えた。パン、お菓子、ジュースすべてやめた。積極的に「酵素」を摂る。スロージューサーでニンジン、リンゴ、レモン、キャベツの「酵素ジュース」を飲む。スロージューサーは野菜や果物の酵素・ビタミンを壊さない。
体温を上げるために陶板浴に通う。生活習慣を変え、夜は7時半までに食事を終え、8時半までに入浴、9時半にはベッドに入り、10時には就寝。6か月後の体温は36.8度に上がった。いろんな人の本を読んで、前向きな意味で「生きても死んでも、どちらでもいい」と思えるようになり「その日を精いっぱい生きればいい」と思えるようになった。
がん宣告から6年後、66歳の時「がん消滅」と診断された。その後、分子栄養学を生活の中に取り入れて今の77歳に至っています。
以上引用終わり
最後まで読んでいただきありがとうございます。詳しくは、藤川徳美著「体の芯を温めれば、健康になる」を読んで下さい。
2026.1.20 いなだ歯科医院 稲田修三