
心療内科の藤川先生は、広島県廿日市市で心療内科を開業されています。
数年前に、光文社新書版で「うつ、パニックは鉄不足が原因だった」を出版されました。私は浅はかにも、うつやパニックは薬でないと治らないと思っていましたが、食事の栄養を良くすれば治ると知って大変驚きました。
昨年から、私は分子栄養学やオーソモレキュラー栄養学を勉強し始めました。人体実験と称して、昨年12月ごろからプロテインを摂るようにしたところ、この冬は、毎年使う毛布を使うことなく過ごせました。寒さに強くなったのです。今年になって、ビタミンやミネラルを摂るようになって、頻繁に出ていた鼻血が全く出なくなりました。
また歯科分野で栄養学が生かせないか考えて、歯科の治療と合わせて全身の栄養を考えるようになりました。栄養学的には、タンパク質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンEを補完すると治りやすいようです。
それでは、藤川先生の記事を引用いたします。
以下引用始め
NEW!2022-08-08 07:10:55
テーマ:
鉄タンパク不足があるとストレスに負けやすい
症例;50代後半女性。
福祉施設に25年間勤務している。
R3.5、元職員からの暴言があり、その後仕事に行けなくなった。
管理者に相談したが、気持ちが治まらない。
R3.5当院受診。
睡眠、食欲は大丈夫。
甘いものが大好き。
肉は苦手。
20年前、特発性血小板減少症で3ヶ月入院した。
少し休みたい。
→不安障害で1ヶ月休養の診断書を書いた。
高タンパク/低糖質食+プロテイン*2。
Nowアイアン36、ナイアシンアミド500、C1000開始。
1週後再診、
初診時BUN12.3、フェリチン28、ALP97。
プロテイン*2を飲み、卵+肉を食べている。
甘い物は減った。
ナイアシンアミド*3、C1000*3。
→フェルム処方。
ナイアシンアミド*6に増量を。
R3.6、
ナイアシンアミド*6。
ゆっくりできており、イライラが減った。
復職する予定。
R3.7、
復職した。
気持ちが明るくなり、少々のことは気にしなくなった。
R3.8、
仕事は順調。
BUN15.3、フェリチン54。
その後約1年経過、
仕事はこなせている。
職場で色々あっても、気持ちが落ちなくなり、切り替えができるようになった。
体調がとても良く、元気になった。
R4.7、BUN13.0、フェリチン101。
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特発性血小板減少症(ITP)も最重度のタンパク不足が原因。
原料不足では血小板を作れない。
他のITP患者は、30年間全く肉を食べていなかったと言っていた。
当患者はプロテインを1年以上継続していてもBUNが上がらない。
中学生時代から40年来のタンパク不足。
不安、抑うつに対してはナイアシンアミドが最も効果がある。
鉄タンパク不足があると対人ストレスに対して極めて脆弱になる。
”何か言われると落ち込んで、いつまで経っても立ち直れない。”
鉄タンパク不足が解消するとストレス耐性が高まる。
”何かあっても一晩寝れば切り替えができる。”
”他人の言動が気にならなくなった。”
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