
イータック(EtakR)を使って抗菌・抗ウィルス対策を施行しています。イータック(EtakR)は持続型抗菌・抗ウィルス剤で8日間効果があります。
現在、新型コロナウィルス(武漢肺炎)により世界的に感染が拡大して患者が激増しています。日本でもピークを越えたとは言え、第2波などの危険性がまだまだあります。感染することも怖いけれど、経済の停滞で生活も厳しくなっています。
当院では持続型抗菌・抗ウィルス剤のイータック(EtakR)を使って抗菌・抗ウィルス対策を施行しています。
さて、これまでの消毒液(抗菌・抗ウィルス剤)は使用した時に効果を発揮しますが、その効果は一時的で、消毒後に新たに触れた菌やウィルスはその表面で生きています。そのため一日に何度も消毒剤を使用しなければなりませんでした。
イータックを使って消毒をした場合、イータックが定着した表面では、後から付着する菌やウィルスを接触的に除菌、不活化し、8日間にわたって効果が持続することが確認されています。
つまり、一度塗布すれば約1週間効果が持続するので、1週間に一度塗布すればよいのです。
現在、当院では我々歯科医療スタッフと患者さんが接触するドア周辺、スウィッチ類、椅子、スリッパなどを1週間に一度イータック(EtakR)を使って抗菌・抗ウィルス対策を施行しています。
イータック(EtakR)は若干高価ですがインターネットで購入することが出来ます。エーザイからウェットシートやスプレーが販売されています。
最後に少し自慢ですが、わが母校・広島大学歯学部の二川教授が開発しました。また、二川教授はL8020乳酸菌を発見され、L8020乳酸菌飲料などを開発されています。
L8020乳酸菌とは歯周病、むし歯になったことのない健康な子どもの口の中から発見されたヒト由来の乳酸菌です。歯周病菌・むし歯菌の発育を阻止する、制菌効果のある乳酸菌の一種で、ヒトの口腔内から5種類の歯周病菌とむし歯菌・カンジダ菌を効果的に抑制し、口腔内環境を健康に保ちます。
そんなL8020乳酸菌ですが、正式名称は「ラクトバチルスラムノーザスKO3株」という菌種。L8020乳酸菌は満80歳で自分の歯を20本以上保ってほしいという思いを込めて、L8020乳酸菌と名付けられました。