作製用模型です。
初めに合わせる部分をキーと言います。キーは6番です。
最後に合わせる部分をロックと言います。ロックは4番です。
頬側から見たミラクルデンチャーです。
正面から見たところです。あまり目立ちません。
従来の入れ歯との比較です。
ミラクルデンチャーは従来の入れ歯より小さく出来て、ぴったりして違和感が少ない入れ歯です。

今週のお知らせは当院の分子栄養学の症例をまとめてみました。
症例1:原因不明の足のしびれ、歩行困難(脚気?ビタミンB1欠乏症?)
20代、男性 トラックドライバー 1987年(昭和62年)
むし歯の治療をしていたが、突然来院が途絶えた。2週間して来院されたが、足がしびれて動かなくなり、入院して点滴で治った。病名は不明と言われた。私はちょうど「現代によみがえる江戸患い」と言う脚気の本を読んだところだったので、この症状は脚気(ビタミンB1欠乏症)だと思った。いつもどんなものを食べているのか聞いたところ、「食事はセブンイレブンのお弁当、飲み物はコーラが一番うまい」と答えられたので、完全に脚気だと思い、脚気の話をして、食事を変えるのは無理だろうと思ったのでビタミン剤を飲むように伝えた。
症例2:冬布団が要らなくなった。鼻血が出なくなった。
70代、男性(私)2021年(令和3年)
健康ですが(2013年から高タンパク低糖質食(糖質制限)を実践中)、人体実験でプロテイン1日40g(朝晩各20g)を2021年(令和3)11月終わりごろから始めた。12月終わりに寝る時冬布団(毛布)を追加して寝たが暑くて使わなかった。毎年ホットカーペットも使っていたが使わなかった。それ以来3シーズン冬でも秋布団だけで寝ている。(体温が上昇した?体温が上昇すると免疫力も上がります。)時々鼻血が出ていたが全く出なくなった。(粘膜?毛細血管?が強くなった)
こむら返り、足がつらなくなった。テニスの試合や夜中に足がつって飛び起きたりしていたが、マグネシウムを飲んだり、にがり(豆腐を作るときの凝固剤、塩化マグネシウム)をすり込むことで足がつらなくなった。マグネシウムは血管を弛緩させ血流を増やす作用があり、高血圧や不整脈を予防する。飛蚊症が治った。トイレの近いのが改善した。髪の毛が太くなったような。(漢方薬・芍薬甘草湯もこむら返りに効果がある)
症例3:6ヵ月続いた左耳周囲、顔面の痛み、違和感が治癒(感覚異常症?)
50代、女性 2022年(令和4年)
左耳周囲顔面の痛み違和感で耳鼻科受診したが、検査の結果問題ないと言われた。市民病院でも診てもらったが、検査の結果問題ないと言われた。当院で左下歯肉に違和感があるので検査したが問題は見つからなかった。
6ヶ月後、歯の治療で当院受診、左耳周囲顔面の痛み・違和感がまだ続いているとの訴えがあった。分子栄養学的に見て感覚異常と思い、タンパク質、鉄不足を疑いプロテインと鉄剤を勧めた。早速ドラッグストアに行き、薬剤師の勧めでスティックタイプのプロテインを勧められ服用したところ8日程で治った。途中市民病院でプロテインを飲んでだんだん良くなっていると話したら、「プロテインで治るようなら病気ではない」と言われた。
藤川先生やドクター清水は「医者は栄養のことは知らない、栄養のことを聞いても無駄である」と言われています。医学部の授業にはほとんど栄養学の授業はありません。
症例4:7年間続いた抜歯後の不定愁訴が治癒
70代、女性 2023年(令和5年)
左上臼歯を2本抜歯後、1か月して痛みがあるとのことで検査したがレントゲンでも問題はなかった。高周波電気治療器を当てて様子を見た。それからは時々、違和感、痛みがあり、鎮痛剤を服用することもあった。
7年後の最近になって、タンパク質不足・鉄不足を疑い、服用を勧めた。早速薬局に行って相談してビタミン入りの鉄サプリメントを勧められて服用した。6日目から違和感と痛みがなくなり、その後再発はない。
症例5:喉のピリピリ感が治った(感覚異常症?)
70代、女性 2024年(令和6年)
疲れた時など、口の中がピリピリして喉の方まで感じる。以前も市民病院で診察してもらったことがあり、唾液検査をして唾液の量が標準より少ないと言われた。
診察
視診では全く問題はなかった。違和感、ピリピリ感のある部分に高周波を当てた。感覚異常を疑い、当院の「口腔感覚異常の症例報告」「不定愁訴の症例報告」を渡して、鉄とプロテイン服用を勧めた。
3ヶ月後
義歯調整で来院。口の中と喉のピリピリ感は「プロテインを飲んで治った」と言われた。
症例3、4、5は多分神経伝達物質の誤作動です。分子栄養学を勉強する前にもいろんな患者さんを診ています。歯肉からソーメンが出てくるとの訴えには大変驚きました。(感覚異常症)勿論ソーメンは出ていなくて患者さんがそのように感じているだけです。砂が出てくる、釘が出てくる、金冠が出てくる。今だったらプロテインと鉄を勧めたと思います。
今の食事は糖質が多くタンパク質、脂質が少なく鉄はじめミネラル、ビタミンも少なくなっています。以前症例報告した非定型歯痛もタンパク質、鉄不足でしょう。このような症状にはうつ病の薬が効きます。うつ・パニックと原因は同じです。タンパク質・鉄不足で人によりうつ・パニックになったり感覚異常、むずむず足になったり様々な症状が出るのでしょう。
鉄の働き 主なもの
鉄欠乏の臨床症状
今週のお知らせはミネラルのマグネシウムについてです。
マグネシウムはヒトの代謝には欠かせない重要なミネラルですが、軽視されていると思います。以前にもマグネシウムについてお知らせしましたが、今回は藤川徳美先生の「精神科医こてつ名誉院長のブログ」から転載します。
私の周りにも何人か不整脈の人がいます。マグネシウムの話をしても「医者でもないのに何言ってんだと」、大体聞き流されますが、「これは私が言っているのではなく、お医者さんが言っているのをそのままオウムのように言っているだけです。」と言うようにしています。
以下引用始め
NEW!2024-08-02 07:32:39
テーマ:
尿路結石、不整脈の原因は同じ、すなわち治療も同じ
Ca過多でMg不足があると、Caを溶解状態に維持できず、尿路結石になる。 全身の臓器に異所性Ca沈着を生じる。 心臓が規則的に拍動するために、電気刺激を出しているのが洞房結節゙、右心房に位置している。電気信号は、心房の中にある刺激伝導系と呼ばれる回路(刺激伝導路)を流れて心房全体に伝わる。
*身体は電化装置https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12669602075.html
Ca過多でMg不足があると、期外収縮、心房細動などの不整脈を生じる。
治療は、
1)Ca過多の牛乳を止める
2)Mg単剤のサプリメント(クエン酸Mg、アミノ酸キレートMg)
3)Mg経皮吸収(Mg入浴、Mgオイル塗布、Mgクリーム塗布)
2021-04-20 07:29:02
テーマ:
何であれ、あらゆる体内の動きは電気伝導で生まれている。神経を通るこうした微小電流が計測されたのは1966年のことであった。まもなく研究者たちが気づいたことは、体内電流の伝導体がカルシウムであり、血液中のカルシウム濃度を適正に保つにはマグネシウムが必要であるという事実である。
もっと最近の研究が示すところでは、カルシウムはカルシウム・チャンネルを通って細胞に入るが、このチャンネルはマグネシウムによって油断なくガードされている。
細胞内のカルシウムの10000倍の濃度を持つマグネシウムが、一定量のカルシウムが入ることを許し、必要な電気伝導を作り出させる。引き続き作業が終わり次第、矢継ぎ早にカルシウム排泄の手助けをする。
なぜだろうか?
もしカルシウムが細胞内に蓄積すると、興奮性亢進と石灰化(硬化)を引き起こし、細胞の機能を中断させてしまうからである。カルシウムが過剰に細胞に入ると、心臓病(狭心症、高血圧、不整脈)、喘息、頭痛の症状が発生する。
マグネシウムは自然が作ったカルシウム・チャンネルのブロッカー(遮断剤)なのである。(奇蹟のマグネシウム)
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降圧薬のカルシウム拮抗薬。アダラート、ノルバスク、ペルジピン、その他、あり。
・マグネシウムは天然のカルシウム拮抗薬。
カルシウム拮抗薬を飲むよりマグネシウムを飲む方が圧倒的に良い。
2024年03月15日(金) 07時23分04秒
テーマ:
「奇蹟のマグネシウム」キャロリン・ディーン著
現在の食材は化学肥料などのせいで昔のようにマグネシウムを含まなくなっており、ファーストフードや炭酸の飲み物がマグネシウム不足に輪をかけ、さらにカルシウム摂取を重視しすぎるために、カルシウムとペアで働くマグネシウムが相対的に不足していると説明されます。
不足しているマグネシウムを摂取することで劇的に症状が改善した病気として神経症(精神病関係)、心臓関係、高血圧、糖尿病などが取り上げられ、それぞれの症状がマグネシウム摂取で改善や治癒するメカニズムが書かれています。
そんなに効果のあるマグネシウムがどうして注目されてこなかったのか?どうもマグネシウムは安価に入手できるミネラルなので、製薬会社にとってウマミがないので研究もされず、医学校で薬の知識はほとんど教えないため医者も知らない、ということのようです。
以上引用終わり
今週のお知らせは分子栄養学の藤川先生の症例です。
分子栄養学では慢性疾患、生活習慣病の85%は栄養不足であると言います。糖質は足りているというか、むしろ取り過ぎであると言います。なので、体の不調は、糖質を少なくしてタンパク質をはじめとした不足している栄養を補給すれば治ると言います。
今回の藤川先生の症例はまさにその症例です。実はうちのカミさんも頭痛持ちで、数年に1回片頭痛のひどい発作で頭痛、嘔吐、気分不良になり1日動けなくなりますが、高タンパク低糖質食(糖質制限食)に替えてからひどい発作は起きなくなりました。
以下引用始め
NEW!2023-02-24 07:40:36
テーマ:
メッセンジャーで群発頭痛、起立性調節障害が回復したとの報告がありました。
⋯⋯⋯-⋯ここから患者さんの報告
初めまして。
私は兵庫県在住の○○と申します。私には3人の子がおりますが、長男が高一の時、激しい頭痛と倦怠感で学校にも行けず、2ヶ月の入院、検査の結果、群発頭痛の一種の短時間持続性片側神経痛様頭痛と長い病名をつけられ、抗てんかん薬が処方され一安心したのも束の間で、高二で再度体調不良、昼夜逆転、ひどい倦怠感で昼過ぎまで意識がないような、起立性調節障害になってしまいました。
大学病院や整体、ハーブティなど、思いつく限り試しましたが、どこも悪くない、とのこと。大学生ぐらいになったら治る人が多いです、と言われただけで薬もなく、どん底の時に、藤川先生の「すべての不調は自分で治せる」に出会いました。
最初はプロテインからとのことで、プロテインだけを1週間飲ませたところ、みるみるうちに倦怠感はなくなり、メガビタミンを始めると2週間で偏頭痛もなくなりました。朝が起きられないのは1ヶ月ほどかかりましたが、少しずつ良くなり、短時間持続性片側神経痛様頭痛も少なくなってきました。
群発頭痛の一種なので時期的にまた体調不良が来ることも予想していますし、プロテイン、サプリをサボって悪くなることもありますが、留年スレスレで廃人のようだった息子が今はサッカー部にも復帰し、塾にも通い、大学受験に向けて勉強中です。
息子は小学生の頃から体も大きく運動能力が高く、県内サッカー界では有名な選手でJ下部ジュニアユースに入りましたが、成長期のスポーツ障害で膝を手術し、治ってからもなぜか痛みはなくならず、中学時代は1年間しかサッカーができませんでした。
サッカー進学はあきらめ、猛勉強の結果、県内でトップクラスの偏差値73の進学校に合格し、意気揚揚通い始めてすぐの不調でした。
最初はなぜうちの子だけこんなに不幸なのか、と嘆きましたが、先生の本を読むと、今では不幸はただの栄養不足とわかりました。そう言えば昔から、爪を噛む、爪に白い斑点、入院後の白髪、神経過敏など鉄、亜鉛不足の症状がありました。それがミネラル不足のサインだとは知らず、息子には悪いことをしたと思います。
成長期、手術、受験のストレス後の栄養不足、何でも頑張ってやり過ぎてしまう性格(栄養さえ摂っていればいい事なのですが)も重なり、起立性調節障害を起こしてしまったと思います。
今後は、栄養の勉強をしながら、工夫しながら、プロテインメガビタミンを続けていきたいと思います。藤川先生には本当に感謝でいっぱいです。長々と失礼致しました。
お礼を言いたかったのと、出来れば「不登校」というワードで本を出していただけないかな…と思います!失礼なお願いですが、起立性調節障害だけでなく、精神的な不調で不登校の子がすごく多いです。それ、栄養不足だよ、と伝えてもイマイチ聞き入れてくれず、不登校というワードで検索した、とんちんかんな本を一生懸命読んでました。
不登校、という言葉は、よく検索されていると思います。
子どもの気持ちに寄り添って、とか、理解して、とか、そのことばかり書いてありました。確かに寄り添うのは大事だけれども、その気持ちが栄養で変わるんだ、ということはどこにも書いてありません。Twitterをみていてもすごく残念だなあ、と思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー報告終了
運動もできて学力が優秀なお子さんなので、他の子よりも”より多くの栄養素”が必要だったのでしょうね。兵庫県で偏差値73の高校とは凄いですね、灘、甲陽学院あたりでしょうか。
起立性調節障害(OD)では、起床時の頭痛、腹痛を訴える方がとても多いです。原因は鉄タンパク不足による酸素不足(酸欠)ですので、プロテイン+鉄で改善します。血流改善には、C+Eも効果があります。また、不安、恐怖などのメンタル不調による不登校にはナイアシンアミドが著効します。
4月に出る新しい本は、子供に特化した内容となっています。4~18歳の症例24例を掲載しています。発達障害、ADHD、起立性調節障害による不登校症例、などです。
以上引用終わり
70才 女性
平成22年、他院にて治療済の歯に不具合を生じたので、右上5番再根管治療を行った歯です。14年経っています。歯肉が腫脹したので切開排膿しました。その後、冠と心棒を除去、2度目の再根管治療開始。
初診時のレントゲン写真
歯根の周囲に陰影があるのは歯根破折の可能性があります。神経(歯髄と言って、神経、血管、リンパ管の複合組織)を取った歯は水分も栄養も補給されなくなって枯れ木と同じように割れやすくなります。
冠、心棒、防腐剤を除去しました。また、根管を照明付き拡大鏡で見ると、ヒビが見えます。診断は歯根破折で、処置は抜歯になります。
抜いたところ、歯根は真っ二つに割れていました。抜いて2~3ヵ月すると治癒するので、その後固定式のブリッジ又は着脱式有床義歯になります。
神経を取ると長持ちしない事が多く、最終的には抜歯になり、入れ歯などで苦労することがあります。むし歯をそのうちになどと時間がたってしまうと、痛みが出てきて神経を取らざるを得なくなります。
話が少しずれますが、人は「すーだら節」の世界で生きているんですね。すーだら節は、出だしが、「ちょいと一杯のつもりで飲んで、」とはじまり、締めくくりが、「分かっちゃいるけどやめられない、」の例の楽しい歌です。
植木等さんは根は真面目な人で、「すーだら節」を歌えと言われた時に、こんなふざけた歌を歌っていいものかと悩んだそうです。植木さんのお父さんはお寺の住職でした。植木さんはお父さんに相談に行ったそうです。なんとお父さんは「これはいい歌だ。是非とも歌いなさい」と後押ししてくれたそうです。
美味しいものを食べて健康な生活を送るのには定期的な口腔ケアが大事です。どこかから「すーだら節」が聞こえてきそうです。でも、定期口腔ケア、大事です!
6才 女子
主訴:下の前歯が捻転している。
本人が気にしていて治したい気持ちが強いので(これが一番大事、周りが一生懸命でも、本人のやる気が薄いと失敗します)T4Kのトレーナー矯正をすることになりました。始める時期もちょうどいいです。
3ヶ月後
上顎前歯が生えてきました。下顎前歯の捻転は改善してきました。
5ヶ月後
切端咬合になってきました。下前歯の捻転は治りました。
8ヶ月後
下顎前突(受け口)になりました。トレーナーを下顎前突治療用に替えます。下顎はきれいに並びました。
1年1ヶ月後
下顎前突がなかなか良くならないので、噛み合わせを挙げてトレーナーを使います。上顎の乳臼歯にキャップを付けて咬み合わせを挙げたので、しばらく前歯は噛みあいません。
2年後
前歯のかみ合わせが良くなってきました。トレーナーを元のトレーナーに戻します。
4年10ヶ月後
乳歯がすべて抜けて、キャップを付けていた乳歯も抜けました。ほぼほぼ、いい歯並びになりました。まもなく終了になります。本当によく頑張りました。おめでとう。
T4Kトレーナー、日中1時間以上、寝る時ずっと装着します。
今週のお知らせは、北里大学の山田先生の論文を転載します。山田先生は糖尿病の専門医であり、糖質制限食(高タンパク低糖質食)を取り入れた治療を行っています。
糖尿病と歯周病は相互に影響を及ぼしている事が分かっています。また、歯周病菌が、炎症を起こして弱くなった歯肉の血管に入り込み、全身をめぐりいろんな臓器に悪影響を及ぼすことも知られています。歯周病を軽視することなく予防に治療に頑張っていただきたいと思います。
以下引用始め
2024年06月20日 05:10
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96名の医師が参考になったと回答
糖尿病と歯周病との相互的な関係性(互いの存在が互いを悪化させること)はよく知られており、歯周病治療で血糖管理が改善することも報告されている(Diabetes Care 2010; 33: 421-427)。
一方、糖尿病が(非発作性)心房細動と関連することがここ数年で報告されるようになり(Diabetes Obes Metab 2019; 21: 210-217)、既に両者の関係性(互いの存在が互いの有病率を上げるというよりは、今の時点では糖尿病の存在が心房細動の発症リスクを上げること)は認識されつつあるようである(World J Diabetes 2023; 14: 512-527)。
さらには、糖尿病治療にSGLT2阻害薬を用いることで、心房細動の発症を予防しうるという仮説も提唱されているようである(Circulation 2020; 141: 1227-1234)。
そんな中、歯周病治療が心房細動の再発予防に有効であるということを示唆するデータが広島大学のグループから報告された(J Am Heart Assoc 2024; 13: e033740)。糖尿病の人が15.3%しか含まれておらず、糖尿病の有無別のサブ解析もないデータではあるのだが、歯周病治療の重要性を示す論文として取り上げたい。
カテーテルアブレーション後の心房細動再発のリスクとして、肥満、身体活動の乏しさ、睡眠時呼吸障害、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、喫煙、アルコール摂取、カフェイン摂取が知られているらしい(Circulation 2020; 141: e750-e772)。この広島大学のグループからのものを含めて、これまでに2報の論文が歯周病と心房細動再発の関係について報告しているとのことである(J Cardiovasc Electrophysiol 2021; 32: 1240-1250、Front Cardiovasc Med 2023; 9: 1061243)。
そこで今回、研究グループは歯周病と心房細動再発の関係性を確定し、かつ歯周病治療が心房細動の再発予防に寄与するかどうかを検討すべく、ランダム化比較試験(RCT)ではないが、前向き比較試験を実施したという。
2020年4月1日~22年7月31日に広島大学病院でカテーテルアブレーションを受け、書面によって同意の意思を示した連続330例が被験者として登録された。被験者は全員がカテーテルアブレーションの前日に歯周病の評価を受けた。歯周病検査を受けなかった11例と、左房内血栓を指摘された18例はその時点で除外された。
歯周病の存在を指摘されて歯周病治療に同意した98例に対しては、アブレーション後1カ月目と3カ月目に歯周病治療が強く勧告された。歯周病治療に同意を表明しなかった213例は、アブレーション後にそのまま経過観察のみを受けた。さらに、アブレーションが完遂できなかった2例と観察期間が不十分とされた21例を除外し、歯周病治療群97例、歯周病無治療群191例が解析の対象とされた。
歯周病検査においては、表1の項目が評価された。主たる歯周病菌に対する抗体価や炎症性サイトカインなども評価された。
表1. 歯周病検査における検査項目
主要評価項目は、アブレーション後3カ月以降における心房細動の再発である。アブレーション後3カ月未満での再発は早期再発とし、主要評価項目としてはカウントしないものとした(山田註:アブレーションの不全として扱っているように思われる)。心房細動再発のチェックのため、被験者はアブレーション後1、3、6、9、12カ月とその後は半年ごとに、外来で定期フォローアップを受けた。
定期フォローアップにおいて、12誘導心電図検査と24時間ホルター心電図検査が実施されるとともに、それらの検査において心房細動の再発が確認できないものの自覚症状から再発が疑われる場合には、14日間のイベント記録やポータブル心電図モニターが適用された。また、被験者が動悸を感じた際には外来診察室か救急治療室を受診し、心電図をチェックしてもらうよう指導がなされた。どれか1つの検査において1回でも心房細動のエピソードが確認されたら、再発と判断された。
歯周病治療群97例と無治療群191例の特性は表2の通りであり、無治療群の方がPISAが小さい(歯周病として軽症である)ことを除き、統計学的な有意差はなかった。
表2. 歯周病治療群(97例)と無治療群(191例)の患者特性
平均507日(507±256日)の追跡期間において、無治療群の70例(24%)で心房細動が再発した。心房細動再発に対する影響の有無をCox回帰分析で検討したところ、歯周病治療を含む幾つかの因子が有意に関連していることが分かった(表3)。
表3. 心房細動の再発に関連する因子:Cox回帰分析(多変量解析のみを掲出)
心房細動の再発を歯周病治療群と無治療群に分けてKaplan-Meier曲線にしたのが図1である。全期間を通しては両群間の再発率に有意差はなかったものの(P=0.08)、12カ月までの検討では歯周病治療群で有意に低率であった(P=0.04)。
図1. アブレーション後の心房細動の非再発率
また、無治療群におけるPISAと心房細動再発の関係性から、ROC曲線を用いて心房細動再発の最善予測PISA値(感度38.9%、特異度89.0%)として615.8mm2を採用し、PISA 615mm2超(高PISA群、71例)と以下(低PISA群、217例)に分けて解析してみると、高PISA群では歯周病治療群の心房細動再発率が無治療群に比べ有意に低かった(図2)。
図2. 高PISA群、低PISA群別のアブレーション後の心房細動の非再発率
(表1~3、図1~2ともJ Am Heart Assoc 2024; 13: e033740)
なお、心房細動再発の有無とPISAとの関係を無治療群において検討すると、早期再発のあった者となかった者でPISAに差異はなかったが(360.9±372.1mm2 vs. 296.6±272.9mm2、 P=0.21)、再発のあった者ではなかった者と比べPISAが有意に大きかった(456.8±403.5mm2 vs. 277.7±259.0mm2、P=0.001)。
また、高PISA群と低PISA群で各種炎症マーカー・サイトカインを見ると、単球走化性蛋白質(MCP)-1以外〔高感度C反応性蛋白質(hs-CRP)、IL-1β、IL-4、IL-6、IL-10、IL-17A、TNFα〕は高PISA群で有意に高値であった(一例としてhs-CRPは中央値0.09mg/dL vs. 0.06mg/dL、P=0005)。
そして、細菌に対する抗体価と心房細動再発の関係を見てみると、発作性心房細動においては主たる歯周病菌と関連は認められなかったが、非発作性心房細動においては、P. gingivalisとF.nucleatumが関連していたという。
こうした結果から広島大学のグループは、今回の結果の確定には多施設によるRCTが必要としながらも、歯周病は治療可能な心房細動(再発)のリスクであり、アブレーション後の歯周病治療は心房細動再発予防に有効であろうとしている。
日本歯周病学会による指針『歯周病と全身の健康』において、歯周炎症が糖尿病の病態に及ぼす影響の想定メカニズムが記載され、糖尿病と歯周病との関連が記載されるとともに、歯周病と動脈硬化症(血管障害)、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎、関節リウマチ、慢性腎臓病、非アルコール性脂肪肝炎、アルツハイマー病との関連性が記述されている。しかし、そこには心房細動は掲載されていない。歯周病と心房細動の関連は、広島大学のグループが世界に先駆けて提唱した新知見になるだろう。
元来、糖尿病患者は歯周病との関連が強い。日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン』では2010年版以降、1つの章を設けて糖尿病と歯周病との関連を解説し、糖尿病患者に対する歯周病ケアの重要性を知らしめてきた。
今回の研究は、私たち医療従事者が糖尿病患者に歯周病チェックを(無症状であっても)必ず定期的に受けさせねばならないことを知らしめてくれているように思う。
そして、思い起こすと高血圧症だった私の祖父は、60歳代で総入れ歯でもあり、70歳代前半で心房細動による脳梗塞を発症して亡くなったと記憶している。無症状ではあるが、自分自身も定期的な歯周病チェックを受けねばならないと思った次第である。
※山田悟氏のDoctor’s Eyeは毎月20日に掲載します。次回は7月20日の予定です。
96名の医師が参考になったと回答
山田 悟(やまだ さとる)
1994年、慶應義塾大学医学部を卒業し、同大学内科学教室に入局。東京都済生会中央病院などの勤務を経て、2002年から北里研究所病院で勤務。 現在、同院糖尿病センター長。診療に従事する傍ら、2型糖尿病についての臨床研究や1型糖尿病の動物実験を進める。日本糖尿病学会の糖尿病専門医および指導医
以上引用終わり
70代、女性
2024年3月11日
疲れた時など、口の中がピリピリして喉の方まで感じる。以前も市民病院で診察してもらったことがあり、唾液検査をして唾液の量が標準より少ないと言われた。ピリピリ感は続いている。
診察:視診では全く問題はなかった。違和感、ピリピリ感のある部分に高周波を当てた。感覚異常を疑い、当院の過去の2症例「口腔感覚異常の症例報告」「不定愁訴の症例報告」を渡して、鉄とプロテイン服用を勧めた。
6月24日
義歯調整で来院。口の中と喉のピリピリ感は「プロテインを飲んで治った」と言われた。ちなみに私は分子栄養学の勉強を始めて、2021年11月終わりから人体実験と称して、プロテインを飲んでいますが、変わったことが二つあります。
私は寒いのが大嫌いなのですが、冬、毛布を出してもらって使った時、暑かったのです。結局この3年間、冬でも全く毛布を使っていません。よく使っていたホットカーペットも全く使わなくなりました。もう一つは、鼻を強くかむと良く鼻血が出ていたのですが、鼻血が全く出なくなりました。血管が丈夫になったのかなと思っています。
プロテインについて調べてみました。たくさんの種類がありました。女性用のものもあり、鉄、カルシウム、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCが入っている物などありました。鉄は神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミンの作成に関与しています。その為鉄不足だと、喉の違和感(喉が詰まる)などの感覚異常が起こると言われています。
分子栄養学を勉強する前にも、何人かの患者さんを経験しています。全て、女性です。歯ぐきからソーメンが出てくる女性、釘が出てくる女性、金冠が出てくる女性でしたが、実物を見せてもらったことはありません。今なら、タンパク質と鉄分を摂りましょうと言えます。
また、うつ病やパニック障害も鉄不足です。動物性タンパク質には鉄分が含まれているので、特に女性は積極的に摂取する必要があります。分子栄養学を駆使して診療している、心療内科の藤川徳美先生は女性のほとんどは、タンパク質不足、鉄不足であると警鐘を鳴らしています。
鉄の主な働き(以下のこと以外にも代謝の多くに関与しています)
鉄不足の症状は次の通りです。
<プロテイン服用の効果>
その他、効果は多数で書き切れません。糖質を減らして動物性タンパク質を増やすのが一番です。赤身の肉、赤身の魚、の赤はミオグロビン、すなわち鉄です。
また、農産物は糖度ばかり上がって甘くなり、反面ビタミン・ミネラルなどの栄養素は年々減少しています。ほうれん草やプルーンではほとんど補給できません。食事で実行するのが難しい場合は、サプリメントを利用するのがいいでしょう。
参考図書:「うつ・パニックは鉄不足が原因だった」藤川徳美著。光文社新書。「すべての不調は自分で治せる」藤川徳美著。方丈社。
最新の栄養学(お医者さんも知らない栄養学)
廿日市市で開業されている心療内科医・藤川徳美先生の著書「薬に頼らず「うつ」を治す方法」には、「医学教育では栄養学や食事指導については教えられていないからです。わたし自身、医学部では栄養学についてほとんど習いませんでした。」と書かれています。藤川先生は分子栄養学やオーソモレキュラーなどを勉強され、患者さんの治療に生かされています。
誰が言ったか覚えていませんが「人は食べたもの、飲んだもの、呼吸で吸ったもので出来ている」のだそうです。それに加えて住んでいる環境(例えば、都会、田舎、山の中、海辺、寒冷地など)、運動量、人間関係などで、健康、不健康が決まるのではないかと思っています。
鉄編
鉄が不足すると貧血(鉄欠乏性貧血)になることはよく知られていることです。では鉄不足でほかにどんな病気になるか知っていますか?
以下引用始め
2017-01-15 23:00:08
テーマ:
鉄(Fe)について、基礎的な知識、治療の実際、臨床症状
1.基礎的な知識
植物性非ヘム鉄(Fe+++)の吸収率は1ー5%、動物性ヘム鉄(Fe++)の吸収率は10-20%。フェリチン<30 は鉄不足で、積極的な治療対象(貧血の有無とは関わりなし)。月経のある女性の大多数が鉄不足、特に出産後に悪化(子どもに鉄が移行)。菜食主義者、炭水化物依存症では特に顕著。
多くの症例では蛋白不足(BUN<10)も併せ持つ。フェジン静注は重度の鉄不足時に最初の一回のみ行う、頻回投与は猛毒のヒドロキシラジカルを生じ寿命を縮める。生体内スカベンジャーであるカタラーゼの必須元素。脳内モノアミン代謝の補酵素。フェルム1T/day、フェロミア、フェログラデュメットは効果が強いが消化器症状での脱落が多い。フェルムが飲めない場合は当帰芍薬散。
目標はフェリチン100、3-6ヶ月後に再検。ビタミンEは鉄吸収を妨げるため8時間は空ける。お茶やコーヒーは鉄吸収を妨げるため1時間は空ける。玄米食ではフィチン酸により鉄、亜鉛の吸収が阻害される。ビタミンCを併用すると吸収率が上がる。
2.鉄剤による治療の実際
教科書的には鉄が過剰だと細胞毒になると記載されている。鉄の過剰は、遊離鉄の過剰とフェリチンの異常高値に分けられる。鉄剤投与には、静脈注射と経口投与を分けて考える必要性がある
2-1.静脈注射
鉄剤(フェジン)静脈注射は、タンパクに結合していない遊離鉄を投与するため、過剰な投与はフェントン反応を引き起こす。産婦人科で妊婦に頻回にフェジン静注することは、遊離鉄過剰となり寿命を縮める行為
フェントン反応:過酸化水素が、細胞中の鉄イオン(Fe2+)や銅イオン(Cu1+)などの触媒作用で、ヒドロキシルラジカル(HO・)に変化する反応
Fe2++H2O2 →Fe3++HO- +HO・
ヒドロキシラジカルは最強(最悪)の活性酸素で、DNA、細胞膜、ミトコンドリアを酸化し、細胞を傷つけがんの原因となり得る
2-2.経口投与
鉄剤経口投与は必要量だけトランスフェリンと結合し、吸収される。鉄剤経口投与による遊離鉄過剰は理論的にあり得ない。鉄過剰症の判断はフェリチン値。鉄経口投与で過剰症にはなりにくい(オーソモレキュラー栄養学の溝口徹先生の講演資料ではほぼならないと記載)
欧米の基準ではフェリチン100以下は鉄不足。欧米では鉄不足は少ない様子、アメリカの栄養療法の本でも、亜鉛不足、マグネシウム不足、ヨウ素不足、リチウム不足、の次に鉄不足が記載されていた→肉食が主体の欧米では、ベジタリアン以外は鉄不足にならない。魚介類摂取が少ないため、亜鉛、マグネシウムが不足しやすい、鉄不足より鉄過剰への言及が多い。
日本人では、男性のフェリチン平均は100-300。新生児のフェリチン200-300。日本の15-50歳女性の80%はフェリチン30以下(当院データ)。一回の妊娠出産でフェリチンは50低下する→鉄過剰への必要以上の懸念により、鉄不足の患者の存在が見逃されている
2-3.当院での評価ーフェリチンと鉄剤投与ー
今まで数百例に鉄剤を投与(99%は女性、そのうち大多数は15-50歳)、鉄過剰例は1例もなし。鉄剤を長く続けてもフェリチン100まで届く症例はほぼ皆無で、大多数の女性は40-60で頭打ちになる。今まで、60-80で鉄剤は中止していたが今後は100まで継続予定。いくら鉄剤を続けてもフェリチン30を超えない症例も多い。つまり、月経での排泄が、食事+鉄剤での摂取を上回る症例がある=先天的に鉄吸収率が低い患者がいる
3.鉄欠乏の臨床症状
「いらいらしやすい、集中力低下」「神経過敏、些細なことが気になる」立ちくらみ、めまい、耳鳴り、偏頭痛、疲れ、節々の痛み(関節、、筋肉)、腰痛、喉の違和感(喉が詰まる)、冷え性、朝なかなか起きられない、出血(アザ)、コラーゲン劣化(肌、髪、爪、シミ)、ニキビ、肌荒れ、不妊、レストレスレッグス症候群(むずむず足症候群、RLS)、氷を食べる~これは非常に多い!、土を食べる。
上記症状を訴えて精神科を受診すると、うつ病(朝起きられない)、パニック障害(喉の詰まり)、不安障害(神経過敏)、等と診断される。女子中高生だと、不登校(朝起きられない)、境界性人格障害(神経過敏で切れる)、等と診断される。パニック障害の大多数は、鉄タンパク不足、もしくは機能性低血糖が原因。女性のうつ病の大多数は、鉄タンパク不足が原因。女性の不登校、境界性人格障害の大多数も、鉄タンパク不足+機能性低血糖。
元記事はこちら
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/711407125642281
鉄は、赤血球合成に必要ですが、それ以外に、
1)神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン作成の際の補酵素になる
2)活性酸素スカベンジャー(抗酸化物質)であるカタラーゼには鉄が必須
3)ミトコンドリア膜にある電子伝達系には鉄が必須
99%の医者はこの事を知らない。鉄不足の治療には鉄剤、ヘム鉄に加え、動物性タンパクをしっかり摂取することが必要です。赤身の肉、赤身の魚、の赤はミオグロビン、すなわち鉄です。ほうれん草やプルーンでは鉄はほとんど補給できません。
以上引用終わり
この神経難病とされる主な病気には、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、重症筋無力症、進行性核上性麻痺などがあります。