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今週の症例 ミラクルデンチャー 上顎 右4、1番 左1番 3歯欠損

作成用模型です。

作成されたミラクルデンチャーです

初めに左の2、3、4の口蓋に合わせます。(キーと言います)

キーを合わせたところです。

次に、右上を合わせます。(ロックといいます)

ロックを合わせると装着完了です。

正面観です。実際には見た目は入れ歯のようには見えません。

従来の入れ歯は、金属製のバネ(クラスプと言います)が歯の上から降ろすことによって装着しますが、今回のミラクルデンチャーは、キーが横から合わされて、ロックは上から合わせるものです。症例によって変わりますが金属製のバネがあまり必要ではなくなるので、見た目が入れ歯のようには見えません。またフィット感がいいので異物感が少なく良く嚙めます。

今週の症例 ミラクルデンチャー 上顎 左上6、7番 2歯欠損

作成用模型と完成したミラクルデンチャー

装着する前です

まず左を合わせます

次に右を合わせます

右を合わせました

装着しました

この患者さんの場合、左の4、5番が歯周病で余り状態が良くないため、大きなミラクルデンチャーになりましたが、入れ歯と残りの歯が一体となってよく噛めます。また薄く作ってあるので異物感が少なく、長持ちするでしょう。

歯周病は自分で治せる

食べ物がどんどん柔らかくなり、咀嚼回数が減っているーこれが歯周病の根本原因

野生の動物に歯周病はありません。もし歯周病になって歯がグラグラになったら、やわらかい料理を出してくれるコックはいませんし、治療してくれる歯医者もいません。その時は命が終わります。

また私の患者さんでサバまでであれば骨も頭も食べてしまう方がいましたが、全く歯周病がありませんでした。しかし、多くの現代人は野生の動物と同じ食べ方はできませんし、サバを丸ごと骨も頭も食べられません。それでは、食べ物が柔らかくなっても咀嚼回数が減っても歯周病にならない方法、また歯周病を改善する方法はないのでしょうか?

咀嚼回数を増やすと唾液が良く出てきて体に良い

食事を工夫して咀嚼回数を増やすと、食べ物によって歯が清掃され歯茎がマッサージされると同時に、唾液が出てきます。この唾液はその人の健康を守ります。唾液には、消化酵素、抗菌物質、発がん性のある食べ物を無毒にする酵素など多種多様な物質を含んでいます。

一般的には一口30回が推奨されています。徳川家康は一口48回を心掛けていたそうで、当時(平均寿命が50歳)としては73歳の長寿でした。太平洋戦争末期ソ連によるシベリア抑留の為、過酷な労働と粗末な食事で多くの犠牲者を出しましたが、ある二人は一口70回で過酷な労働と粗食に耐えて生還しました。

歯周病の原因・歯垢(プラーク)を落とす

歯垢は食べかすと思っている方もいるかもしれませんが、実は、虫歯と歯周病の原因である細菌の塊です。最近の食事やおやつは大変柔らかく、歯肉に対するマッサージ効果が少なく歯肉も弱くなっています。そのような時、歯垢(細菌の塊)がずっと堆積していると、歯肉は細菌に負けて炎症を起こします。歯肉の炎症とは、ピンク色の歯肉が赤くなり、腫れて、出血しやすくなり、歯ブラシを当てると痛みが出るようになります。

もうお分かりですね。そう歯垢をきれいに落とせたら歯周病にはならないし、なってしまった歯周病はどんどん良くなります。

歯磨きは難しい

ところで、歯学部の授業に歯磨き実習があります。90分の授業です。授業の前には学生達がたむろして、「歯磨きなんて誰でも出来てるじゃないか」「こんな授業必要なのか?」「もっと他に大事な勉強があるよね。」などなどとうそぶいていました。。そして実習が始まりました。午後の最初の授業です。内容は、昼ごはんの後は歯磨きをしないで授業を受けること、そして、いつも通りに歯磨きをして歯を染色剤で赤染して虫歯と歯周病になりやすい咬合面、生え際、歯間部の3ヵ所、合計128ヶ所(親知らずを除く)の内60%磨けていれば合格というものです。

私のクラスは40人でしたが、半数は親が歯科医です。しかし、誰も合格しませんでした。私は19%で最低ラインでした。その後、先生から歯磨きに関する講義を受けて、全員合格ラインに達しました。実習前は不平たらたらでしたが、終わった後の学生たちの感想は「ええ授業じゃったのう」。私は後輩たちを集めて実習の話を熱く語ったのでした。

このように、きれいに歯を磨くのは難しいのです。特に我流が染みついた磨き方を変えるのは本当に大変です。ぜひ歯科医院で教わってください。

歯磨きの基本

歯ブラシだけで歯を磨く(併用するもの、一束ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじ)

歯磨剤は使わないでブラシのみで歯垢を落とすーよく歯磨剤は何が良いかと患者さんから聞かれますが、現在の歯磨剤に歯垢を溶かしたり落としたりする能力はありません。ブラシの毛先が当たった部分のみが落とせます。

ブラシの硬さはやわらかめ又は普通を選んで下さい。硬いと歯間を素通りします。動かし方はコチョコチョです。大きく動かすと当てるべき部分を素通りします。舌触りでツルっとなったら磨けています。ざらついていたりヌルっとしていたらまだ磨き残しがありますから、もう一度ブラシを丁寧に当てます。

これで歯磨きは終わりですが、茶渋が付いたりして気になるようでしたらお気に入りの歯磨剤を最後に少し使われてもいいでしょう。初めから歯磨剤を使うと清涼剤に騙されて本当に磨けているのか判らなくなります。歯ブラシが歯肉にきちんと当たれば、歯肉は血液循環が良くなり健康になります。

さらに、歯ブラシに加えて、歯肉と歯槽骨に十分な栄養が補給されているとさらに歯肉と歯槽骨の健康状態が良くなります。

歯肉の栄養

歯肉に炎症があると少しのことで出血しやすくなる。

・タンパク質を増やす

歯肉も血管もたんぱく質でできている。タンパク質の1日の必要量は約250gと言われています。そのうち200g程度は体内でリサイクルされています。日本人のタンパク質摂取量は平均70g/日と言われているので問題ないと思われますが、新しいタンパク質が体内に入ってこず、リサイクルが繰り返されていくと徐々に劣化し、歯肉・血管ともに弱くなってしまいます。

常に十分な量の新しいタンパク質を補給する必要があります。食事から摂取するべきタンパク質は、その人の体重の1000分の1と言われています。体重60kgの人は最低でも60gです。成長期であったり、スポーツをしたり、病気の回復を良くするには1.5~2.0倍にする必要があると言われています。歯周病の人は多めに取った方がいいでしょう。

・ビタミンC

タンパク質の合成にはビタミンCが必要です。ビタミンCは脳や副腎での需要が高く、ストレスや喫煙、風邪などで体調不良が起こるとさらに需要が増す。様々な要因で需要が増し、健康な歯肉を作れる量が不足してしまう可能性が高いのです。

米国の研究では、血中ビタミンCレベルが低い状態と歯と歯茎の間にある溝の深さを測るプロービング時の出血、歯肉出血傾向には相関関係があることが分かっています。ビタミンCは水溶性のため過剰症の心配が少ないので、場合によりサプリメントで補う事を考えてもいいでしょう。

骨の栄養

歯槽骨に限らず、骨は常に破骨細胞により壊され、骨芽細胞によって新しい骨を作り出しており、新陳代謝が活発な組織です。通常は2~5ヵ月で作り変えられるため、1年で約20%の骨が入れ替わります。これを骨のリモデリングと言い、このバランスが崩れて骨吸収ばかりが進むと、骨がもろくなり、骨折しやすくなります(骨粗しょう症)。

骨の主な構成成分は、リン酸カルシウム(70%)、コラーゲン(20%)、水分(10%)です。丈夫な骨を作る栄養素というと、まず思い浮かぶのはカルシウムでしょう。カルシウムは骨に貯蔵されているだけではなく、筋収縮や体液のpHの維持など、さまざまな働きを担います。

そのため、カルシウムは血液中に一定の濃度で保たれており、足りなくなると骨の中に蓄えられているカルシウムを取り出して補います。しかし、その際に足りない分のカルシウムだけではなく、余分に取り出してしまいます。すると、血液中に溶け出した余分なカルシウムが血管などに沈着して石灰化し、動脈硬化などを引き起こします。その石灰化を防いだり、血中のカルシウム量のバランスを保っているのがマグネシウムです。マグネシウムが豊富な食べ物は、種実類(アーモンドなど)海藻類、豆類(豆腐、納豆など)玄米、煮干しなどです。

骨の健康に必要な栄養素と食材

カルシウムとマグネシウムの理想の摂取比率は1:1です。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品はカルシウムが豊富で大変良いのですが、一方で、牛乳とカルシウムとマグネシウムの比率は11:1とバランスが良くありません。そのため、乳製品を摂る際は、合わせてマグネシウムを摂取することも重要です。

他にもお勧めしたいのが、ビタミンDの摂取です。ビタミンDはカルシウムの吸収を良くし、歯や骨の成長を促進する働きがあります。ビタミンDは紫外線(太陽光)に当たることによって体内で合成できる栄養素ですが、季節により日照時間に差があります。さらに、日焼け止めなどで紫外線を避ける女性も多く、不足しがちになるため、ビタミンDをサプリメントで摂取するのもお勧めです。

骨の構成成分の20%を占めるコラーゲンも、骨の弾性を保つために必要な栄養素です。コラーゲンはもともとタンパク質ですが、体内でたんぱく質をコラーゲンに変換するためには、ビタミンCも必要になります。また、糖質の摂取が多いと、タンパク質が糖化して弾性が失われてしまうため、糖質の摂取を控えることも大切です。

歯科医院で出来ること

  • 噛み合わせの調整―かみ合わせのバランスが崩れると、力が掛かりすぎて歯の動揺を起こし骨が吸収することがあります。
  • 歯垢・歯石の除去
  • 抗生剤―歯周病細菌に良く効く抗生剤があります。中等度以上に進行した歯周病に抗生剤を服用すると歯周病細菌が激減するので、自身の療養と合わせて歯周病の進行を食い止め改善することができます。

マウスピースを使った歯周病細菌の除菌法(Dental Drug Delivery System = 3DS)

歯垢・歯石を除去した後に除菌用ペーストを充たしたマウスピースを5分間装着します。2か月間隔で3DSを行い、経過を観察します。この方法は大変効果が高いです。

レーザー治療

歯肉と歯の間の溝(歯周ポケット)内部を殺菌します。

いなだ歯科医院

長生きしたいシニアは肉

私は若いころから食生活の改善に興味があり、自然食のお店に行ったり、粗食がいいと聞けば玄米のおにぎりに凝って、周りの人が心配するほど痩せたりしたこともあります。

60歳過ぎてからは糖尿病の気配を感じたので江部康二先生の本を読んで「糖質制限(高タンパク低糖質食)」を始めました。お陰で糖尿病にはならずにすみました。4~5年前には、藤川徳美先生の本を読んで、プロテイン、ビタミン、ミネラルを摂るようになって体温が上昇して風邪も全くひかなくなりました。

それではまた新たな知見が報告されたので転載します。

以下引用始め

最新研究で明らかに「長生きしたいシニアは肉」はやはり”正しい”――野菜中心が寿命を縮める?「100歳生きる人」の共通点

久住 英二 : 立川パークスクリニック院長

2026/03/24 5:30

「脂っこいものは避けて、野菜をたっぷり食べなさい」「粗食こそが長寿の秘訣だ」――。こうしたアドバイスを、私たちは耳にタコができるほど聞いてきました。

確かに、40代から60代までの「現役世代」にとっては、これは至言です。生活習慣病、つまり肥満や高血圧、糖尿病を防ぐためには、カロリーを抑え、食物繊維を摂ることが生存戦略として正しいからです。

「年齢」で食事を変える時代に

しかし、生物学的に見て、人間の体は80歳を境に劇的な変化を迎えます。

最新の医学研究(Nature Aging誌などに掲載された大規模調査)では、これまで私たちが信じてきた「野菜=健康」という方程式が、80歳以上の超高齢期においては必ずしも当てはまらない、という衝撃の事実を突きつけています。

今回は、なぜ80歳を過ぎたら「意識的に肉を食べるべきなのか」を生物学の視点から解き明かしていきます。

中国長寿健康調査(CLHLS)でわかった長寿のカギ

今回、世界的に注目されたのは、中国疾病予防管理センターなどのチームが発表した「中国長寿健康調査(CLHLS)」です。

これは、80歳以上の高齢者約5200人を対象に、20年という長期間にわたって「どのような食習慣の人が100歳(センテナリアン)まで生き延びたか」を追跡した、極めて信頼性の高い大規模調査です。

その結果は、現代の健康ブームに冷や水を浴びせるものでした。

まず、80歳以上の時点で野菜中心の生活をしていた人は、肉や魚を食べる雑食の人に比べて、100歳まで到達する確率が19%も低かったのです。さらに、卵や乳製品も摂らない完全な菜食主義者の場合、その確率はさらに下がり、29%も低下していました。

さらに興味深いのは、この傾向が「やせ型(BMI 18.5未満)」の人ほど顕著だったことです。

なぜ、体に良いはずの野菜が、超高齢者の寿命を縮める要因になってしまうのでしょうか。その理由は、私たちの細胞内で起きている代謝のメカニズムに隠されています。

年齢で逆転する「代謝の仕方」

私たちの体は絶えず「合成(新しく作る)」と「分解(壊す)」を繰り返しています。これを同化作用と異化作用(あわせて代謝)と呼びます。

若い頃は、このバランスが「合成>分解」に保たれています。合成のほうが分解より勝っているため、多少食事がおろそかでも、成長ホルモンなどの働きによって筋肉や組織を維持できます。

しかし、80歳を超えると、このバランスが強制的に「分解>合成」、つまり分解のほうが合成より勝る状態へと傾いてしまうのです。これを専門用語で「アナボリック・レジスタンス(同化抵抗性)」と呼びます。

筋肉(タンパク質)は、いざというときのための“アミノ酸の貯蔵庫”です。単に体を動かすための道具ではなく、筋肉は命の貯金箱なのです。

高齢者が病気になったり、ケガをしたりして少しの間、食事が摂れなくなると、体は筋肉を分解してアミノ酸を取り出し、免疫細胞や内臓の修復に回します。

ところが、野菜中心の生活でタンパク質が不足していると、この貯金が空っぽの状態です。その結果、少しの体調不良がきっかけで一気に衰弱し、死に至るリスクが高まるのです。これが、高齢者に多い「フレイル(虚弱)」の本質です。

必須アミノ酸が大事な理由

「大豆などの植物性タンパク質を摂れば十分ではないか」という疑問を持つ方もいるでしょう。ここで重要になるのが、「アミノ酸スコア」と「消化吸収率」です。

タンパク質は20種類のアミノ酸が連なってできていますが、そのうち体内で合成できない9種類を「必須アミノ酸」と呼びます。

肉や魚、卵といった動物性タンパク質は、この必須アミノ酸が理想的なバランスで含まれている(アミノ酸スコア100)だけでなく、高齢者の衰えた胃腸でも効率よく吸収されるという特徴があります。

一方、植物性タンパク質は特定のアミノ酸が不足しがちで、食物繊維が邪魔をして、吸収率も動物性より劣ります。

80歳を過ぎ、一度に食べられる量が限られてくるなかで、効率よく体の材料を補給するには、肉や卵のような動物性食品が圧倒的に有利なのです。

免疫力や細胞の健康は「肉」から

代謝だけでなく、免疫などの視点から見ても肉や魚は重要です。

私たちがウイルスから身を守る抗体の主成分は何だと思いますか。そう、タンパク質です。

さらに、肉類には認知機能や神経の機能、細胞の健康などを維持するために必要で、かつ植物性食品からは摂取しにくい「ビタミンB12」や「亜鉛」、「鉄分」が豊富に含まれています。

ビタミンB12は赤血球の合成を助け、神経機能を維持します。不足すると貧血や認知機能の低下を招きます。亜鉛は細胞分裂の司令塔であり、味覚や免疫細胞(T細胞など)の活性化に不可欠です。

超高齢期においてこれらが不足することは、バリア機能のない城を構えているようなものです。野菜中心のヘルシーな食事が、実は免疫の最前線を弱らせている可能性があるのです。

中高年までは「メタボリックシンドローム」が敵です。しかし、80歳からは「低栄養(PEM:Protein-Energy Malnutrition)」が最大の敵になります。

医学界では「肥満のパラドックス」と呼ばれる現象が知られています。

高齢期においては、やせている人よりも少し肉付きが良い(BMIが標準よりやや高め)の人のほうが、生存率が高いというデータが世界中で報告されているのです。

これは、先にお示しした理屈と同じく、病気やケガでエネルギーを消費した際、体に脂肪(エネルギー源)と筋肉(アミノ酸源)の備蓄がある人のほうが、回復のチャンスが多いためです。高齢期になってからのダイエットは、命を削る行為に等しいといっても過言ではありません。

シニアにお勧め「攻めの食事」

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。

無理に毎日ステーキを食べる必要はありません。以下の3点を意識するだけで、体質は劇的に変わります。

1「一口目は肉」を習慣に

野菜から食べ始めるベジタブル・ファーストは、血糖値を抑えるには有効ですが、高齢者は先に野菜でお腹が膨れてしまい、肝心のタンパク質を食べ残してしまうことがよくあります。

80歳を過ぎたら、まずは一口、肉や魚から箸をつける「プロテイン・ファースト」に切り替えましょう。

2.卵と牛乳は最強の味方

歯が弱くなり肉を噛むのがしんどくなった方にとって、卵や乳製品は手軽に摂取できる最高のアミノ酸源です。1日1個の卵、1杯の牛乳(またはヨーグルト)を加えるだけで、必須アミノ酸の摂取量は劇的に改善します。

3.「粗食」という言葉を捨てる

「お茶漬けと漬物だけで十分」という考えは捨ててください。それは長寿の秘訣ではなく、飢餓への道です。

手の込んだ料理でなくて構いません。買ってきた惣菜の焼き鳥や、ツナ缶、納豆など、身近なタンパク質を毎食必ず1品加えることが、100歳へのパスポートになります。

100歳まで歩き続けるために

私たちが目指すべきは、単に長く生きることではなく、自分の足で歩き、自分の口で食べ、家族や友人と笑い合える「健康長寿」です。

生物学的な現実に目を向ければ、75歳からは人生の第4クオーター。これまでの戦略を180度転換する勇気が必要です。「野菜中心」という、かつての正解にしがみつくのはもうやめましょう。

ヒトの体を支える細胞たちは、今も新しいタンパク質が届くのを待っています。明日から、食卓に一切れの肉、1つの卵を添えてみてください。その一歩が、100歳まで健やかに生き抜くための、最も確実な投資になるはずです。

以上引用終わり

今週のお知らせ アメリカの食事ガイドラインが大改革された

今週はドクター清水のブログを転載します。

私は10数年前、糖尿病になりかけて、江部康二先生の本を読んで「糖質制限食」(高タンパク低糖質食)を始めて糖尿病にならずにすみました。数年前から藤川徳美先生の本を読んで、プロテイン、ビタミン、ミネラルを摂るようになっています。健康状態は良好で医者にもかかっていませんし薬も飲んでいません。今回のアメリカの食事ガイドライン変更は私の食事に近いという感想を持ちました。

以下引用始め

ドクターシミズのひとりごと

  • アメリカの食事ガイドラインが大改革された

糖質制限 食事 その他

アメリカの食事ガイドラインが大改革された

2026年1月9日Dr.Shimizu

ロバートケネディJrさんが、またまた大改革を発表しました。アメリカの食事ガイドラインが大きく変わったのです。こんな日が来るなんて…

これまでのフードピラミッドは下の図のようです。(図はここより、2005年までこのピラミッドでしたが、その後はよくわからないプレート型になりました。)

一番下が、最も大きく、炭水化物(糖質)です。それを1日に6-11サービングも摂取することを推奨していました。しかもパン、シリアル、ライス、パスタなどと書かれています。精製穀物が推奨されているイメージですね。肉や乳製品、脂質は非常に少ない印象です。

しかし、今回発表された新しいフードピラミッドは下のようです。(図はここより)

ほぼ真逆ですね。ピラミッドの形が逆さまになって、肉が天辺に来て、大きなボリュームになっています。赤肉などの動物性タンパク質も推奨です。しかし炭水化物は一番下で小さくなっています。精製穀物の印象はなくなりましたね。

上の図は、1日のサービングを摂取エネルギー別で書いています。摂取エネルギーによって違いますが、2000kcalであれば、肉は3-4サービング。1サービングの例として、3ozの肉と書いてあるので、4サービングでおよそ340gです。

一方、Whole Grain(全粒穀物、精製されていない穀物)は2-4サービングに激減です。これまでのピラミッドでは6-11サービングと書かれていたのですよ。3分の1程度までになっています。素晴らしい!もちろん、私たちが推奨している糖質制限にはまだほど遠いですが、糖質を精製されていない穀物で摂り、しかもこれまでの3分の1にまで減らせというメッセージは大きなインパクトがあります。朝食で食べるお菓子のようなシリアルはどこかに行ってしまいましたね。

メッセージはシンプルです。本物の⾷べ物を⾷べましょう、です。

タンパク質について、「健康的な⾷⽣活の⼀部として、⾼品質で栄養価の⾼い タンパク質⾷品を優先します。卵、鶏⾁、⿂介類、⾚⾝の⾁などの動物性タンパク質⾷品のほか、⾖、エンドウ⾖、レンズ⾖、マメ科植物、ナッツ、種⼦、⼤⾖などの植物性タンパク質⾷品も摂取してください。」と書かれています。卵や赤肉が悪者ではなくなっています。

タンパク質の摂取⽬標は、1日に体重1kgあたり1.2〜1.6gです。なかなか良いですね。

腸内細菌についても触れていて、「健康的な⾷事は、バランスの取れた腸内細菌と健康的な消化を⽀えるけれども、⾼度に加⼯された⾷品はこのバランスを崩す可能性がある」、とまで書かれています。超加工食品を徹底的に排除しようという意図が感じられます。

野菜や果物は推奨されていますが、「100%フルーツジュースまたは野菜ジュースは、少量ずつ飲むか、⽔で薄めて飲んでください」、とまで書かれています。ジュースはたとえ100%であっても加工食品ですね。

脂質については、「健康的な脂肪は、⾁、鶏⾁、卵、オメガ3が豊富な⿂介類、ナッツ、種⼦、全脂肪乳製品、オリーブ、アボカドなど、多くの⾃然⾷品に豊富に含まれています」、と書かれています。そして、「油脂を料理に使ったり、⾷事に加えたりする場合は、オリーブオイルなど、必須脂肪酸を含む油を優先してください。他には、バターや⽜脂なども選択肢として挙げられます」としています。

はっきりとは書かれていませんが、サラダ油等の質の悪い植物油を避けることを意図しているように見えます。ただ、ちょっと残念な記述もあります。「⼀般的に、飽和脂肪酸の摂取量は1⽇の総カロリーの10%を超えないようにしてください。⾼度に加⼯された⾷品の摂取を⼤幅に制限することで、この⽬標を達成しやすくなります」と書かれています。加工食品に含まれる脂質を排除しようという意図があるのでしょうけれども、飽和脂肪酸の摂取制限は歓迎できません。

炭水化物については、「⾷物繊維が豊富な全粒穀物を優先します。⽩パン、すぐに⾷べられるまたはパッケージされた朝⾷オプション、⼩⻨粉のトルティーヤ、クラッカーなど、⾼度に加⼯された精製炭⽔化物の摂取を⼤幅に減らします。」と書かれています。白パンを減らすというのであれば、日本に置き換えれば「白米」を減らすことと同じですね。朝食のシリアルはゴミですね。さよならケロッグ。

⾼度に加⼯された⾷品、添加糖、精製炭⽔化物の項目を見てみましょう。

「砂糖やナトリウム(塩)が添加されたチップ、クッキー、キャンディーなど、⾼度に加⼯され、包装された、調理済み、すぐに⾷べられる⾷品、または塩⾟いまたは⽢いその他の⾷品は避けてください。代わりに、栄養価の⾼い⾷品や⾃宅で調理した⾷事を優先しましょう。外⾷の際は、栄養価の⾼いものを選びましょう。」

⾼度に加⼯され、包装された、調理済み、すぐに⾷べられる⾷品などを避けましょう、というメッセージです。食品業界はパニックですね。当たり前です。例えば、卵を含んだランチパックが数日間も食べることができるなんて不思議で仕方がありません。こんな食品は人間の食べる食事ではありません。コンビニ弁当が健康的であるはずがありません。健康を捨てて、便利をとることはやめましょう。

「⼈⼯⾹料、⽯油系染料、⼈⼯保存料、低カロリーの⾮栄養⽢味料を含む⾷品や飲料を制限します。」とも書かれています。素晴らしいですね。「ソーダ、フルーツドリンク、エナジードリンクなどの砂糖⼊り飲料は避けてください。」と書かれています。これらは販売禁止でも良いでしょうね。

「添加糖や非栄養甘味料は、いかなる量でも健康的または栄養価の高い食事の一部として推奨または考慮されていませんが、1回の食事に含まれる添加糖の量は10g以下に抑える必要があります。」と書かれています。糖を添加した食品は排除しましょう。

「添加糖は、原材料ラベルに様々な名称で記載されている場合があります。例えば、⾼果糖コーンシロップ、アガベシロップ、コーンシロップ、⽶シロップ、果糖、ブドウ糖、ブドウ糖、蔗糖、甜菜糖、タービナド糖、⻨芽糖、乳糖、濃縮果汁、蜂蜜、糖蜜などです。⾮栄養性⽢味料の例としては、アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、キシリトール、アセスルファムKなどがあります。」日本では果糖ブドウ糖液糖とも書かれています。異性化糖は使用禁止にすべきですね。

残念なのは、塩分制限が残ってしまったことです。WHOの目標は食塩として1日5g未満、ナトリウム換算で2000mg未満です。それよりは少しだけ緩いだけです。「14歳以上の⼀般⼈は、1⽇あたり2,300mg未満のナトリウム摂取が推奨されます。活動量の多い⽅は、発汗による損失を補うためにナトリウムの摂取量を増やすことが効果的です。」となっています。食塩では5.8g程度なので、かなり少ないですね。しかし、これも加工食品を排除するための制限かもしれません。「ナトリウムを多く含む、⾼度に加⼯された⾷品は避けるべきです。」とも書かれています。

乳児期・幼児期(⽣後〜4歳)の項目では、「乳児期および幼少期には添加糖を避けてください。」幼少期中期(5〜10歳)でも「砂糖の添加は推奨されません。」思春期(11〜18歳)でも「砂糖の入った飲み物やエナジードリンクを大幅に制限し、高度に加工された食品を避けます。」と書かれていて、繰り返し添加糖を避けることが推奨されています。様々な疾患の根本原因の一つですから当然です。子供向けのドリンクやお菓子に糖を添加することを禁止すべきでしょう。

もちろん、今回のガイドラインは糖質制限ではありません。しかし、これまでの悲惨な状況を考えたら非常に大きな前進です。添加された糖、加工食品、精製された穀物を避けるだけで、かなりの糖質が削減できます。ただ、糖質中毒、加工食品中毒は、ガイドラインが変わっても、なかなか抜け出せない可能性はあります。

トランプさんが大統領になっていなかったら、そしてロバートケネディJrさんが保健福祉長官になっていなかったら、さらにそして何より、イーロンマスクさんがTwitterを買収していなかったら、このような大改革は起きなかったでしょう。そして、ずっと人類は騙され続けたでしょう。

このようなアメリカの大改革を受けて、日本はどうするのでしょう?高市さんや現在の厚労大臣では変革は難しいでしょうね。日本人はまだまだ騙され続けるでしょう。

自分自身で情報を得て、自分自身で判断してください。国や専門家を盲目的に信用しないように。

以上引用終わり

今週のお知らせ 骨を丈夫にして免疫力を上げるビタミンD

以下引用始め

ビタミンD3とは?働きや一日の摂取量、ビタミンD3を多く含む食品とレシピを紹介

「ビタミンD3」という栄養素をご存じでしょうか。聞き慣れない方も多いかもしれませんが、とても大切な役割を持った栄養素です。不足すると健康に悪影響をおよぼすおそれがあるので、しっかりと摂取する必要があります。

とくに、「熱心に紫外線対策をしている」「魚が苦手で偏食気味」といった人は、もしかするとビタミンD3が足りていないかもしれません。

今回は、ビタミンD3とはどのような栄養素なのかを解説します。ビタミンDの働きや不足のリスク、一日の摂取量を踏まえて、ビタミンD3を多く含む食品やおすすめのレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  • ビタミンD3について
    • 1-1.ビタミンD3とは
    • 1-2.ビタミンDの働き
    • 1-3.ビタミンDが不足すると発症するリスクがある疾患
    • 1-4.ビタミンDの一日の摂取量(18~69歳)
  • ビタミンD3を多く含む食品とレシピ
    • 2-1.ビタミンD3を多く含む食品
    • 2-2.おすすめのレシピ
  • ビタミンD3を補給してしなやかな毎日を実現しましょう

1.ビタミンD3について

ここでは、ビタミンD3の概要やビタミンDの働き、不足のリスク、一日の摂取量を解説します。

1-1.ビタミンD3とは

ビタミンD3は、別名「カルシフェロール」というビタミンDの一種です。人間にとって必要なビタミンDには、植物由来の「ビタミンD2」と動物由来の「ビタミンD3」があります。ビタミンD3は、2つの方法によって体に取り入れられます。一つは、食品から補給する方法で、もう一つは、日光(紫外線)を浴びることによって体内で合成する方法です。

ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、油を使った料理や脂質を多く含む食品から摂取すると吸収率が高まります。

1-2.ビタミンDの働き

そもそもビタミンDは、腸管によるカルシウムやリンの吸収を促し、丈夫な骨と歯を維持する働きがあります。

その他に、血液中のカルシウム濃度を一定に保ち、筋肉の収縮や神経伝達を正常に行なうことにも関わっています。神経伝達が円滑に行なわれることで、免疫系が正常に機能しウイルスや細菌が体内に侵入するのを防ぎます。

このようにビタミンDは、健康的な体を維持するうえで必要不可欠な栄養素です。

1-3.ビタミンDが不足すると発症するリスクがある疾患

ビタミンDが不足すると、腸管や腎臓でのカルシウムの吸収が低下します。これにより血液中のカルシウムが不足し、低カルシウム血症を引き起こす場合があるのです。その結果、骨が軟らかくなり、さまざまな疾患を発症するリスクが高まります。

子どもの場合は、骨の成長障害が起こり、くる病を発症しやすくなります。くる病とは、ビタミンD不足により脚の骨が変形して、O脚になることもある病気です。

大人のなかでも、特に妊婦や授乳中の女性は骨軟化症を引き起こしやすくなります。高齢者の場合は骨量が低下しているため、骨粗しょう症のリスクが高まります。骨が弱っていると、骨折によって寝たきりになってしまう場合もあるので注意が必要です。

1-4.ビタミンDの一日の摂取量(18~69歳)

ビタミンDの摂取目安量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によって示されています。成人における、ビタミンDの一日あたりの目安量と耐容上限量は以下のとおりです。

目安量 8.5μg/日
耐容上限量 100μg/日

参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)
※目安量:私たちの良好な栄養状態を維持するのに十分な量であり、不足によるリスクがほとんどない量のことを指します。
※上限量:過剰摂取による健康への悪影響を未然に防ぐ量のことです。
※μg(マイクログラム):100万分の1グラムを表します。

なお、ビタミンDの目安量は、日照により皮膚でつくられるビタミンDの量を考慮して設定されています。日本は日照に恵まれているので、健康な人が適度な日光の下で生活している分にはビタミンDが不足する心配は少ないでしょう。

しかし、高齢者は皮膚でビタミンDをつくる力が低下するうえに、外出の時間や機会が減る場合が多く、日光を浴びる頻度が少なくなる傾向があります。このため、通常よりも多くのビタミンDを食事から摂るように心がけることが大切です。

高齢者に関わらず、日頃から紫外線対策をしているなど日光に当たる機会が少ない人は、食事で意識的にビタミンDを摂るようにしましょう。

2.ビタミンD3を多く含む食品とレシピ

ビタミンD3を含んでいる天然の食べ物は限られています。そのため、多く含まれている食品を知って健康的な食事づくりの参考にしてみてください。

2-1.ビタミンD3を多く含む食品

日本人のビタミンD3の摂取源はおもに魚介類となっていますが、卵や乳製品にも含まれています。

ビタミンD3を多く含む食品と含有量は、以下のとおりです。

【ビタミンD3を多く含む食品】

食品名 100gあたり(μg)
シラス(半乾燥品) 61.0
イクラ(生) 44.0
紅鮭(焼き) 38.0
マイワシ(フライ) 21.3
うなぎ(蒲焼き) 19.0
卵黄(生) 5.9
牛乳 0.3

参照:文部科学省「食品成分データベース」

2-2.おすすめのレシピ

ここでは、ビタミンD3が豊富ないくらと鮭を使ったおすすめレシピを紹介します。

いくらと鮭の炊き込みご飯

· 【材料】2合分

・米2合

  • ・甘塩鮭 1切れ
  • ・いくらのしょうゆ漬け 30g
  • ・三つ葉 適量

【A】

  • ・薄口しょうゆ 大さじ1
  • ・酒 大さじ1
  • ・顆粒だしの素 小さじ1
  • ・塩 適量

【作り方】

  • 米を研いで30分ほど水に浸けておきます。
  • 甘塩鮭を3等分に切り、三つ葉は1cm幅のザク切りにします。
  • 炊飯器に1と【A】を入れ、通常の水加減にします。その上に甘塩鮭を載せて炊飯します。
  • 3が炊けたら、甘塩鮭の皮と骨を取ってほぐし、ご飯とよく混ぜます。
  • 茶碗に4をよそい、三つ葉といくらのしょうゆ漬けをのせて完成です。

ビタミンD3を補給してしなやかな毎日を実現しましょう

ビタミンD3は、健康な体を維持するうえで必要不可欠な栄養素です。

ビタミンD3を含んでいる天然の食品は少なく、日本人はビタミンD3をおもに魚介類から摂取しています。また、食品からの摂取だけでなく、日光に当たって体内のビタミンD3を増やすことも可能です。

そのため、魚が苦手な人や紫外線対策を熱心にしている人などは、ビタミンD3が不足しているおそれがあります。ビタミンD3が不足すると、くる病や骨軟化症などの発症リスクが高まるなど、健康に害をおよぼしかねないため注意が必要です。

そうならないためにも、今回紹介した食品やレシピを参考にして、ビタミンD3を意識的に摂取しましょう。魚介類が苦手な人はサプリメントを活用するのも良い方法です。ビタミンD3を上手に摂取して、しなやかな毎日を過ごしてください。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。

以上引用終わり

今週の症例 ミラクルデンチャー 右下6番、左下67番 (3歯欠損)

完成したミラクルデンチャーと作成用模型

斜め上から見たところです

正面から見たところです

初めに左を合わせます。

左が合ったところです

次に右を合わせます

右が合ったところです

全体観です

ミラクルデンチャーは従来の入れ歯と違い、よりピッタリと適合し、違和感、異物感の少ないよく噛める入れ歯です。残っている歯と一体化して長持ちします。また、見た目もほとんど入れ歯を入れているようには見えません。

今週のお知らせ アメリカの食事ガイドラインが大改革された

今週はドクター清水のブログを転載します。

私は10数年前、糖尿病になりかけて、江部康二先生の本を読んで「糖質制限食」(高タンパク低糖質食)を始めて糖尿病にならずにすみました。数年前から藤川徳美先生の本を読んで、プロテイン、ビタミン、ミネラルを摂るようになっています。健康状態は良好で医者にもかかっていませんし薬も飲んでいません。今回のアメリカの食事ガイドライン変更は私の食事に近いという感想を持ちました。

以下引用始め

ドクターシミズのひとりごと

  • アメリカの食事ガイドラインが大改革された

糖質制限 食事 その他

アメリカの食事ガイドラインが大改革された

2026年1月9日Dr.Shimizu

ロバートケネディJrさんが、またまた大改革を発表しました。アメリカの食事ガイドラインが大きく変わったのです。こんな日が来るなんて…

これまでのフードピラミッドは下の図のようです。(図はここより、2005年までこのピラミッドでしたが、その後はよくわからないプレート型になりました。)

一番下が、最も大きく、炭水化物(糖質)です。それを1日に6-11サービングも摂取することを推奨していました。しかもパン、シリアル、ライス、パスタなどと書かれています。精製穀物が推奨されているイメージですね。肉や乳製品、脂質は非常に少ない印象です。

しかし、今回発表された新しいフードピラミッドは下のようです。(図はここより)

ほぼ真逆ですね。ピラミッドの形が逆さまになって、肉が天辺に来て、大きなボリュームになっています。赤肉などの動物性タンパク質も推奨です。しかし炭水化物は一番下で小さくなっています。精製穀物の印象はなくなりましたね。

上の図は、1日のサービングを摂取エネルギー別で書いています。摂取エネルギーによって違いますが、2000kcalであれば、肉は3-4サービング。1サービングの例として、3ozの肉と書いてあるので、4サービングでおよそ340gです。

一方、Whole Grain(全粒穀物、精製されていない穀物)は2-4サービングに激減です。これまでのピラミッドでは6-11サービングと書かれていたのですよ。3分の1程度までになっています。素晴らしい!もちろん、私たちが推奨している糖質制限にはまだほど遠いですが、糖質を精製されていない穀物で摂り、しかもこれまでの3分の1にまで減らせというメッセージは大きなインパクトがあります。朝食で食べるお菓子のようなシリアルはどこかに行ってしまいましたね。

メッセージはシンプルです。本物の⾷べ物を⾷べましょう、です。

タンパク質について、「健康的な⾷⽣活の⼀部として、⾼品質で栄養価の⾼い タンパク質⾷品を優先します。卵、鶏⾁、⿂介類、⾚⾝の⾁などの動物性タンパク質⾷品のほか、⾖、エンドウ⾖、レンズ⾖、マメ科植物、ナッツ、種⼦、⼤⾖などの植物性タンパク質⾷品も摂取してください。」と書かれています。卵や赤肉が悪者ではなくなっています。

タンパク質の摂取⽬標は、1日に体重1kgあたり1.2〜1.6gです。なかなか良いですね。

腸内細菌についても触れていて、「健康的な⾷事は、バランスの取れた腸内細菌と健康的な消化を⽀えるけれども、⾼度に加⼯された⾷品はこのバランスを崩す可能性がある」、とまで書かれています。超加工食品を徹底的に排除しようという意図が感じられます。

野菜や果物は推奨されていますが、「100%フルーツジュースまたは野菜ジュースは、少量ずつ飲むか、⽔で薄めて飲んでください」、とまで書かれています。ジュースはたとえ100%であっても加工食品ですね。

脂質については、「健康的な脂肪は、⾁、鶏⾁、卵、オメガ3が豊富な⿂介類、ナッツ、種⼦、全脂肪乳製品、オリーブ、アボカドなど、多くの⾃然⾷品に豊富に含まれています」、と書かれています。そして、「油脂を料理に使ったり、⾷事に加えたりする場合は、オリーブオイルなど、必須脂肪酸を含む油を優先してください。他には、バターや⽜脂なども選択肢として挙げられます」としています。

はっきりとは書かれていませんが、サラダ油等の質の悪い植物油を避けることを意図しているように見えます。ただ、ちょっと残念な記述もあります。「⼀般的に、飽和脂肪酸の摂取量は1⽇の総カロリーの10%を超えないようにしてください。⾼度に加⼯された⾷品の摂取を⼤幅に制限することで、この⽬標を達成しやすくなります」と書かれています。加工食品に含まれる脂質を排除しようという意図があるのでしょうけれども、飽和脂肪酸の摂取制限は歓迎できません。

炭水化物については、「⾷物繊維が豊富な全粒穀物を優先します。⽩パン、すぐに⾷べられるまたはパッケージされた朝⾷オプション、⼩⻨粉のトルティーヤ、クラッカーなど、⾼度に加⼯された精製炭⽔化物の摂取を⼤幅に減らします。」と書かれています。白パンを減らすというのであれば、日本に置き換えれば「白米」を減らすことと同じですね。朝食のシリアルはゴミですね。さよならケロッグ。

⾼度に加⼯された⾷品、添加糖、精製炭⽔化物の項目を見てみましょう。

「砂糖やナトリウム(塩)が添加されたチップ、クッキー、キャンディーなど、⾼度に加⼯され、包装された、調理済み、すぐに⾷べられる⾷品、または塩⾟いまたは⽢いその他の⾷品は避けてください。代わりに、栄養価の⾼い⾷品や⾃宅で調理した⾷事を優先しましょう。外⾷の際は、栄養価の⾼いものを選びましょう。」

⾼度に加⼯され、包装された、調理済み、すぐに⾷べられる⾷品などを避けましょう、というメッセージです。食品業界はパニックですね。当たり前です。例えば、卵を含んだランチパックが数日間も食べることができるなんて不思議で仕方がありません。こんな食品は人間の食べる食事ではありません。コンビニ弁当が健康的であるはずがありません。健康を捨てて、便利をとることはやめましょう。

「⼈⼯⾹料、⽯油系染料、⼈⼯保存料、低カロリーの⾮栄養⽢味料を含む⾷品や飲料を制限します。」とも書かれています。素晴らしいですね。「ソーダ、フルーツドリンク、エナジードリンクなどの砂糖⼊り飲料は避けてください。」と書かれています。これらは販売禁止でも良いでしょうね。

「添加糖や非栄養甘味料は、いかなる量でも健康的または栄養価の高い食事の一部として推奨または考慮されていませんが、1回の食事に含まれる添加糖の量は10g以下に抑える必要があります。」と書かれています。糖を添加した食品は排除しましょう。

「添加糖は、原材料ラベルに様々な名称で記載されている場合があります。例えば、⾼果糖コーンシロップ、アガベシロップ、コーンシロップ、⽶シロップ、果糖、ブドウ糖、ブドウ糖、蔗糖、甜菜糖、タービナド糖、⻨芽糖、乳糖、濃縮果汁、蜂蜜、糖蜜などです。⾮栄養性⽢味料の例としては、アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、キシリトール、アセスルファムKなどがあります。」日本では果糖ブドウ糖液糖とも書かれています。異性化糖は使用禁止にすべきですね。

残念なのは、塩分制限が残ってしまったことです。WHOの目標は食塩として1日5g未満、ナトリウム換算で2000mg未満です。それよりは少しだけ緩いだけです。「14歳以上の⼀般⼈は、1⽇あたり2,300mg未満のナトリウム摂取が推奨されます。活動量の多い⽅は、発汗による損失を補うためにナトリウムの摂取量を増やすことが効果的です。」となっています。食塩では5.8g程度なので、かなり少ないですね。しかし、これも加工食品を排除するための制限かもしれません。「ナトリウムを多く含む、⾼度に加⼯された⾷品は避けるべきです。」とも書かれています。

乳児期・幼児期(⽣後〜4歳)の項目では、「乳児期および幼少期には添加糖を避けてください。」幼少期中期(5〜10歳)でも「砂糖の添加は推奨されません。」思春期(11〜18歳)でも「砂糖の入った飲み物やエナジードリンクを大幅に制限し、高度に加工された食品を避けます。」と書かれていて、繰り返し添加糖を避けることが推奨されています。様々な疾患の根本原因の一つですから当然です。子供向けのドリンクやお菓子に糖を添加することを禁止すべきでしょう。

もちろん、今回のガイドラインは糖質制限ではありません。しかし、これまでの悲惨な状況を考えたら非常に大きな前進です。添加された糖、加工食品、精製された穀物を避けるだけで、かなりの糖質が削減できます。ただ、糖質中毒、加工食品中毒は、ガイドラインが変わっても、なかなか抜け出せない可能性はあります。

トランプさんが大統領になっていなかったら、そしてロバートケネディJrさんが保健福祉長官になっていなかったら、さらにそして何より、イーロンマスクさんがTwitterを買収していなかったら、このような大改革は起きなかったでしょう。そして、ずっと人類は騙され続けたでしょう。

このようなアメリカの大改革を受けて、日本はどうするのでしょう?高市さんや現在の厚労大臣では変革は難しいでしょうね。日本人はまだまだ騙され続けるでしょう。

自分自身で情報を得て、自分自身で判断してください。国や専門家を盲目的に信用しないように。

以上引用終わり

今週のお知らせ 歯科医が選ぶ、虫歯予防に効果的な7つの食品

以下引用始め

歯科医が選ぶ、虫歯予防に効果的な食品

※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

ハロウィンキャンディで知られる10月は、アメリカだと歯科衛生月間に当たる。つまり、食べ物が歯に与える影響を考える絶好の機会。この記事を軽く受け流す前に、30歳以上のアメリカ人の40%が歯周病を患い、歯周病になりたての頃は明確な症状が現れない可能性があることを考えよう。幸い、歯磨き粉でしっかりと歯を磨き、毎日フロスを使用し、適切な食品を摂取することで、口腔の健康維持、歯の強化、歯茎の健康をサポートできる。

「チーズ、葉物野菜、りんご、魚、ナッツ類は体に良いだけでなく、歯の保護と強化に効果が期待できるうえ、歯茎の健康を改善し、口腔環境を整え、口臭の軽減にも役立ちます」と話すのは、『リビング・ウェル・ウィズ・ドクターミシェル』の著者のミシェル・ジョーゲンセン歯科医師。

これらの食品を毎日の食事により多く取り入れることが、笑顔と健康な口内環境を保つ簡単な方法です、と彼女を話す。 さらに、歯の健康に良い食品を摂取するだけでなく、酸を中和し虫歯や歯周病の原因となる細菌を洗い流すために、十分な水を飲むようにしましょう、と勧めるのはシカゴのウォータータワー歯科クリニックで働くジェン・モラン=コベス歯科医師。口腔の健康を維持するために、次の食品を優先的に摂取しよう。

チーズ

「チーズは歯にベストなスナックの一つです」と話すジョーゲンセンさん。「チーズはカルシウムとリンを豊富に含み、これらのミネラルは歯のエナメル質を修復、強化し、虫歯に対する抵抗力を高めるのに役立ちます。さらにチーズは唾液の分泌も促し、酸や細菌を洗い流すのに役立ちます。この二つの要素が協力して、虫歯予防と自然な口臭対策に効果を発揮します」

葉物野菜

濃い緑色の葉物野菜は、歯を強化し歯茎の健康を支えるカルシウム、葉酸、ビタミンKを供給します、とジョーゲンセンは話す。ある研究では、濃い緑色野菜と黄色野菜の摂取量が多い人は6年以上の期間において歯周病の発症率が低かったことが見つかった。「繊維質の食感によって唾液の分泌が促され、歯の表面から歯垢を洗い流すのに役立ちます」と話すジョーゲンセン。

にんじん

にんじんのように歯応えのある野菜は天然の歯ブラシのような効果を持ち、歯を優しく磨きながら唾液の分泌を促進し細菌を洗い流します、と話すモランさん。さらに、にんじんはビタミンAの優れた供給源でもあり、粘膜組織の形成に関与し、歯周病の予防に役立つ可能性がある。

りんご

「歯応えがあり噛むことが歯磨きに役立つことから、りんごは『天然の歯ブラシ』と呼ばれることがあります」と語るジョーゲンセンさん。「唾液の分泌を促し、虫歯の原因となる細菌を減らすのに役立ちます。また、りんごに含まれるポリフェノールは、口臭の原因となる硫黄化合物を中和する助けになります」。マイルドな研磨作用が歯表面の汚れを軽減し、時間が経つにつれ歯を明るく見せる効果も期待できる。

脂の乗った魚

これには、サーモン、イワシ、ニシンなどが該当する。「脂の多い魚はビタミンDを豊富に含むことから、強い歯に必要不可欠です。ビタミンDは、体内のカルシウムの吸収を促進します」とジョーゲンセンさんは語る。さらに、これらの魚はオメガ3脂肪酸を含み、炎症を軽減する可能性や血流改善と関連性があるため、歯茎の健康にもつながる可能性が期待できる。「エナメル質が強くなり歯茎が健康になれば、素敵な笑顔を長続きさせられます」と彼女は続ける。

シュガーレスガム

いくつかの研究で、シュガーレスガムを噛むことが歯垢の減少に役立つことが示されている。「私は、食後にキシリトール入りのシュガーレスガムを噛むよう勧めています」と話すモランさん。これにより、口臭が爽やかになるだけでなく、唾液の分泌が促進されて虫歯の原因となる細菌を減らす効果が期待できる。とはいえ、全ての人に合うとは限らない。とくに大規模な歯科治療を受けた場合は、ガムを噛む前に歯科医に相談するのが賢い選択。

ナッツ類

「糖質が低くミネラルが豊富なナッツ類は、歯に優しいおやつです」とジョーゲンセンさんは話す。「アーモンドはエナメル質を強化するカルシウムを供給し、くるみは歯茎の健康をサポートするオメガ3脂肪酸を補います。ナッツ類の強い歯応えは食べかすの除去を助け、ミネラル類は着色予防に役立ちます」

以上引用終わり

今週のお知らせ 体の芯を温めれば、健康になる

今週は先週に続いて、藤川徳美先生の著書「体の芯を温めれば、みるみる健康になる」について第3章、第4章です。

4年ほど前に藤川徳美先生の本を何冊か読んで人体実験をすることにしました。プロテインを1日40g(朝20g、夜20g)飲み始めて1か月ほどたち、冬になったのでカミさんが例年通り毛布を出してくれました。私は寒いのが嫌いで寝るときには、冬は毛布を追加してホットカーペットも使います。ただしエアコン暖房は使いません。

その日は毛布を使って気持ちよく眠れる予定でしたが、どう言う訳か暑くてたまりません。1時間ほど我慢していましたが、我慢できなくてとうとう毛布を蹴りだしてしまいました。結局その冬は、毛布もホットカーペットも使いませんでした。それから4冬ずーっと同じ状態が続いています。いま5冬目真っ最中ですが秋布団だけで寝ています。自分でもびっくりです。

以下引用始め

体の芯を温めれば、健康になる

藤川徳美著

はじめに

看護師さんの感想「患者さんの採血をするとき、ほとんどの人の手が冷たいのです」体温を測ってみると、35℃代前半の低い人が多く、35℃未満だった患者さんもいた。冷え症や低体温を甘く見たり、「体質だから」とあきらめたりしてはいけません。体の冷えは、心の不調、あらゆる慢性疾患を引き起こし、脳機能への悪影響もあるからです。ぜひ栄養療法(タンパク質、ビタミン、ミネラル)と温熱療法を実践してください。

第3章 どうすれば体温は上がるのか

体温をあげるカギはマグネシウム

私たちの体が熱を生むために、エネルギーを作り出す「工場」のような仕組みが働いています。その中心にあるのが、細胞の中にあるミトコンドリア。このミトコンドリアがATP(アデノシン3リン酸)というエネルギー物質を作り、そのATPが熱や代謝のもとになっているのです。

ATPはマグネシウムとくっついて初めて活性化し、体内でエネルギーとして使えるのです。

現代人はマグネシウム不足になっている

たとえば白米。ぬかの部分を取り除いた時点で、マグネシウムはほとんど失われてしまいます。パンやお菓子、インスタント食品なども、原料段階ですでにマグネシウムが抜け落ちています。そのうえ、糖分の代謝にもマグネシウムは使われるため、炭水化物や甘いものをよく食べる人ほど、マグネシウムが不足しがちです。さらに、心や体がストレスを感じると、副腎がコルチゾールなどのホルモンを分泌するため、マグネシウムがどんどん消耗されていくのです。

不足しているかどうかを知るには、個人差があるため、実際に試してみて、マグネシウムの経口摂取を続けてみるしかありません。たとえば、100mgのサプリメントを2つ飲んでみて、便が緩くなったら、マグネシウムは足りています。お腹が緩くなるまで飲み続けていいのです。

マグネシウムで驚くような改善

マグネシウムの効果を早く実感するためには、経口摂取(サプリメント)と経皮摂取(皮膚から吸収)の両方を行ったほうが効果的です。ただし経口摂取は、効果が表れるまでに時間がかかります。まずは手っ取り早い、経皮摂取を始めましょう。

塩化マグネシウム風呂で体の芯まで温まる

一番効果の高い塩化マグネシウムは「死海の塩」です。ネット通販「ニチガ」で購入します。体温が低いと代謝が悪くなって、痛みが出やすくなります。それに加えて、マグネシウム不足によるカルシウム沈着で、神経圧迫が生じるなどして、強い痛みが生じます。「死海の塩」には、天然の塩化マグネシウムが豊富に含まれており、皮膚への刺激も比較的マイルドです。加えて、高い保温効果と吸収力があります。

マグネシウムがメラトニンの生成を促す

睡眠を促すホルモンである、メラトニンの生成にマグネシウムは欠かせません。夜になるとメラトニンは分泌量を増して、質の高い睡眠へいざないます。メラトニンはセロトニンを材料にしてマグネシウムを補因子として作られます。

稲田マグネシウム体験談

私は小さいころからよく足がつっていました。藤川徳美先生の本を読んでマグネシウムが血管を広げて血流を良くすることが分ったので、マグネシウムのサプリメントを飲んで、テニスの試合で足がつりそうになってきたら塩化マグネシウム(死海の塩)の飽和水溶液をつりそうな筋肉に擦り込むと治ることが分かりました。今はお風呂に入ったとき、(死海の塩)の飽和水溶液を全身にスプレーしています。

難しい慢性疾患には陶板浴がおすすめ

がんや膠原病、神経難病などの難しい慢性疾患には陶板浴がベストです。がんや膠原病、難病などの多くは、血流障害が要因となっています。陶板浴は天然鉱石やセラミックを使った温熱プレート(陶板)の上で横になり、体を芯から温める「乾式」の温熱療法です。深部体温の上昇は内臓や血管そのものを温め、血流を良くします。免疫細胞や栄養素の供給がスムーズになり、自然治癒力が活性化されます。(製品情報 アップワン 陶板タイル)

がん患者に共通する低体温。冷えた体が病を呼び込む

がん細胞は正常な細胞とは全く異なる環境で増殖します。特に好むのは、低体温、低酸素、高血糖という3つの条件です。加えて、鉄不足で酸素が行き届かない、砂糖などの糖質を取りすぎているといった要因がそろうと、がんのリスクは高まります。とりわけ低体温は、最もがん細胞が増える環境を作ります。つまり「日常的に体を温めておくことが、がん予防や再発防止につながる」ということです。

第4章 冷えは栄養不足

タンパク質が足りないと、そもそも熱は作れない

栄養療法において最も重要で、基本となるのは「タンパク質を摂ること」です。たんぱく質が足りず、食べ物からのエネルギー変換がうまくいかなければ、熱が作れなくなってしまうのです。

また筋肉は、体を動かすためのものですが、体温を調節したり、血液の循環を助けたりもする大切な器官です。その材料となるのもたんぱく質。日々の食事では「卵3個と肉200g」を毎日食べてください。魚も大事ですが、牛肉、豚肉、鶏肉をローテーションして食べたほうが効率的です。

鉄・たんぱく不足の女性は、例外なく35℃台の低体温

女性はもともと鉄とタンパク質が不足している人が多いため、冷えに拍車がかかります。男性より食が細かったり、肉を食べなかったりするためです。年代によっては、月経で多くの鉄が失われることも要因です。これまで多くの女性の患者さんを診てきて、鉄とタンパク質が不足している女性は例外なく35℃台の低体温です。

鉄とタンパク質の不足が解消すれば低体温も36.5℃に上昇します。つらい冷え性は解消し、体温調節も整うため、熱中症のリスクも軽減します。

タンパク質を食事からとるのが難しい場合は、ホエイプロテインを朝と夜に20gずつ取りましょう。これだけでたんぱく質の不足を解消できます。1日の食事は、糖分や炭水化物を減らし、野菜一辺倒ではなく、肉や卵を欠かさないようにして、そのうえで、ホエイプロテインを毎日朝20g夜20g飲んでください。これでばっちりです。

効果的なプロテインの取り方

最近ではドラッグストアでも売っていますし、ネット通販(アマゾンやiHerb)でも簡単に買えます。その場合ソイ(大豆由来)とホエイ(牛乳由来)がありますが、効果の高いホエイを選んでください。プロテインを飲んでお腹の調子が悪くなる人は、少量5~10gを2回から初めて慣れたら20g2回にしましょう。

稲田プロテイン体験談

2012年ごろ体重増加と糖尿病の気配があったので江部康二先生の本を読んで一家で「糖質制限食(高タンパク低糖質食)」に取り組んでいました。その後、藤川徳美先生の本を読んで2022年11月終わりからプロテインを1日40g飲み始めて1か月後の12月末寒くなったので毛布を追加して寝ました。私は寝ている時間はエアコン暖房を使いません。1時間ほど我慢していましたが暑くて毛布を蹴りだしてしまいました。結局その冬は毛布もホットカーペット、エアコン暖房も使いませんでした。それから4冬、エアコン暖房も毛布もホットカーペットも使いません。体温が上がったのでしょうか、ダウンジャケットも余り着なくなりました。

効果的な鉄の摂り方

プロテインの次は、鉄の摂取を始めましょう。鉄のサプリメントは、胃腸への負担が少なく、吸収されやすいキレート鉄を用いてください。1日の必要量は約100mgです。「Nowアイアン36mgなら1日3錠が目安になります。

ここで注意ですが、ビタミンEと同時に摂らないこと。鉄の吸収が阻害されるので8時間は空けるようにしましょう。そして、体内の鉄の貯金を表す「フェリチン値」をしっかり認識してください。

フェリチン値は、150を目標にしてください。30以下は重度の鉄不足です。フェリチン値が150に達したら、女性(18~50歳)と子供は鉄の摂取を半量に減らします。フェリチン値の目標をクリアしている男性・高齢女性は、鉄の摂取を終了して問題ありません。

ATP産生力が下がると、体は温まりにくくなる

ATPは私たちの細胞内のエネルギーの源泉です。私たちは毎日、自分の体重とほぼ同じぐらいのATPを作り出しては、消費しているのです。ATPを蓄えることができるのは数分間で、常にATPを作っては消費するという、フル回転です。

熱の源、ATPはどのように作られるのか

人のエネルギー源は大きく分けて、糖質由来の「ブドウ糖エンジン」と脂質由来の「ケトン体エンジン」があります。「ケトン体エンジン」の方が「ブドウ糖エンジン」よりATPを多く産生することができます。いずれにしてもビタミン・ミネラルが不足しないことが重要です。ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、鉄、マグネシウムなどが十分ないと、ATPを作り出すための「補酵素」「補因子」としての役割を果たせません。

糖質を減らして、ビタミン・ミネラルをしっかりとり、良質の脂質(肉、卵、チーズ、バター、ラード、生クリーム、MCTオイル)を摂ることがATPを増やすのです。

「新ATPセット」で体を温める

「新ATPセット」とは、私が日々の臨床を踏まえて独自に開発し、患者さんに推奨している「最適・最強の栄養療法セット」です。ATPの生成をサポートする栄養素を組み合わせています。

  • プロテイン20gを朝晩で1日40g
  • 鉄:1日の必要量は約100mg 「Nowアイアン36mg」なら1日3錠(夕方3錠)
  • マグネシウム:1日の必要量は400~800mg(朝夕に分けて)グリシン酸マグネシウム、クエン酸マグネシウムなど、(酸化マグネシウムは下剤、使いません)
  • ビタミンB群:1日の必要量は100~300mg(朝夕に分けて)
  • ビタミンC:1日の必要量は3000~9000mg(朝昼夕に分けて)
  • ビタミンE:1日の必要量は400~800IU、E400なら朝1錠。鉄の吸収を阻害するので、鉄と一緒には飲みません。8時間空けます。

メンタル不調がある際はナイアシンアミドをプラス

もしあなたが、冷えと同時にメンタルの不調(うつ、パニック、イライラ、怒りっぽい、不安不眠)を抱えている場合は「新ATPセット」にプラスしてナイアシンアミドを摂取してください。

ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれ、心の安定をもたらすビタミンで、脳神経を正常に働かせることで、不安を抑え、眠りを促す効果があります。統合失調症の治療に用いられこともあります。子供の栄養療法のポイントは、ナイアシンアミドを摂取することです。

ナイアシンアミドは成長期の子供にとって重要な栄養素であり、低体温による起立性調節障害などにも効果的です。また発達障害で落ち着きのない子供が、ナイアシンアミドをしっかり飲むと、落ち着くケースも多々あります。

体験インタビュー 体温をあげて進行性の胃がんを克服 男性 77歳

ステージ4、余命3か月の宣告

60歳の時、背中の痛みを感じる。

61歳の時、「進行性の胃がんです。すでに10cmまで大きくなっている。食道にも広がっています。全身のリンパ節にも転移しています。進行度合いはステージ4です」と宣告された。悩んだ結果「ホスピスには入らない、抗がん剤治療はしない」 この時の体温は35.4度。

糖質はやめてタンパク質を摂る

糖質はがんのえさになる、摂らない方がいいと考えた。パン、お菓子、ジュースすべてやめた。積極的に「酵素」を摂る。スロージューサーでニンジン、リンゴ、レモン、キャベツの「酵素ジュース」を飲む。スロージューサーは野菜や果物の酵素・ビタミンを壊さない。

体温を上げるために陶板浴に通う。生活習慣を変え、夜は7時半までに食事を終え、8時半までに入浴、9時半にはベッドに入り、10時には就寝。6か月後の体温は36.8度に上がった。いろんな人の本を読んで、前向きな意味で「生きても死んでも、どちらでもいい」と思えるようになり「その日を精いっぱい生きればいい」と思えるようになった。

がん宣告から6年後、66歳の時「がん消滅」と診断された。その後、分子栄養学を生活の中に取り入れて今の77歳に至っています。

以上引用終わり

最後まで読んでいただきありがとうございます。詳しくは、藤川徳美著「体の芯を温めれば、健康になる」を読んで下さい。

2026.1.20 いなだ歯科医院 稲田修三