作成用模型と完成したミラクルデンチャー
まず、右4番にキーを合わせます
次に、左5番にロックを合わせます
ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。
左5番にロックを合わせました
装着した状態です。上から見ると、ロックの金属が少し見えますが、口の中に入るとほとんど見えません。
実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどを調整します。
10数年前、大阪の中川先生が考案した新しい考え方の取り外し式の部分入れ歯です。
従来の入れ歯は、着け外しの時は上下に動かすものですが、ミラクルデンチャーは歯の状態により横方向からつけることがあります。また従来の入れ歯は、歯並びが乱れていると大変難しかったのですが、ミラクルデンチャーは歯並びが乱れているのをうまく利用してより安定したものになります。
研究会の会員は全国で約500人ぐらいですが、ミラクルデンチャーの調整が繊細なので、あまり熱心でない会員もいます。なので積極的に取り組んでいる会員はもっと少なくなります。私は会員になって8年経ちました。結構ベテランです。ミラクルデンチャーは、大阪にあるミラクルラボで作製されます。