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以下引用始め
近年、医師や研究者たちは、糖尿病や関節炎、心臓病、クローン病など、多くの慢性疾患の発症に寄与する要因について、より深く理解するようになった。そして、これらの疾患の多くに共通しているのが「慢性炎症」だ。だからこそ、炎症を悪化させる可能性のある食品の摂取を制限することが非常に重要となる。では、具体的にどのような食品が問題なのだろうか? 【画像】加工された「添加糖」たっぷりの要注意フード8選 <写真で解説> ※この記事はWomen’s Health USの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
炎症とは、ウイルスや細菌といった異物から体を守る、免疫システムの防御反応だ。「急性炎症」は組織の損傷によって急速に起こるのに対し、「慢性炎症」はゆっくりと長期にわたり進行し、遺伝的素因、食事、ストレスなどが原因となる場合がある。クリーブランド・クリニックによると、慢性炎症は腹痛、疲労、関節のこわばり、発熱、皮膚の発疹、胸痛などを引き起こす可能性がある。
統合医療の専門家であるダナ・コーエン医師は、「炎症は、体の治癒プロセスにおいて非常に重要な役割を担っています。あなたの体は、異物を攻撃したり、損傷した組織を修復したりするために、炎症性細胞(白血球)を送り出します。しかし、この炎症性細胞が長く留まりすぎると、慢性炎症へと進行し、それは『炎(in-flame)』が制御不能になった状態と表現できます」と語っている。
アディムラム医師は、添加糖を含む食品の多くには、保存料や着色料などの添加物も含まれており、これらが炎症を増加させている可能性もあります」と説明する。ここで、アディムラム医師が「砂糖全般」ではなく「添加糖」について述べている点に注目したい。
添加糖とは、加工処理の過程で食品や飲料に人工的に加えられる砂糖やカロリーのある甘味料のこと。一方、天然の砂糖は、果物(果糖)や乳製品(乳糖)などに含まれている。アメリカ心臓協会(AHA)は、高果糖コーンシロップ、糖蜜、サトウキビ糖、コーン甘味料、粗糖、シロップ、はちみつ、果汁濃縮物、および「-ose」で終わる成分(ブドウ糖、ショ糖など)を一般的な添加糖として挙げている。
多くの研究は添加糖に焦点を当てている。添加糖も天然の砂糖も血糖値の急上昇(炎症につながる可能性がある)を引き起こす可能性があるが、後者よりも前者を過剰に摂取する方がはるかに簡単だ。
ドーナツ、クッキー、ソーダなどの食品と比較して、天然の砂糖を含む食品(果物や牛乳など)は、砂糖の割合がはるかに低い。さらに、天然の砂糖は、ベリー類やオレンジなどの抗炎症作用のある食品に含まれていることが一般的だ。アメリカ心臓協会(AHA)によると、果物や牛乳に含まれる栄養素は体内でゆっくりと消化されるため、添加糖は天然の砂糖よりも速く吸収されるという。AHAは、成人男性は1日あたり36グラム以下、成人女性は最大25グラムの添加糖摂取に留めることを推奨している(海外の基準)。
炎症を引き起こす以外にも、添加糖の過剰摂取は体重増加につながり、歯に虫歯を引き起こす可能性があり、心臓病のリスク要因となる。コーエン医師は、「肝臓は砂糖を脂肪に変換します。肝臓が添加糖で過負荷になると、脂肪が蓄積し、脂肪肝(2型糖尿病の一因となる可能性)や心臓病を引き起こす可能性があります」と説明する。
添加糖を過剰に飲食することによる悪影響は、身体の健康だけに留まらない。「砂糖を過剰に摂取した直後の影響として、疲労、イライラ、または抑うつなどがあります」とアントン医師は言う。18,000人以上を対象とした『BMC Psychiatry』に掲載された研究では、砂糖摂取量が多いほど、抑うつの有病率が高いことと関連していることがわかった(海外の研究)。
以上引用終わり