
間違いーその七 血糖値を上げるのは糖質のみではなくタンパク質、脂質も上昇させる
以前は糖質、タンパク質、脂質ともに血糖値を上昇させると言われてきました。しかし現在は、血糖値を上昇させるのは糖質だけであると判っています。この最近分かった知見はまだ周知徹底されていないので多くの栄養士、医師は知りません。
血糖値を急激に上昇させると(これをグルコース・スパイクと言います)血管の内皮細胞を傷つけ、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、がんなどの危険性が高まります。
特に怖いのが、砂糖がたっぷり入ったコーラ、スポーツドリンク、ジュース、缶コーヒー、などの多飲、白米、めん類、パンなどの多食は血糖値を急激に上昇させるため大変危険です。血糖値が上がると糖尿病になります。糖尿病は血管が傷ついて弱くなる病気なので合併症に気を付ける必要があります。
目の毛細血管が弱くなると失明します。腎臓の毛細血管が弱くなると人工透析が必要になります。足の毛細血管が弱ると足が腐って(壊疽)足を切らないといけません。
糖尿病は近年大変増えており、日本では約1000万人の患者数で、予備軍が1000万人と言われています。年々増加しており、まさに国民病の様相です。糖尿病は合併症が深刻です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%)
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
間違いーその八 肉より糖質の方が消化が良い
胃はタンパク質を分解しますが、炭水化物は分解できません。つまり、お肉は消化が良く、お米や小麦は消化が悪いと言う訳です。「お腹を壊したら、おかゆ、うどんがいい」などとよく言われますが、全くの間違いであって、本当は肉類の方が消化がよいのです。
内視鏡検査でも、肉類のタンパク質は早く消化され、糖質はいつまでも胃や腸に残っていることが観察されています。最近の産婦人科や小児科では離乳食として肉を軟らかく煮た料理を推奨しています。
宗田産婦人科では、肉食の子供たちはすごく固太りで重くて健康そのものです。とても元気で、ぐずらないし夜泣きもないそうです。欧米ではこれが常識になっています。例えば、バルト海に面したリトアニアでは、子牛の肉やレバーなどをすりつぶした缶詰や瓶詰めが離乳食用に売られていて、生後4ヶ月から食べさせるそうです。
新しい創傷治療から参照します
「私のクリニックでは大腸内視鏡検査前日の食事は(も)MECを勧めています。大腸だけではなく胃の検査前もMECがいいと思います。添付した大腸の写真は別人ですが二人とも前日に沖縄そばを摂取しています。前日夕食から15時間ほど時間をおいてから前処置の下剤を飲んでもらっていま すが麺類はこのように原型をとどめています。ちなみにゴーヤーが写っている写真は胃の中ですが食事摂取から約14時間経過してもこの通りです。ゆでたまご、チーズ、サバ缶は私的にはOKです。お好きでしたらビーフジャーキーもいいと思います。」
※MEC食とは糖質制限食で、Mは肉、Eは卵、Cはチーズのことで、これらをよく食べる食事法です。
以上のようにタンパク質は残っていなくて炭水化物が残っています。タンパク質は胃液で溶かされて消化されます。炭水化物はよくよく噛まないと消化吸収に時間がかかるということです。