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今週のお知らせ ―分子栄養学は歯科にも生かせるのか?― やけどの跡のケロイドが治った症例

三石巌先生(1901~1997年、95才で病没)

は物理学者でしたが、ご自分の白内障治療をきっかけに、分子栄養学を提唱された稀有なる学者です。私は、分子栄養学の勉強を始めましたが、歯周病の治療に生かせないかと今考えている所です。

三石巌先生は物理学の教授をされていましたが、60歳の時白内障にかかり、医師からは治療法がないと言われ(まだ白内障の手術が開発されていなかった)、失明するのは御免と、白内障の文献を調べて、ビタミンCが不足していることを知り、ビタミンCを自分で注射して、死ぬまで進行を食い止めたそうです。また、鉛公害のため1型糖尿病になりながら、1型糖尿病の寿命は平均寿命より11歳短くなるにもかかわらず95歳の長寿でした。

生涯で300冊以上の著書を出されていますが、「医学常識はウソだらけ」祥伝社黄金文庫の中に、やけどの跡のケロイドが治ったエピソードが書かれているのでご紹介します。ケロイドが治るとは知りませんでしたので大変驚きました。

以下引用

医者も見放したケロイドが高タンパクで治った

1980年に起きた新宿バス放火事件は多数の死傷者を出した悲惨な事件だった。その被害者の1人に、杉原光子さんと言う方がいる。彼女はこの事件を題材にした作品でドキュメンタリー作家としてデビューしている。彼女は、命からがら逃げ出したものの、全身に大やけどを負い体中にケロイドができてしまった。医者には一生治らないと宣告されたそうだ。私が杉原さんのことを知ったのは、事件から14年後の事だった。そんなことから彼女のご主人と知り合い、彼の口からケロイドのことを聞いたのである。

顔に火傷を負わなかったのは不幸中の幸いと言えたが、それ以外はほぼ全身がケロイドに覆われたままだと言う。しかしケロイドの隙間にはわずかながら正常な肌も残っているとの事だった。ただし正常な肌からは、夏になると汗が出る。それが痒くてたまらず、かきむしってしまうために全身が血だらけになると言うのである。不幸な事件に巻き込まれた挙句に、14年間もそんな苦痛を味わっているのだから、全く気の毒としか言いようがない。

その話を聞いた私は、治らないと言った医者とは正反対の意見を述べた。ケロイドはできていても、おそらく肌の遺伝子そのものは壊れていないだろう。だとしたら、必要な材料を与えてやれば正常な肌が作られるはずだ、と私は考えた。

もちろん、過去に私がケロイドの治療経験を持ったわけではない。彼女のケロイド自体、手や腕のあたりを見せてもらっただけで、全身の状態を見たわけではなかった。つまり、私は経験や印象によってだけではなく、純粋に分子生物学の理論的な立場から、彼女のケロイドが一生治らないだと言う事はありえないと判断したわけである。

ではケロイドの治療に必要な材料とは何か。それは、良質なタンパク質とビタミンである。先ほど、DNAとは人体の設計図だと書いた。もう少し厳密に言うと、この設計図とは、タンパク質の構造を暗号化したものだと言うことになる。

したがって設計図が壊れてさえいなければ、与えられたタンパク質と言う材料が、DNAの指示通りの正常な肌に作り上げられるはずだ。また、ビタミンが必要なのは、それがタンパク質を作る上で補助的ではあるが重要な役割を果たすからである。最も理論的に言えるのはいずれ正常な皮膚が再生することだけである。何しろ治療の経験がないために、回復までにどれだけ時間を要するのかもわからない。

私はそのことを彼女に告げ、自分が作った良質タンパクとタンパク質の体内利用をスムーズに働かせるのに必要なビタミン群、さらに肌が特に要求するvitamin Aといった材料を与えた。それを気長に摂取し続けて結果を待つしか、治療の方法は無い。すでに14年間もケロイドに悩まされされているせいか、彼女も焦りを見せる事はなく、素直に私の意見を受け入れてくれた。朗報がもたらされたのは、私自身も驚くほど早かった。タンパク質とビタミンの摂取を始めてからわずか2ヶ月後に、少女時代から指にあったペンだこが消えてしまったと言う。肌が再生しつつある証拠である。

やがてケロイドも治り始め半年経った頃には少し残しただけでほとんど回復してしまった。一生治らないと宣告した医者の顔を見てみたいものである。

苦しみから解放されて大いに喜んだ杉原さんは、この治療法を広島や長崎の被爆者にも教えてあげたらどうでしょうと、私に言った。確かに、彼らは杉原さん以上に長くケロイドに悩まされていることだろう。

しかし残念ながら、私はこの意見に賛成ではなかった。タンパク質とビタミンによって彼女の肌が回復したのは、あくまでも遺伝子と言う設計図の存在が前提となっている。被爆者の場合、放射能によって遺伝子そのものが壊れている可能性が高い。設計図がなければ、いくら材料を与えても肌は元に戻らないのである。

以上引用終わり

今週のお知らせ にがり磨き

2月12日のお知らせに出てきたにがり磨き、私は初めて知ったので調べてみました。

1種類ありました。多分、天野先生と言う歯医者さんが開発に関係しているようです。(本当のところはわかりません)ホームページに書いてありました部分を引用します。

以下引用

マグネシウム歯磨きペーストとは

知覚過敏,歯槽膿漏,歯周病治療用『マグネシウム歯磨きペースト』

マグネシウム歯磨きペーストは、現代人に不足しがちな重要なミネラルであるマグネシウムを、毎日の歯磨きで補うことにより、歯槽膿漏、歯周病、知覚過敏の改善に効果的な、今までになかったタイプの歯磨き粉です。

マグネシウムは、玄米や青魚、大豆、ゴマ、海藻、種実類などに多く含まれますが、昨今、食の欧米化が進んだ事から、マグネシウムが日々の食事から摂取しにくくなっていると言われています。

またマグネシウムは、スポーツやストレスなどで消費されやすいため、現代人が不足しやすい栄養ミネラルでもあります。マグネシウムは骨、筋肉にも重要な栄養素ですので、不足すると、歯槽膿漏、歯周病にもなりやすくなります。

しかし、毎日の歯磨きでマグネシウムを歯茎に直接補うことができれば、歯槽膿漏、歯周病の改善に効果が期待できます。

必須ミネラル、マグネシウムとは

マグネシウムは、体内で300種類以上の酵素の材料となり、カルシウムやタンパク質の働きに必要な必須ミネラルです。

また、カルシウムは骨を作るミネラルとして有名ですが、マグネシウムはカルシウムの作用を補強する働きがあるため、カルシウムを摂る時にマグネシウムを一緒に摂る必要があることはあまり知られていません。

実は骨の形成には、カルシウムがリン酸カルシウムとなって骨に沈着する必要があるのですが、マグネシウムには、この沈着作用を調節する働きがあるので、カルシウムだけだと、うまく骨の形成ができないのです。

さらにマグネシウムは、血液中の糖をエネルギーに変えることに関与していますが、不足すると歯槽膿漏、歯周病などを引き起こす要因にもなります。

ところで、マグネシウムを多く含む食品には、玄米、鰯(いわし)や鯖(さば)などの青魚、大豆、ゴマ、ひじき、ワカメなどの海藻類、干しえび、ナッツ類、リンゴ、イチジク、トウモロコシ、レモンなどがあります。

しかし、昨今の食の欧米化で、これらの昔ながらの日本食を日常的に食べることが少なくなったことで、マグネシウムが日々の食事から摂取しにくくなっていると言われています。

またマグネシウムは、スポーツやストレスなどで消費されやすいため、現代人が不足しやすい栄養ミネラルでもあります。

マグネシウム歯磨きペーストの特徴

マグネシウム歯磨きペーストは、一般的な歯磨き粉に比べて、以下のような優れた特徴があります。

  • マグネシウム歯磨きペーストは、塩化マグネシウムを高濃度に含有しています。

15%の塩化マグネシウム含有率は、歯磨き粉としては他に類を見ないほどの高濃度です。この高濃度のマグネシウムが、歯槽膿漏、歯周病などの症状の緩和に効果的に働きます。

  • 塩化マグネシウムは、天然由来の水溶性のものを使用しています。

一般的な塩化マグネシウムは、塩素とマグネシウムの合成品です。しかし、マグネシウム歯磨きペーストに使用されている塩化マグネシウムは、海水を濃縮し抽出した天然由来の水溶性のものを使用しています。この水溶性塩化マグネシウムは、人になじみやすく、体内に吸収されやすいと言われています。

また、一般的な市販の歯磨き粉には、発がん性がある物質やアルツハイマーを誘発する物質、味覚障害を引き起こす物質等々、人体に有害な物質が含まれている製品が多いのですが、マグネシウム歯磨きペーストの成分には、これらの有害物資は一切含まれていないため、毎日安心して使用が可能です。

  • マグネシウム歯磨きペーストは、知覚過敏にも有効。

マグネシウムには、痛みを伝える神経の働きを抑える作用があり、血液中のマグネシウム濃度が低い人は、いわゆる『痛がり』の人が多いという研究結果も発表されています。そのため、マグネシウム歯磨きペーストを使用した多くの方々で、知覚過敏や虫歯の痛みの緩和に効果が出ています。

またマグネシウム歯磨きペーストの効果を上げるために、次亜塩素酸電解除菌水、オーラループといった、うがい薬や塗り薬も使った強力なオーラルケア方法も知覚過敏には効果的です。

歯周病,歯槽膿漏,知覚過敏を緩和する『マグネシウム歯磨きペースト』

マグネシウム歯磨きペーストは、現代人に不足しがちな重要なミネラルであるマグネシウムを、毎日の歯磨きで補うことにより、歯槽膿漏、歯周病の改善に効果的な歯磨き粉です。15%の塩化マグネシウム含有率は、歯磨き粉としては他に類を見ないほどの高濃度ですが、この高濃度のマグネシウムが、歯槽膿漏、歯周病などの症状の緩和に効果的に働きます。

また、知覚過敏の緩和にも効果的です。*塩化マグネシウムは苦汁(にがり)成分でもあるため、若干苦い味がします。また効果には個人差があります。

以上引用終わり

マグネシウム欠乏による症状

  • 不安神経症、パニック障害、うつ病
  • 片頭痛、疼痛
  • 肩関節石灰沈着症(肩や腕の痛み)、腰痛、ぎっくり腰
  • 高血圧、脳卒中、頭部外傷や脳外科手術のダメージ
  • 高コレステロール血症
  • 肥満、メタボリック症候群、糖尿病
  • PMS(月経前症候群)月経困難症、他嚢胞性卵巣症候群
  • 不妊症、子癇
  • 脳性まひ
  • 骨粗しょう症
  • 腎臓結石(カルシウム結石)
  • 気管支喘息
  • パーキンソン病
  • アルツハイマー病
  • 慢性疲労症候群、線維筋痛症
  • 化学物質過敏症
  • がん
  • スポーツなどの筋肉疲労によるけいれん、就寝中のけいれん

補足

マグネシウムにはいろんな働きがありますが、その一つに血管を広げる作用があります。

私はスポーツで足がつりやすいので、マグネシウムのサプリメントを飲んで、つりそうになったらその部分ににがりを塗っています。効果があります。それまで、私は毎週のように夜中に痛みで飛び起きてストレッチをしていました。

テニスをやっていて5試合目でかなりばてていた時、右足のふくらはぎとその外側の筋肉がつりそうになりました。何とかひどいことにならず試合を終えて、すぐに持ち合わせのにがり液をすり込みました。その日の夜中、痛みで目が覚めましたが、にがり液を塗った右足はなんともなくて、なんとにがり液を塗らなかった左足が痛かったのです。いつもなら飛び起きてストレッチをしないと良くなりませんが、その時は起き上がることもなく左足を少しさすっただけでおさまり、朝まで眠れました。左足にもにがり液を塗ればよかった。

マグネシウムサプリメントを取り始めてから約2ヶ月経ちましたが、つったのはその1回だけで、大変効果を感じています。

ハローズで「あらなみの本にがり」が売られています。100mlで¥289です。歯ブラシに少しつけて磨いてみましたがかなりからいです。ずっと続けていたら歯周病が良くなるかもしれません。インターネットで検索すると塩化マグネシウムの粉末が販売されているので歯磨き粉の替わりに使っていいかもしれません。

今週のお知らせ 糖質入り飲料は子供の能力を低下させるかもしれない

以前、スポーツドリンクを哺乳瓶で与えて歯冠部が完全に溶けてしまった1歳の赤ちゃんについてお知らせしましたが、今回はなんと知能にも悪影響があるかもしれないと言う報告です。スポーツドリンクなどの甘い飲み物は節度を持って与える必要があるようです。

ドクター清水の報告です。

以下引用

糖質入り飲料は子供の能力を低下させるかもしれない

2022/1/5 食事, アルコール

せっかくの子供の能力を低下させているものは、親が与える食事、飲み物なのかもしれません。今回の研究では、子供の実行機能と糖質入り飲料の摂取についての関連を分析しています。

実行機能とは、複雑な課題を遂行するために、情報を記憶したり、思考や行動を制御する認知制御機能です。段取りよく課題をこなすために必要な能力です。

データはアンケート系なのでその分データの質は低下しますが、甘い飲み物を飲んだかどうか程度なら親であれば覚えている可能性が高いでしょう。アンケートの質問は「過去7日間に、あなたの子供はコーラ、スプライト、フルーツドリンク(オレンジジュースドリンクなど)、ニュートリションエクスプレス(よく知らない飲み物ですね?)、レッドブルなどの糖質入り飲料を何回飲みましたか?」と、0回よりも多いと答えた場合、「平均して、あなたの子供は毎回何サービングを飲みましたか?」という質問です。(1食分は250mLに相当します)

実行機能は子供の実行機能に関する日常の行動評価尺度であるBehavioral Rating Inventory of Executive Function (BRIEF) というもので評価しました。抑制、シフト、情動制御、開始、ワーキングメモリ、計画 / 組織、整理、モニタ、という項目と、さらに抑制、シフ、情動制御の値の和が行動調整指標(Behavioral Regulation Index: BRI)、開始、ワーキングメモリ、計画 / 組織、整理、モニタの値の和がメタ認知指標(Metacognition Index: MI)、BRIとMCIの値の和が合成スコア(Global Executive Conpocite: GEC)として算出されるそうです。スコアは高い方が実行機能に問題ありです。(詳細は省略)(表は原文より改変)

実行機能 推定値モデル2
抑制
  0時間/週 0
  週1回 0.87(0.26、1.52)
  週2回以上 1.55(0.91、2.19)
シフト
  0時間/週 0
  週1回 1.03(0.41、1.66)
  週2回以上 1.72(1.08、2.36)
情動制御
  0時間/週 0
  週1回 0.82(0.18、1.46)
  週2回以上 1.67(1.02、2.32)
開始
  0時間/週 0
  週1回 1.10(0.48、1.72)
  週2回以上 2.16(1.53、2.80)
ワーキングメモリ
  0時間/週 0
  週1回 1.10(0.48、1.73)
  週2回以上 2.01(1.38、2.64)
計画/組織
  0時間/週 0
  週1回 1.12(0.51、1.74)
  週2回以上 2.47(1.84、3.10)
整理
  0時間/週 0
  週1回 1.00(0.38、1.63)
  週2回以上 2.27(1.64、2.90)
モニタ
  0時間/週 0
  週1回 1.11(0.50、1.72)
  週2回以上 1.99(1.37、2.61)
BRI
  0時間/週 0
  週1回 1.02(0.39、1.66)
  週2回以上 1.87(1.22、2.51)
MI
  0時間/週 0
  週1回 1.18(0.55、1.81)
  週2回以上 2.50(1.86、3.14)
GEC
  0時間/週 0
  週1回 1.22(0.59、1.86)
  週2回以上 2.44(1.79、3.09)

 

上の表のように糖質入り飲料の摂取は、実行機能のパフォーマンスの低下と有意に関連していました。調整されたモデル2では、週に1回糖質入り飲料を飲んだ子供は、抑制、シフト、情動制御、開始、ワーキングメモリ、計画/組織、整理、モニター、BRI、 MI、GECは糖質入り飲料を飲まない子供と比較して0.82から1.22の範囲の推定値であり、同様に、週に2回以上飲んだ子供は、BRIEFのすべてのスコアと正の相関があり、推定値は1.55から2.50の範囲でした。糖質入り飲料を飲む習慣のある子供だけを分析したところ、その量の各サービングの増加は、BRIEFのすべてのスコアと正の相関があり、推定値は0.21から0.35でした。

 

高次機能障害 オッズ比 モデル2
BRIの上昇
  0時間/週 1.00
  週1回 1.23(1.02、1.50)
  週2回以上 1.45(1.19、1.76)
MIの上昇
  0時間/週 1.00
  週1回 1.21(1.00、1.47)
  週2回以上 1.70(1.41、2.05)
GECの上昇
  0時間/週 1.00
  週1回 1.14(0.94、1.39)
  週2回以上 1.62(1.34、1.96)

 

上の表は実行の難しさの上昇を示しています。週に1回糖質入り飲料を飲んだ子供におけるBRIの上昇とMIの上昇の可能性は、糖質入り飲料を飲まない子供と比較して、それぞれ1.23倍、1.21倍であり、週に2回以上飲んだ子供におけるBRIの上昇、MIの上昇、GECの上昇の可能性は、それぞれ1.45倍、1.70倍、1.62倍でした。

この研究の結果は、糖質入り飲料の摂取が多いほど、子供の実行機能のパフォーマンスの低下と関連しているというものでした。糖質が脳にとって必須のものであるのであれば、パフォーマンスが上昇しても良さそうなものです。しかし、実際には糖質は脳のパフォーマンスを低下させる可能性が高いと思われます。特に液体であれば吸収も良く急速に血糖値を上昇させるでしょう。

糖質、特に果糖で甘味を付けた飲み物は子供に与えるべきではありません。もちろん大人にも必要ありません。子供が自由にそのようなものを購入できるようにすべきではありません。アルコールと同様に年齢制限をするべきでしょう。

「Association between Sugar-Sweetened Beverage Consumption and Executive Function in Children」

「砂糖入り飲料の消費と子供の実行機能との関連」(原文はここ

以上引用終わり

今週のお知らせ 歯石予防にはにがり磨き

精神科医の藤川徳美先生が歯石について新たな考察を提示されました。歯科医の私にとっては驚くべきことです。藤川徳美先生は広島県廿日市市で心療内科を開業されています。三石巌先生の分子栄養学や欧米のオーソモレキュラーを勉強され、うつやパニックの患者さんを食べ物で治しています。

著書には「うつパニックは鉄不足が原因だった」「うつ消しご飯」「薬に頼らずうつを治す方法」「メガビタミン健康法」「若さを保つ栄養メソッド」などがあります。

以下引用

歯石予防にはにがり歯磨き

NEW!2022-02-12 07:19:45

テーマ:

マグネシウム Mg

歯石予防にはにがり歯磨き

(ネットより引用)

歯石(しせき)はプラークが石灰化して硬くなったもの。歯科医で定期的に除去することが必要。

不十分な歯磨きのため、プラークが長期間、歯の表面についているとき、唾液に含まれるカルシウムやリン酸がプラークに沈着して(石灰化)、石のように硬くなったものが歯石です。プラークは、およそ2週間で歯石となります。

歯肉より上の歯の表面についているものを「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」といい、白っぽい色で比較的柔らかです。これは、唾液の中に含まれているリン酸カルシウムがついて形成されたものといわれています。歯周病が進行して歯と歯肉の溝が深くなったところにできるものを「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」といい、黒褐色でかなり硬く取り除きにくいのが特徴です。これは歯と歯肉の間(歯肉溝)からの浸出液の成分が含まれます。

歯石は、成分の約80%はリン酸カルシウムですが、そのほかにタンパク質、炭水化物や細菌の死骸などからもできています。歯石そのものは、う蝕(むし歯)を引き起こしませんが、歯石の表面がざらざらしているので、そこに細菌が増殖し歯周病を引き起こします。

歯石の除去には、そのもととなるプラークをつかなくするための毎日のブラッシングが肝心ですが、少しでも取り残すとそこから増えますので、正しい歯磨きでプラークを完全にとることとが必要です。お口の中から、100%完全にプラークをなくすことは困難で、数か月程度でたいていの方には歯石が沈着してきますので、歯医者で定期的に歯石除去(スケーリング)することも効果的です。

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結局、口腔内がカルシウム過多、マグネシウム不足となっているため、歯石が沈着する。マグネシウム不足があるとカルシウムを溶解状態に維持できない。だったら、マグネシウム単剤サプリを飲んで、塩化マグネシウム入浴をして、にがり(塩化マグネシウム)で歯磨きすれば歯石を予防できるという理屈になる。歯石除去のための定期的な歯科通院が必要なくなるかも。

元記事はこちら

https://www.facebook.com/100003189999578/posts/4784204035029216/?sfnsn=mo

補足:にがりは豆腐を作るときの凝固剤です。スーパーやネット通販で購入できます。

百寿者は、しっかり食べている。タンパク質摂取が大事

今回のお知らせは江部康二先生のブログを取り上げさせていただきます。

江部先生は京都高雄病院の理事長先生です。ご自身も糖尿病になり、糖質制限で克服され、この治療法・糖質制限食が世に広まるように活動されている先生です。

糖質制限食はかなり認知度が上がってきていますが、まだまだ誤解されていることがおおいいようです。なんだ糖質を減らせばいいんだと飛びついて、結果元気が無くなったりフラフラするようになったりして自分には合わないと挫折する人もいるようです。

糖質制限食と言う言葉は舌足らずで、「タンパク質増やし糖質減らす食事法」と呼ぶべきで食事の総量は変えないのが基本です

おやつはお菓子からチーズ、ナッツ類、ゆで卵、焼き鳥などの高タンパク質のものに変えます。3度の食事は白米、パン、めん類灘を減らして高タンパクのおかずを増やします。詳しくは本がたくさん出ていますので読んでから始めると失敗しないです。

以下引用

2022年01月03日 (月)

こんにちは。
お正月ですので、100歳以上の長寿の人の食という「めでたい話題」としました。

少し前ですが

日経Goodayに2018/2/24「100歳以上の長寿には小食が多い」 ウソ・ホント?

という記事が載りました。

結論は「100歳以上の長寿には小食が多い」はウソでして、「しっかり食べている」が正解です。以下の記載は、日経Goodayの記事の要約です。

 【厚生労働省が2017年9月に発表したデータによると、現在日本には100歳以上の高齢者が全国に6万7824人だそうで随分増えたものだと思います。47年間、連続で増加し続けているとのことです。

慶應義塾大学医学部では1992年から、百歳以上生きる人(百寿者)の医学調査を行っています。当時の百寿者は4000人程度ですから、25年間で、16倍以上に増えています。「粗食がいい」とか「カロリーを制限すると寿命が延びる」という説もありますが実際の「百寿者」の食生活は、どのようなものか興味ある話題です。

長寿者の研究を行っている慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター講師の新井康通さんは、「百寿者はむしろしっかり食べています」と述べています。 摂取カロリーも、80代と同レベルで栄養状態が良いのが基本です。

 60代ぐらいまでは、糖尿病やメタボ予防に、肥満しないような食生活が基本ですが、それ以降は、むしろしっかり食べて筋肉や骨を維持することの方が重要です。カロリー制限の目的は、体脂肪を減らすことですが、実際は、筋肉や骨も同時に弱くなりますし、通常、筋肉と骨は加齢とともに減っていきます。

 70~80代以降になると、筋肉と骨格系の衰えの方が重要な問題です。新井講師は「個人差はありますが、70代ぐらいになったら頭を切り替え、『やせないようにしっかり食べる』ことを優先した方がいいのです。

栄養素では、たんぱく質をきちんと食べることが大事です」。「もちろん百寿者には肥満の人はほとんどいませんので、若いころから食べ過ぎる習慣はなかったと思われます。でも、小食でもない。とりわけ高齢になってからは、むしろしっかり食べたほうがいいと、覚えておいてください」と述べています。】

私も、基本は新井講師の考えに賛成ですが、もっと早くから高蛋白・高脂肪食で良いと思っています。つまり糖質制限食を推奨します。健康長寿の実現には、筋肉と骨を維持することも肝要ですが、「糖化」「酸化」や「AGEsの蓄積」「慢性炎症」を最小限にすることも大切です。

糖化と酸化とAGEsの蓄積と慢性炎症が、全ての生活習慣病の元凶と言えます。糖質を摂取して血糖値が急上昇する(糖化)ことで、活性酸素が発生し(酸化)AGEsが蓄積し、慢性炎症も誘発します。

糖質制限食実践なら、活性酸素発生やAGEs蓄積、そして糖化や慢性炎症も最小限ですむので免疫力が健常となり、新型コロナを含めて感染症にも強くなれます。ブログ読者の皆さん、糖質制限食実践で、美味しく楽しく、健康長寿を目指しましょう

私自身は、52歳に糖尿病が発覚してから、スーパー糖質制限食を続けています。従って、52歳から「高蛋白・高脂肪食」をしっかり摂取していることになります。おかげで、71歳現在、内服薬なしで、糖尿病合併症もなしで、他の成人病もなしで、血液検査のデータは全て正常です。歯は全部残っていて、虫歯はなし、身長も縮んでないし、夜間の尿も行きません。聴力低下もなく、視力は裸眼で広辞苑が読めます。

医学部を卒業して24年目ですが、110名のうちすでに10名逝去されています。残った100名の同級生のほとんどが、何か内服薬を飲んでいます。高血圧、脂質異常症、痛風、糖尿病・・・同級生の医師からは「江部君は変だよ。早く何か病気になりなさい。」と誘惑されています。

ともあれ、今は、52歳で糖尿病になってとても運が良かったと、糖尿病に感謝しています。糖尿病を発症してなくて、普通にラーメンや寿司やケーキを食べ続けていたら今頃は、歯は何本か抜けて、背は縮み、夜中に2.3回は尿に行く人生であったと思います。

江部康二

以上引用終わり

 

百寿者は2021年9月時点で86.510人です。少しずつ増えています。

私の親戚のおばあちゃんは最後は施設に入りましたが、ご飯を食べている最中に動かなくなり亡くなったそうです。全く苦しまなかったそうです。ちょうど100才でした。

私も糖質制限食すなわち「タンパク質増やし糖質減らす食事法」を初めて9年になりますが大変調子がいいので、このままピンピンコロリで行ければいいなと思います。

今週の症例 ミラクルデンチャー 上顎左5(1歯)欠損

設計図です

キー(4番)を合わせます。

ロック(6番)を合わせます

装着前の口腔内です

ミラクルデンチャーを装着しました

装着した正面観です

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。ミラクルデンチャーは従来の義歯よりピッタリフィットして異物感が少なく、見た目も入れ歯を入れているようには見えません。

装着

実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。

少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどを調整します。調整して終了するまで約40分かかりました。

次回は実際にご飯を食べて出来るだけ早く(出来たら次の日)調整をします。そして、1週間後にもう一度調整をして終了になることが多いです。

今週の症例 ミラクルデンチャー 上顎 |1欠損

作成用模型とミラクルデンチャー

この症例ではキーが右上1番となります。キーは最初に合わせる所です。

キーを合わせます。

キーを合わせました

ロックを合わせたところです。ロックは最後に合わせる所でこの症例では左上2番です。

ミラクルデンチャーを装着したところです。

入れ歯とは判りにくい設計です。この症例は材質がポリカーボネートで、普通に使うアクリルレジンに比べて弾力性があります。壊れた時、アクリルレジンに比べて修理が困難なので壊れにくい設計が必要です。

実際の口腔内写真です

今週の症例 ミラクルデンチャー(即時義歯) 下顎右6、左67(3歯)欠損

作成用模型と完成したミラクルデンチャー

まず、右5番にキーを合わせます

次に、左5番にロックを合わせます

 

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。ミラクルデンチャーは従来の義歯よりピッタリフィットして異物感が少なく、見た目も入れ歯を入れているようには見えません。

ロックが合って装着されました。

装着された全体像です。

 

装着

実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどを調整します。

この症例の場合は即時義歯です。前回のお知らせと同じ患者さんです。前回は上顎、今回は下顎です。歯を抜く前に歯型を取って、模型上で抜歯予定の歯を削り取りミラクルデンチャーを作成します。普通はあらかじめ抜歯をして歯肉が治るのを2ヶ月ぐらい待って作成しますが、それではご飯が全く噛めない場合に即時義歯にします。血も出ますし調整が難しいです。調整して終了するまで約1時間かかりました。

次回は実際にご飯を食べて出来るだけ早く(出来たら次の日)調整をします。そして、1週間後にもう一度調整をして終了になることが多いです。

今週の症例 ミラクルデンチャー(即時義歯) 上顎右76、左34567(7歯)欠損

作成用模型と完成したミラクルデンチャー

まず、2番の口蓋にキーを合わせます

次に、4番にロックを合わせます

 

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。ミラクルデンチャーは従来の義歯よりピッタリフィットして異物感が少なく、見た目も入れ歯を入れているようには見えません。

ロックが合って装着されました。

装着された全体像です。

 

装着

実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。

少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどを調整します。

この症例の場合は即時義歯です。歯を抜く前に歯型を取って、模型上で抜歯予定の歯を削り取りミラクルデンチャーを作成します。普通はあらかじめ抜歯をして歯肉が治るのを2ヶ月ぐらい待って作成しますが、それではご飯が全く噛めない場合に即時義歯にします。血も出ますし調整が難しいです。調整して終了するまで約1時間かかりました。

次回は実際にご飯を食べて出来るだけ早く(出来たら次の日)調整をします。そして、1週間後にもう一度調整をして終了になることが多いです。

今週の症例 ミラクルデンチャー 下顎左67番(2歯)欠損

作成用模型と完成したミラクルデンチャー

まず左3、4番にキーを合わせます

次に、左5番にロックを合わせます

ロックを合わせました。

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。

このキーとロックが合えば、義歯の安定はほぼ問題が無くなります。

装着

実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。歯型に石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。

少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどが生じます。この症例の場合調整して終了するまで約30分かかりました。

次回は実際にご飯を食べて出来るだけ早く(出来たら次の日)調整をします。そして、1週間後にもう一度調整をして終了になることが多いです。ミラクルデンチャーは比較的小ぶりで異物感が少なく、残っている歯と一体化するので安定感があり、よく噛めます。見た目も実際の口の中では入れ歯とは見えません。

比較 従来の上顎義歯 7654|4567欠損

今週のお知らせ むし歯は糖質(特に砂糖)の食べ過ぎが原因

私は高校卒業までむし歯はありませんでした。日本がまだ貧しかった時代で、スーパーがやっと出来たころでコンビニはありません。小学校の頃はスーパーもなく、買い物はあちこち動き回って必要なものを揃えます。魚はおばあちゃんが行商で売りに来ていました。町内に1件お菓子屋さんがありましたが、お客さんが来た時に買いに行って、お客さんが帰った時お菓子が残っていたら大喜びしていました。

おやつはあまり食べませんでした。おやつを食べる時間を惜しんで遊びまわっていたからです。遊んでいる間に、畑や果樹園からサトウキビやイチジクを頂いたり、山の中で食べれるものを探して食べたりしていました。(良い子はマネしちゃだめだぞ)

歯磨きは週1回しかしていません。むし歯に関して、甘いおやつを食べないと歯磨きしなくても虫歯は出来ないと言うことがよく判ります。

広島大学歯学部に入学して寮生活になりました。周りの友達を見ているとみんな毎日歯磨きをしています。私も感化され毎日歯磨きをするようになりました。

貧乏学生なので生活費を稼ぐためいろんなバイトをしました。宛名書き、展示場の解体、道路を作る土方、コンビナートの機械清掃(これは全身真っ黒になった)、キャバレーのボーイ、ボーリングの助手(地質検査で土まみれになった)、市の統計調査、家庭教師などまだまだ書ききれません。

バイトの給料日には「浅野42万石」と言うお菓子屋さんでシュークリームを10個買ってピーチネクターを買って一度に平らげていました。そして虫歯になりました。このことから、甘いお菓子が増えると、毎日歯磨きしてもむし歯を予防できないと言うことがよく判りました。

むし歯予防の最新情報

むし歯は食生活習慣病-脱灰(歯が溶ける)と再石灰化(溶けた部分の治癒)

☆ 1日三食で間食しない場合

☆ 食事の間におやつ、寝る前に夜食をとった場合

間食をしない場合:脱灰より再石灰化のほうが多いので虫歯にならない。

間食をした場合:脱灰が再石灰化を上回るので虫歯になります。特に夜間は唾液の分泌が少なくなり再石灰化が起こりにくくなります。

☆ むし歯は食生活習慣病ー1日3回の食事だけでは余り虫歯にならない。(下図参照)

間食(おやつ)の回数が増えるとむし歯が増えます。

◎虫歯になりやすいおやつの取り方

  • 何回にも分けて食べる
  • だらだら食べる
  • 砂糖分の多いおやつを食べる
  • 毎日のようにアメをなめること
  • 毎日スポーツドリンクなどの

飲み物を摂ることは最悪です。

◎むし歯を防ぐ方法

  • フッ素を使う(世界の常識)
  • 虫歯にならないおやつを食べる
  • キシリトールl00%のガムは虫歯を防ぎます。食事やおやつの後5分間噛むと効果が高い。
  • 歯ごたえのあるものをよく噛んで食べると唾液がよく出て虫歯を防ぎます。
  • キシリトール100%のチョコは虫歯を作りません。
  • おやつの回数を減らす
  • 寝る前は食べない
  • 毎食後歯磨きをきちんとする
  • 甘いお菓子は食後のデザートとして食べる。食間には食べない。

今週の症例 歯根嚢胞(右上顎2番) 術後6ヶ月経過

6ヵ月前に、嚢胞摘出術歯根端切除術を行った症例です。今回、レントゲン写真を撮影して術前との比較をしました。まずは6ヵ月前の手術の状況です。

女性 57才

他の歯科医院で治療中です。セカンドオピニオンを希望され来院されました。むし歯が大きかったのでしょう、歯冠は削られてすでにありません。歯根のみ残っています。レントゲンでは歯根の周りに大きな歯根嚢胞が認められます。

歯根嚢胞とは、根管治療がうまくいかなかった場合根管の中の細菌が骨に侵入して骨を溶かし、歯根の周りに袋状に骨が溶けて、膿などの液体がたまる病気です。根管治療がなされていますが、根管の先端に根管治療用の針が折れて残っています。この状態では根管の細菌を死滅させることはできません。

治療方針は

  1. 針を除去して根管治療、根管充填する。
  2. 歯根嚢胞は大きいので摘出術を行う。
  3. 歯根端に細菌が残る可能性があるので歯根端を2~3mm切断して、逆充填します。

術前の状態

根管治療

根管充填の材料は除去しましたが、針がまだ残っています。

根管治療 2回目

針が根管の先から嚢胞の中に出ています。本当は根管を拡大して取り出すほうがいいのですが、余りそれにこだわると根管を削り過ぎて歯が弱くなります。

今回は、嚢胞摘出術を行うのでその時に除去するので全く問題はありません。根管が開通したので嚢胞の中の膿が根管を通してどっと出て来ました。クリーム色の膿が流れ出ています。

嚢胞摘出術及び根管充填、針除去、歯根端切除術

感染予防のため1日前から抗菌剤を飲んでもらい嚢胞摘出術を行いました。根管充填を行い、根尖を2~3mm切除(歯根端切除術)、逆充填により歯根端を封鎖しました。除去した針は約3mm折れていました。半年ほどすると骨が回復してきます。その時また報告したいと思います。

6ヶ月経過しました。

6ヶ月後のレントゲン(右側)を術前のレントゲン(左側)を比較します。かなり改善され骨が新生しています。順調です。

今週のお知らせ 食事と健康の関係について普通の医師に聞いても無駄である

私が広島大学歯学部を卒業したのは48年前になります。記憶はあいまいですが、栄養学の講義はなかったと思います。

虫歯の原因は砂糖の取り過ぎであると言う説がすでに確立していましたので、砂糖の取り方についてよく説明しました。歯周病は柔らかいものの食べすぎが原因であることも判っていました。歯科の2大疾患であるむし歯も歯周病も原因が判っていたので栄養指導が出来たのです。砂糖をどのように減らすか、歯ごたえのあるおやつや食事などの献立を歯科医や歯科衛生士が一生懸命考えていました。

ある時、子供の患者さんのお母さんに説明していた時、お母さんが「子供に甘いものを食べさせないのはかわいそうだ」と言ったので「では2度と当院には来ないでください」とお断りしました。若かりし時のエピソードの一つです。この話の顛末は、子供さんが「この先生のほうがいい」とのことで数か月後に再度来院され現在に続いています。子供に言われたら許しちゃいますよね。

歯科領域では原因が判っているのに、わが国では溢れる砂糖と噛まずに済む柔らかいご馳走のために我々歯科医の力及ばず、歯科はまだまだ必要とされています。若い頃は、これから歯医者はどんどん減っていく運命にあると思っていましたが、予測は見事に外れました。

栄養学については以前の「今週のお知らせ」で、栄養学の様々な常識がくつがえっていることをお知らせしています。

私は、つい最近まで、太るのは脂肪の取り過ぎと思っていましたが、最近の研究では糖質の取り過ぎが太る原因であることが判ってきています。そのことが判って9年前から糖質を減らし、その代わりにタンパク質と脂肪を増やして約8kgの減量に成功しました。

京都高雄病院の江部先生は糖質制限で糖尿病の患者さんを治しておられます。これこそ対症療法ではなく原因療法で薬を飲まずに済むようになります。

それでは、ドクターシミズこと清水泰行先生のひとり言をお聞きください。

以下引用

ドクターシミズのひとりごと

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糖質制限

食事と健康の関係について普通の医師に聞いても無駄である

2021/12/1 糖質制限, 糖尿病, 糖質過剰症候群, 病気, コレステロール, 製薬会社, 食事, スポーツ, 講演

我々医師は自分で勉強しない限り栄養については無知です。だから、通常の診療の中で普通の医師に食事と健康、食事と病気の関係について聞いても無駄です。私もまだまだです。それでも私自身は今でこそ、自信を持って患者さんの質問に答えることができますが、10数年前、食事に関して質問を受けたなら、

「バランスの良い食事を心がけてください」
「脂肪分控えめでね」
「コレステロールを摂り過ぎないでください」
「塩分控えめでね」
「カロリーの摂り過ぎで太るんですよ」
「朝ごはんちゃんと食べて、3食キッチリとね」
「汗をかいたらポカリで脱水予防してね」

などとアドバイスしていたでしょう。つまり、普通の医師の栄養の知識なんて所詮、テレビ番組の情報レベルです。その証拠に、多くの医師は昼ご飯をカップラーメンで済ませたり、喉が渇いたときに甘い飲み物やスポーツドリンクなどを飲んでいたり、お腹がポッコリと出ていたり、明らかに肥満であったりします。食事と健康、食事と病気が繋がっていないと思っているとしか思えません。

それはなぜかというと、医学部での授業では栄養学の授業は「ゼロ」なんです。

20年以上前も栄養学の授業はありませんでしたし、今の医学部でもありません。全く栄養のことなど学びません。でも医師になり臨床の現場では、患者さんが食事について聞いてきます。知らないと答えると「プライド」が傷つくのか、「アホ」なやぶ医者と思われたくないのか、どこかで聞いたような根拠もわからない知識で答えてしまうのです。恐らく糖質ではなく脂質の摂り過ぎが皮下脂肪や内臓脂肪の増加を招くと本気で思っている医師も多いと思います。

医学部の学生は、医師になったとしても一生で一度も出会うこともないかもしれない、非常に珍しい病気の勉強はたくさんしますが、医療現場では頻繁に出会う「肥満」については、その治療の仕方、予防法はほとんど学びません。全く学ばないわけではありませんが、その内容は恐らく「カロリー制限」と「運動」だと教えられているでしょう。それがほとんど効果がないとは教えられませんが。

医学部教育の大きな問題は、治療至上主義に陥っていて、予防に関する教育がほとんどないことです。

予防と言えば先ほどの「カロリー」と「運動」や「バランスの良い食事」レベルの話しかないでしょう。もちろん医師は目の前に来た患者を治すことが仕事なので、治療についての知識は非常に重要です。ビジネス的に考えれば、お客さんが来なければ仕事にならないので、お客さんが来ないような策、つまり予防は必然的に軽視されるのかもしれません。

現在の私の診療での食事に関する発言は、普通の医師とは真っ向から対立します。

「糖質をできる限り摂らないでね」
「脂質とタンパク質はたっぷりね」
「コレステロールは気にしないで良いよ」
「1日1食か2食で十分」
「汗をかいてもスポーツドリンクは必要ないよ。水で十分」
「カロリーなんて気にしなくていいよ」

などと話しているからです。糖質制限をすると、様々な症状に悩んでいて、内科などでも原因がわからず、良くならない方が、次の日から大きく改善し薬も必要なくなる、なんてことが珍しくありません。外来では原因が良くわからない症状で受診される方も多いですが、そのほとんどは食事が間違っているか、どこかで処方された薬の副作用であることが多いです。

2型糖尿病では、アメリカの糖尿病学会ではすでに認められている糖質制限をすれば、多くの人は薬が減らせたり、薬をやめられたり、寛解になることも難しくないのに、それを試してみることすらせずに、選択肢として提示すらせずに、自分がこれまで学んだ、もしくは製薬会社のセールスから(直接または学会や講演会などを通じて)得た治療法、薬物療法を選択します。もちろんガイドラインに沿った治療法なので、誰も文句は言わないでしょう。この方法は寛解に持っていける方法ではなく、糖尿病の進行を少し遅らせる治療であり、また食事療法は軽視され、いまだにカロリー制限で、脂質の摂取を減らせと言われるでしょう。さらに運動を増やせとアドバイスし、患者の状態が悪くなれば、患者の努力が足りないと思うでしょう。

薬物療法に関するエビデンスは、当然製薬会社がスポンサーとなり、研究費が出るので、多くの研究が行われるでしょう。ネガティブな結果はほとんど論文になりませんでの、メタアナリシスが正しいとは言えず、根拠は誰かの都合の良い内容になります。しかし、食事に関する研究は非常に難しい(ある食品を摂るグループと摂らないグループでランダムにブラインドで分けることはできないし、それを何年も行うことも非常に困難)だけでなく、研究費も出す企業はほとんど無いので、エビデンスがどんどん出てくることは今後も難しいでしょう。

食事も体型も個人の問題であるかもしれません。特に最近は肥満であることは「個性」だとしています。多くの医師はそこに踏み込みたくないのかもしれません。しかし、食事も体型も病気の原因であるのであれば、医師はしっかりと言及すべきです。食事が原因であったり関連する病気は恐らく90%を超えるでしょう。食べたもので体ができているのですから。ほとんどは糖質過剰症候群です。

医師は忙しいですし、そもそも栄養については専門外だから詳しく知らなくても良いと思っている人が多いのではないかと思います。食事や栄養に関しては栄養士に栄養指導を頼めば良いからです。しかし、この栄養士の知識も全くアップデートされていません。厚労省が変わらないから仕方がないかもしれませんが、栄養学が古典栄養学から進歩しないので、栄養指導も効果のないバランスの良い、カロリーを気にした食事となっています。医師は恐らく変わりません。しかし、栄養学がもっと進歩して、変化して、栄養士が医師に間違いを指摘できるレベルまでになってほしいと思っています。

栄養の専門であるはずの栄養士が、バランスの良い食事やカロリー計算が本当に効果的なのか、糖質を50~60%も摂取している人の食後血糖値や体重変化がどうなのか、など自分や患者さんでちゃんと確かめてほしいです。そうすれば、自分たちが学んだ栄養学がどれほど間違っていたのか、どれほど根拠が乏しいのか、どれほど患者さんに有害なのかがわかるからです。

糖質過剰摂取がもたらす有害性を無視した栄養学は存在価値がありません。

「Medical Nutrition Education, Training, and Competencies to Advance Guideline-Based Diet Counseling by Physicians: A Science Advisory From the American Heart Association」

「医師によるガイドラインに基づく食事カウンセリングを進めるための医療栄養教育、トレーニング、および能力:米国心臓協会からの科学的勧告」(原文はここ

以上引用終わり

今週のお知らせ ナイトガードで歯を守る

ナイトガードがあなたの歯を守る

―疲労破折から歯を守るー

  • 歯は長年使っているうちにヒビが入ったり、まったく虫歯がない歯でも割れる事があります。
  • 詰め物治療や神経を取ってかぶせた歯は弱くなり、なおのこと割れ易くなります。神経を取った歯は、木に例えると枯れ木なので割れやすく折れやすくなります。
  • 食事中、硬いものを噛んだときに割れたり寝ているとき、強く食いしばったり歯ぎしりをして歯にひびが入ったり割れることがあります。

このような方はマウスピースをして歯を保護しましょう。ご飯を食べるときよりも無意識に噛みしめたり、寝ているとき歯ぎしりをしたり食いしばることが危険であると言われています。

装着する時間はご飯を食べるとき以外はしておいた方がいいですが、特に就寝時、スポーツ、庭仕事をするときなどは必ずして下さい。マウスピースはボクシングの選手がするような分厚いものではありませんので違和感や異物感は少ないです。

費用は保険がききますから3割負担の方で5.000円ぐらいです。睡眠時無呼吸症候群用(医師の紹介状が必要)、いびき用のマウスピースもあります。

今週のお知らせ 0歳から始めるう蝕予防・その3

最近、小さい子供さんをお持ちのお母さん方から、「子供が柔らかいものしか食べてくれない」「歯磨きをさせてくれない」と言う嘆きを聞くことが結構あります。

この度、それについて大変参考になる論文が出ましたので転載させていただきます。「0歳から始める口腔機能育成を考えたう蝕予防」と言う論文です。論文中のスクロースとはお砂糖のことです。小さい子供のむし歯は砂糖だけ、おやつだけ気を付けていれば大丈夫です。

むし歯になりにくいおやつは、砂糖が入っていないものです。具体的には、飲み物は水、お茶など。果物(リンゴ、みかん、ぶどう、柿、梨、キウイフルーツ、バナナ、イチゴ、マンゴーなど)、焼き芋、じゃがバター、ポテトチップス、トウモロコシ、野菜スティック、ゆで卵、各種おにぎり、各種おでん、鶏唐揚げ、焼き鳥、ナッツ類(アーモンド、クルミ、ピスタチオ、カシューナッツなど)、ピーナツ、いりこ、めざし、こぶ、スルメイカ、塩せんべい、しょうゆせんべい、おかき、チーズ、タコ焼き、お好み焼き、ピザ、肉まん、もち磯部巻き、キシリトールガム、キシリトールチョコ、そら豆、枝豆、柿の種、などなど。探せばまだまだありそうです。キシリトールガム、キシリトールチョコは甘いですがむし歯にはなりません。

以上のものを日ごとにかわるがわるおやつにしていればむし歯は防げます。どうしても甘いおやつをあげたい場合は、日曜日、祝日、運動会、遠足、学芸会、旅行、その他などの日に解禁すればいいのではないでしょうか。

注意していただきたいものにスポーツドリンクがあります。

体に良いと言う宣伝もあって飲まれていますが、砂糖がたくさん入っているので常用しないほうが賢明です。大変虫歯になりやすいし、糖尿病にもなりやすいです。飲むとすればスポーツで汗をかいたときや、風邪などで脱水状態になった時ぐらいにしたほうがいいようです。

以前にも書きましたが、1歳の赤ちゃんでスポーツドリンクを哺乳瓶で飲ませて上顎乳歯が完全に溶けた症例、虫歯や歯周病が進行して糖尿病になった患者さんもいました。くれぐれもご用心。

以下論文引用

今週のお知らせ 0歳から始めるう蝕予防・その2

最近、小さい子供さんをお持ちのお母さん方から、「子供が柔らかいものしか食べてくれない」「歯磨きをさせてくれない」と言う嘆きを聞くことが結構あります。この度、それについて大変参考になる論文が出ましたので転載させていただきます。

「0歳から始める口腔機能育成を考えたう蝕予防」その2です。

子供が嫌がらずに歯磨きをして、そのあと保護者が仕上げ磨きをするには決して痛くしないことが大切です。もし嫌がったら、母親が父親を呼んで仕上げ磨きをしてみて下さい。案外マネしてやらせてくれるかもしれません。

以下引用始め

以上引用終わり

今週のお知らせ 0歳から始めるう蝕予防

最近、小さい子供さんをお持ちのお母さん方から、「子供が柔らかいものしか食べてくれない」「歯磨きをさせてくれない」と言う嘆きを聞くことが結構あります。この度、それについて大変参考になる論文が出ましたので転載させていただきます。

「0歳から始める口腔機能育成を考えたう蝕予防」

以下引用始め

以上引用終わり

以下のブラシは、子供が歯ブラシを嫌がらないように、おしゃぶりがわりに与えるものです。子供が喉を突いて怪我させない工夫がなされています。我が家ではいろんなものをおしゃぶりや歯固めに与えていましたが、歯ブラシもその一つでした。

また友人は小さく切ったニンジンスティック、パセリ、たくあんのしっぽなどもしゃぶらせていました。この子は後年ほとんど好き嫌いがなかったそうです。

さて「三つ子の魂百まで」と言う言葉がありますが、我が家では3歳までお菓子をほとんど与えませんでした。甘いものは果物にしていました。「甘いおやつは大人が食べるもので子供が食べるものではない」と言い聞かせていたので、特に難しいことではありませんでした。

子供が3歳のころ、同い年の友達から飴玉をもらい私のところの戻ってきて「飴玉食べてもいい?」と言うので「いいよ」と言うと嬉しそうに飴玉を舐め始めました。ところが10秒ぐらいたって、子供が飴玉を吐き出したので、驚いて「どうしたの?」と聞くと「甘すぎる」と言ったのです。甘さ控えめ、薄味で子育てすると後後すごく楽ですよ。

今週の症例 小児矯正-トレーナー使用による 下顎前歯列の乱れ

女子 9才

お母さんが歯科衛生士でしたので虫歯はありません。下の前歯の歯並びが気になり、本人が矯正治療を希望。この本人の気持ちが強ければ治ります。

上の歯は乳歯が6本残っています。今のところ問題はありません。

下の歯は混みあっています。

トレーナーを選んで装着してもらいます。トレーナーは状況に合わせて変更していきます。起きている時1時間以上、寝ている時はずっと装着します。

6ヶ月後

下の歯は改善しました。乳歯が2本残っていますがうまく生え変われば終了です。

1年6ヶ月後

上の歯に問題発生です。犬歯が八重歯になってきました。

2年6ヶ月後

犬歯の八重歯が改善しました。

5年後

きれいな歯並びになりました。終了です。大人の矯正では後戻りがあるので、後戻り防止装置が必要ですが、小児矯正ではほとんどの場合必要ありません。この患者さんはトレーナー終了です。後戻り防止装置も必要ありません。

今週のお知らせ 破綻するの?しないの?どっち?

矢野事務次官(財務省)、文芸春秋で寄稿「ばらまき合戦、このままでは国家財政が破綻する」

毎年、国債残高が発表される時期になると「国の借金が増えて国が破綻する」とテレビや新聞で報道されます。池上彰さんがよくテレビで解説しています。今年は、今月、矢野事務次官が文芸春秋に意見を発表「国家財政が破綻する」と警鐘を鳴らしています。矢野氏は10数年前にも同じ趣旨の本を出版しています。

しかし、財務省は日本国債格付けについて格付け会社には、以下のように「破綻することはない」と説明しています。

以下引用始め(財務省ホームページから)

以上引用終わり

財務省は外国の格付け会社には「破綻しない」、われわれ国民には「破綻する」と言っています。一体どっちなんでしょうか? なんだか国内には税金を上げるように仕向けているように感じます。ニュースサイト・ロイターの2018年の記事にIMF(国際通貨基金)の論評が載っていました。

以下引用始め

巨額の借金を抱える日本の場合、負債額はGDPの283%に相当するが、その半分以上を日本銀行を含めた政府機関が抱えている。他の資産も考慮に入れて試算すると、日本の「純資産」はほぼプラスマイナスゼロになると、IMFは指摘している。 

以上引用終わり

つまり破綻しないと言うことのようです。もう1本高橋洋一氏の反論文です。

以下引用始め

財務事務次官「異例の論考」に思わず失笑…もはや隠蔽工作レベルの「財政再建論」
間違った前提から語られても… 

髙橋 洋一

さすがに失笑の財務省理論

先週末、月刊文藝春秋で発表された矢野康治財務事務次官の論考が話題だ。(https://bunshun.jp/articles/-/49082)。現役の事務次官が書いたというので、早速筆者も読んだ。冒頭に書かれている内容は以下のとおりだ。

「今の日本の状況を喩えれば、タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなものです。氷山(債務)はすでに巨大なのに、この山をさらに大きくしながら航海を続けているのです。タイタニック号は衝突直前まで氷山の存在に気づきませんでしたが、日本は債務の山の存在にはずいぶん前から気づいています。ただ、霧に包まれているせいで、いつ目の前に現れるかがわからない。そのため衝突を回避しようとする緊張感が緩んでいるのです」

そして、全文を読んだ上で、「BSで財政を語れないおバカZ理論をついに晒してくれた。どう突っ込むか笑」(https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/1446358900366663683
と、思わず下品なツイートをせざるを得なかった。

件の全文は以下にもあるので、是非読んだらいい。(https://news.yahoo.co.jp/articles/c1736994977179b941f522435cf7368969eed185

矢野事務次官への筆者のコメントは後で述べるとして、政府関係者のコメントは以下のとおり。

鈴木俊一財務相は8日の記者会見で、「個人的な思いをつづったと書いてある。中身は問題だと思わない」と説明した。麻生太郎前財務相からは了解を得ているという。岸田首相は、10日のフジテレビ番組で、「いろんな議論はあっていいが、いったん方向が決まったら関係者はしっかりと協力してもらわなければならない」と述べ、釘を刺した。

高市早苗政調会長は、10日のNHK番組で「大変失礼な言い方だ」と不快感を示した。そもそも、なにかがおかしいさて、矢野論考の批判をしたい。

矢野氏は、「決定権のない公務員は、何をすべきかと言えば、公平無私に客観的に事実関係を政治家に説明し、判断を仰ぎ、適正に執行すること。しかし、これはあくまで基本であって、単に事実関係を説明するだけでなく、知識と経験に基づき国家国民のため、社会正義のためにどうすべきか、政治家が最善の判断を下せるよう、自らの意見を述べてサポートしなければなりません。」と書いている。

意見を述べるのは自由だが、その前提が間違っていたら話にならない。間違った前提から出てくる意見は、有害以外の何物でもない。

多くの人は、国家公務員試験を優秀な成績でキャリア官僚になったのだから、前提が間違っているはずないと思っているだろう。会計学と金融工学から間違っているので、それらを示そう。

まず会計学から。矢野氏は、財政が危機であるとして、データで示しているのは「ワニの口」と称して一般会計収支の不均衡と債務残高の大きさだけだ。これは、同氏が2005年に書いた「決断!待ったなしの日本財政危機―平成の子どもたちの未来のために」(東信堂)からのスタンスだ。また、フローの一般会計収支とストックの債務残高のみで財政をいうのは、大蔵省時代からの一貫したスタイルだ。

実のところ、筆者は大蔵省スタイルにかねてから疑問をもっていた。国の会計は、一般会計だけでなく特別会計、政府関係予算など数多く、財務状況をみるには負債だけではなく資産も見なければいけないという、標準的な会計知識があったからだ。

たまたま1995年、筆者の長年の疑問を氷解できるチャンスに当たった。

その時、財政投融資改革をやってくれと大蔵省幹部に言われた。財政投融資というのは、国の投資・融資を一括して扱うもの。国の一般会計だけではなく、特別会計や政府関係機関等、やたらと対象が多い。しかも、そのすべてについて財務状況がわかっていないと作業ができない。

「口外するな」と言われて

財政投融資はあまりに複雑なので「伏魔殿」といわれていた。簡単にいえば、郵貯と年金を資金調達部門、政府関係機関を貸出部門、大蔵省資金運用部はそれらをつなぐ部門と分ければ、世界で一番巨大な金融機関だった。

その改革を行うことで、筆者に白羽の矢が経った。とはいえ、筆者が受ける条件は、これだけ複雑なので、政府のすべての部門のバランスシートが必要で、それらを作っていいかというだけであった。

そのとき、財政投融資改革について明るく、実際に着手できそうなのは筆者しかいなかったので、筆者の条件はもちろん了解。政府のバランスシートを作る過程で、特別会計で隠している秘密を一手に知ることになった。そのときに得た知識で、今でも飯を食っている感じだ。

3ヶ月くらいで政府のバランスシートを作ったが、そのとき直ぐわかったのは、従来から大蔵省が主張していた財政破綻論の嘘。破綻しようもないくらいに立派なバランスシートだった。その後、連結ベースのバランスシートも作った。そのとき「財政が危機でない」ことは「口外するな」といわれた。

その約束は10年ほど守っていたが、2005年くらいの小泉政権の時に、政府バランスシートを公表するととなった。確か、その当時に矢野氏の本が出たと記憶している。

まず、筆者の作った財務諸表は、すべての政府関係予算が含まれている包括的なものだ。小泉政権以降、毎年公表されている(https://www.mof.go.jp/policy/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2019/national/fy2019renketsu.pdf)が、新聞が報道することはまずない。新聞記者は、財務省役人がレクしてくれないので、記事が書けないのだ。

この財務諸表は、しっかりした会計基準でグループ決算が示されているが、それからみれば、矢野氏の財政データは、会社の一部門の収支とバランスシートの右側の負債だけしかない欠陥であることがわかるはずだ。

なぜ、ある発言を外に出さないのか

ただし、今財務省が公表している連結ベースの財務諸表には、日銀が含まれていない。日銀は、金融政策では政府から独立しているが、会計的には連結対象なので、財務分析では連結すべきものだ。日銀を連結したのは以下のとおり。

こうしたバランスシートからみれば、銀行券が無利子無償還なので形式負債だが実質負債でないので、日本の財政が危機でないのは、会計の基本を知っていれば明らかだ。

この話は、本コラムでは10年来言ってきている。これは、筆者だけの独自の話でもなく、海外の一流経済学者がおしなべて言っていることだ。例えば、2017年4月2日付け「1000兆円の国債って実はウソ!? スティグリッツ教授の重大提言 マスコミはなぜ無視をしたのだろう…」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51314)。折角、ノーベル賞学者を呼んで、日銀の保有する国債は相殺されるべきと言ってもらったのに、その発言を外に出さないのは、あまりに酷い隠蔽工作だ。

矢野氏は、十分な会計の教育を受けずに官僚になったとしか筆者には見えないので、結局バランスシートの話が理解できていない。そのため、正しい日本の財政をわからずにいる。

次に金融工学からも間違いだ。筆者の研究によれば、連結ベースのネット債務額はその国の破綻確率と密接に関係しているが、これは理論通りだ。この関係を知らなくても、市場で取引されているCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)のレートから、破綻確率を算出できる。というのは、CDSはデフォルトに備えた保険だが、その保険料からデフォルト確率が算出できるのだ。

直近の日本国債の5年CDSは0.00188%なので、大学院レベルの金融工学知識を使えば、日本の5年以内の破綻確率は1%にも満たないのがわかる。これは、バランスシートからの破綻の考察とも整合的だ。

人間は5%未満の確率であればないものと認識する。そのため、0~5%の降水確率でも、零%の降水確率と表現する。矢野氏が、日本財政が破綻するおそれがあるというのは、降水確率零%の予報のとき、今日は台風が来るので外出は控えろというのと同じくらい、筆者には滑稽に思える。

タイタニック号が氷山に向かって突進したのは、レーダーのなかった時代だ。今では、レーダーも衛星画像や氷山のデータ提供もあるので、そうした情報を活用して衝突事故が激減している。。

大学レベルの会計学や大学院レベルの金融工学も知らずに、矢野氏のように無謀な意見をいうことこそ、タイタニックの悲劇に似ている。意見を言う前に、世界の誰とも対等に議論できるように正しい学問の知識をもつべきだ。

以上引用終わり

さて、皆さんはどう思われましたか?

私の感想は、国債発行残高はかなり多いようですが、資産がありバランスシートは問題ないので「破綻しない」ようです。矢野氏はずっと昔から「破綻するぞー」と言っているオオカミ少年のようです。国債の発行を減らして、増税しないと破綻するぞーと言っています。

今週のお知らせは、これまで歯に関すること、食べ物、栄養などについて発信して来ましたが、たまにこのような問題を取り上げるつもりです。

よろしくお願い致します。