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―周術期と抜歯には高たんぱく食を― 術後の合併症をなくし、回復が大変早い

分子栄養学は物理学者の三石巌先生が提唱された学問で、体の不調は栄養素の不足によって起きると言う考え方が元になっています。三石巌先生自身、白内障や、鉛公害により1型糖尿病にかかりましたが、医者に頼ることなく克服して95歳までスキーを楽しんだ稀有なる学者です。

外国ではオーソモレキュラー栄養学が同じ考えの栄養学です。

分子栄養学から見た周術期の栄養摂取

ストレスに対抗するためにはタンパク質、ビタミンC、ビタミンE、カルシウムが必要。ストレスには精神的ストレスと物理的ストレスがあります。精神的ストレスは例えば人間関係の悪化、大切な人の喪失、離婚、転勤、病気など、物理的ストレスには引っ越し、外傷、手術などいろいろありますが、そのどちらも、体の中ではタンパク質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンEが大量に消費されます。我々は、様々なストレスを抱えています。

全身の病気の手術を予定されている方は術前と術後に上記栄養素を補充しておくと治りがいいです。具体的には、病院食+ホエイプロテイン(1日20~40g)

ストレスに負けぬ栄養作戦

第1条件は高タンパク食です。

そして第2条件は、ビタミンCの摂取である。副腎皮質がホルモンを合成するとき、補酵素としてビタミンCが要求されるのだ。そしてまた、第3の条件は、ビタミンEの補給である。ビタミンCほど大量ではないが、ビタミンEも要求されます。

「食品栄養学」(1975年)の中で小柳達夫氏は、たんぱく質の損失が、大腿骨骨折の場合は800グラム、大やけどの場合は1キログラムから1.25キログラムに上るという。

標準状態においてタンパク質を必要なだけ摂っていた人が大腿骨を骨折した時、たんぱく質を従来よりも余計に摂らなくてはならなくなる。大ざっぱな試算であるが、1日量を20グラム増やしたとすれば800グラムのたんぱく質の補給に40日かかる。1日量を40グラム増やせば、20日でこれが賄える。要するに、たんぱく質の摂取量を多くすれば、回復までの日数が短縮される。この時、ビタミンC、ビタミンEについても特別な配慮がいるわけです。

ビタミンCに殺菌作用と制菌作用のある事は発見後まもなく突き止められた。ブドウ球菌の静菌作用は濃度20PPMで現れる。溶連菌(溶血性連鎖連鎖球菌)に対するビタミンCの静菌作用は濃度50PPMで現れる。

殺菌にビタミンCが有効です

ビタミンCの菌毒不活化作用は、ジフテリア菌、破傷風菌、ボツリヌス菌のほか、ブドウ球菌、赤痢菌等についても確認されている。

細菌が出す菌毒にもビタミンCが有効です。

ビタミンCの殺菌作用は肺炎双球菌、肺炎桿菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、マイコプラズマ、百日咳菌、赤痢菌、結核菌などに効果を表す。

まとめータンパク質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンEを十分にとりましょう

ビタミンCを多く含む食品

レモン、イチゴ、ミカン、柿、パセリ、トマト、ブロッコリー、ピーマン、サツマイモ、番茶

ビタミンEを多く含む食品

アーモンド、小麦胚芽、大豆、落花生、ウナギ、シジミ、カツオ、アユ

タンパク質を多く含む食品

肉(牛、豚、羊、鶏)、魚介類(魚、イカ、タコ、貝)、牛乳、卵、チーズ、大豆、豆腐、納豆、カマボコ、ちくわ

カルシウムを多く含む食品

野菜―小松菜、モロヘイヤ、いりごま、菜の花、チンゲン菜、大根の葉、切り干し大根

魚介類―わかさぎ、干しエビ、オイルサーディン(いわし)、あゆ、ししゃも、ウナギかば焼き

大豆製品―焼き豆腐、生揚げ、がんもどき、木綿豆腐、凍り豆腐

乳製品―牛乳、スキムミルク、アイスクリーム、チーズ、ヨーグルト

サプリメントで簡単に摂取することが出来ます。お勧めします。ドラッグストア、薬局に置いてあります。

ホエイプロテイン、プロテインバー

ビタミンC

ビタミンE

カルシウム

 

 

もう1度書きますが、1日のたんぱく質必要量は体重の1000分の1と言われています。50kgの人は50g、70kgの人は70gが必要です。牛肉だと300~400gになります。足りない場合は本来新陳代謝で古くなった捨てるものを再利用します。それが度重なると体に不調が出てくるのです。

「良質なたんぱく質を取るように心がけましょう。」とよく耳にしませんか?でも、「良質なたんぱく質」って何でしょうか?

たんぱく質とは、私たちの生命を維持するために不可欠なものです。たんぱく質を構成しているのは、わずか20種類のアミノ酸です。たんぱく質の種類によって、そのアミノ酸の量や配列(並び順)、集合体の大きさや形が異なります。その内の9種類のアミノ酸は必須アミノ酸で必ず食べ物から摂らないといけません。

「良質なたんぱく質」というのは、アミノ酸がバランス良く含まれているたんぱく質のことです。アミノ酸の含有バランス(アミノ酸スコアといいます)が良いものは、生体内での利用効率が良く、余分な老廃物となるものが少ないので、「良質なたんぱく質」と呼ばれます。

良質なたんぱく質を含む食品は、肉類、魚介類、牛乳・乳製品、チーズ、卵類や大豆・大豆製品などであり、豆類以外はほとんどが動物性食品です。植物性食品である穀類や野菜類にもたんぱく質は含まれますが、例えば重要なアミノ酸が少ないなど、アミノ酸のバランスがよくありません。このような場合、たんぱく質の利用効率はそのアミノ酸の量に合わせて下がってしまいます。

現在推奨されている食事の栄養バランスは糖質 60% 脂質 25% タンパク質 15% だそうですが、これには特に根拠があるわけではなく、今の日本では調べると平均これぐらいですね、と言うデータです。

しかし、我々が現在食べている「バランスの取れた食事」は分子栄養学的には問題ありと言うことです。1番大事なタンパク質が足りません。

人の体はほとんどがタンパク質で出来ています。筋肉、内臓、髪、爪。骨もタンパク質とカルシウム塩で出来ています。唯一、脳みそは乾燥重量の60%ほどが脂肪です。

糖質はエネルギー源です。現代人は摂り過ぎです。使いきれなかった糖質はインシュリンと言うホルモンによって脂肪に変えられ、皮下脂肪や体脂肪になるのです。

見渡せば糖質まみれ(糖質って美味しいですからね、白米ご飯、パン、メン類、お菓子など)です。

私が小さい頃はどこに行くにも歩きか自転車、馬車もいました。車はお金持ちかお医者さん、運送会社のトラックしか通っていなかった。今は便利になって、自家用車にエスカレーター、エレベーターに自宅配送、運動量は減って余った糖質はインシュリンホルモンによって脂肪に変換され体脂肪、皮下脂肪になります。肥満は消費しきれなかった糖質のせいなんです。

糖尿病は増える一方です。脂質は体の構成要素です。

細胞膜は脂質でできており、脳みその乾燥重量の約60%が脂質です。糖質が多すぎて脂質が少ないと神経伝達物質の誤作動により、例えばてんかんや原因不明の非定型歯痛、感覚異常症などになるのではないかと言われています。パーキンソン病などの神経難病にも関連していると言われています。

脂質には必須脂肪酸がありこれは必ず食事からとらなければいけません。タンパク質は大切な体の構成要素です。骨格筋、臓器、爪、髪など体のほとんどがタンパク質で出来ています。骨もタンパク質とミネラルで出来ています。いろんなホルモン酵素、神経伝達物質もタンパク質から作られます。

大事なことは疲れをためないことです。睡眠を十分とること、疲れないようにする。疲れたら休息を取ること。とても大事なことです。分子栄養学では体の不調は栄養不足から起きると考えています。日本人のほとんどはタンパク質不足と言われています。

今週の症例 ―分子栄養学による体力向上―

藤川徳美先生のブログから引用

以下引用

サッカー部の女子中学生

サッカー部の女子中学生

症例;中学3年生、女性

サッカー部に入っているが、体力がなく、すぐ疲れて動けなくなる。母親が本を読み、R3.4当院受診。他院で採血したデータを持参。BUN14.6、フェリチン1.8、Hgb9.0。165cm、60kg、BP96/50。食欲は旺盛。1週間前からザバスミルクプロテイン15g*2を開始している。→高タンパク/低糖質食+プロテイン20g*2。フェルム処方。B50、C1000、E400開始。

一週後再診、プロテイン20g*2(ベリー味)、フェルムも飲める。B50*2、C1000*3、E400*1。走れるようになった。→Mg100追加。

R3.5、Mg100*4。かなり元気になり、走れるようになった。疲れにくい。凄く効いている。

R3.7、BUN13.1、フェリチン35、Hgb13.1。

R3.10、とても元気になり、体力がついた。修学旅行でプロテインをサボったら、頭が回らなくなった。

R4.1、BUN17.1、フェリチン42。とても元気になり、別人になった。試合も最後まで走れるようになった。

R4.3、すっかり元気。プロテイン、B50、C1000、E400、Mgを継続。

・陸上やサッカーなどの走るスポーツは、足底で赤血球が壊されるので、BUN、フェリチンが増えにくい。

・チーム全員でこれを行えば全国制覇できるだろう。

多少技術が劣っても、体力、ATP量で圧倒できる。

足も攣らなくなるし。

元記事はこちら

https://www.facebook.com/100003189999578/posts/4892404400875845/?sfnsn=mo

以上引用終わり

藤川徳美先生の著書はほとんど読みましたが、その中で初めに出て来るのは、現在一般的に推奨されている「バランスの良い食事」をとっている人は例外なく、質的な栄養不足であると書いてあります。足りているのは糖質ぐらいでしょう。と言うか、糖質は摂り過ぎています。逆にタンパク質は不足しています。ですから、高タンパク低糖質の食事が基本になります。これに必要であればプロテイン、ビタミン、ミネラルを補完します。

今週のお知らせ 側弯症・アレルギー性鼻炎改善

藤川徳美先生のブログ「精神科医こてつ名誉院長のブログ」から転載させていただきます。

藤川徳美先生は分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学を駆使して治療され、多くの患者さんを治癒に導いています。また書籍も出版されており「うつ・パニックは鉄不足が原因だった」「薬に頼らずうつを治す方法」「うつ消しご飯」「薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法」「すべての不調は自分で治せる」など多数あります。

以下引用始め

知的障害+てんかん+アレルギー性鼻炎+側湾症の男の子

NEW!2023-02-06 08:00:46

テーマ:

小学・中学生

知的障害+てんかん+アレルギー性鼻炎+側湾症の男の子

症例;小学校5年生、男性

生後2日目に心停止あり、低酸素脳症と診断される。知的障害あり、療育手帳マルA(広島県、最重度)。支援級。てんかんがあり、抗てんかん薬の処方を受けている。

母親が本を読み、R4.5当院受診。他院で採血、BUN10.0、フェリチン33.5。発語がなく、感情表出ができない。R3.8からプロテイン10g*2を既に開始している。重度のアレルギー性鼻炎、聴覚過敏、側湾症がある。→インクレミン10ml処方。ナイアシンアミド、Mg100開始。

R4.6、プロテイン10g*2、インクレミンも飲める。ナイアシンアミド*2、Mg100*2。

R4.7,ナイアシンアミド*4。

R4.8、Mg100*4でお腹が緩くなるため、*2としている。→メグビーミックス(B+C)を推奨。

R4.10、他院で採血、BUN12.0、フェリチン89。プロテイン10g*3飲めるようになった。C1000*2、B501/2T*2を追加した。

R4.11、発語はないが、感情が出せるようになった。お腹が緩くなるためMg*1としている。

R5.1、側湾症が改善したので、写真を撮った整形外科で驚かれた。アレルギーがほぼ完治し、薬が要らなくなった。プロテイン10g*3、インクレミン10ml。、ナイアシンアミド*4、B50*1/2T*2、C1000*2、Mg100*1。→D3&K2開始。骨形成には、タンパク質、Mg、D3、K2。てんかんにはMg、E、レシチンあたり。次回E400追加予定。

#知的障害

#てんかん

#アレルギー性鼻炎

#側湾症

以上引用終わり

今週の症例 ―ミラクルデンチャー右上顎4番欠損―

60代男性

設計です。3番がキー、5番がロックです。キーは最初に合わせる部分、ロックは最後に合わせる部分です。最近よく使われるミラクルリング(輪になった金属バネ)がロックになります。

まず3番にキーを合わせます。

キーを合わせました。

次に5番にロックを合わせます。装着された状態です。

横から見たところです。外すときは、5番にかかっているピンク色の床を上に持ち上げると簡単に外れます。

口の中に装着されると入れ歯とは判りません。大変ぴったりして、違和感が少なく、よく噛めます。

今週のお知らせ 感染症とビタミンC

今週は「分子栄養学のススメ」の記事から転載させていただきます。

以下引用始め

感染症とビタミンC

2022-11-01 09:53:13NEW !

テーマ:スタッフブログ

ビタミンCは多くの代謝に関わっており、コラーゲン合成、副腎皮質ホルモン合成、免疫グロブリン合成、コレステロール分解、グリコーゲン合成、ブドウ糖吸収抑制など多種多様です。

また、慢性関節リウマチ、アレルギー、ガン、心臓発作、脳血管疾患、血栓症、静脈瘤、喘息、床ずれ、ヘルニア、軟骨損耗、脊椎変形、倦怠感、疲労感、心身症、うつ病、統合失調症、糖尿病、 白血病など数えきれないほどの多種多様の病気にもビタミンCが関係していることが知られています。今回は、現在そしてこれからの時期に身近な感染症とビタミンCの関係について記載します。

感染症とは

感染症と言えば、今では新型コロナウイルス感染症と思ってしまうほど、日常生活を脅かされてきましたが、感染症には主に溶連菌感染症などの細菌が感染した細菌感染症とコロナウイルスやインフルエンザウイルスなどのウイルスが感染したウイルス感染症があります。その他にも原虫や蠕虫(アニサキス、蟯虫など)など寄生虫による感染症もあります。

ウイルスも細菌も肉眼で確認することはできないほど小さく、それぞれ何百種類と、とても多く存在します。単細胞生物である細菌は、栄養と水のある適切な環境であれば自分自身で増殖していくことができる微生物です。

一方、タンパク質でできた外殻の内部に遺伝子を持つ単純な構造の微生物であるウイルスは、自己複製能力が無く、生きた細胞内でしか繁殖できません。生きた細胞を宿主にすることでしか増殖することができない為、他の個体へ次々と感染させ続けることはウイルスが生き残る必須条件となります。

細菌感染を起こす、よく知られている細菌は、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、溶連菌、結核菌などです。また、ウイルス感染を起こすよく知られているウイルスはアデノウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルス、コロナウイルス、ムンプスウイルス(おたふく風邪)、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、ヘルペスウイルスなどです。どれも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

ビタミンCの抗ウイルス作用

ウイルス感染症にかかった場合にはまず、ビタミンCの摂取をおすすめします。特にビタミンCの抗ウイルス作用はウイルスの種類を問わないと言われています。ビタミンCの抗ウイルス作用は3つあります。

1つ目は、ビタミンCが直接ウイルスを不活性化することです。ビタミンCはウイルスの殻のタンパク質ではなく、核酸(DNAやRNA)を切断することによって、増殖できなくなり、実質的に抗ウイルス作用を示していると考えられます。

2つ目は、白血球の食作用を活性化することです。ビタミンCは白血球、特に好中球、リンパ球、貪食細胞の走化性(ウイルスの侵入部位などに急行し働く作用)、貪食作用(ウイルスなど体内の細胞が不必要なものを取り込み、消化し、分解する作用)などの機能を刺激すると言われています。

3つ目はインターフェロンを作って、間接的にウイルスの活動を阻止することです。インターフェロンはウイルスの感染した細胞で合成されますが、そのためにはビタミンCが必要です。ビタミンCがなければ、十分にインターフェロンの合成が行われないとされています。また、インターフェロンは免疫担当リンパ球のひとつである、NK(ナチュラルキラー)細胞を活性化する働きがあります。NK細胞は異物に対して活性酸素を使って攻撃します。

私たちは寒さが風邪をひくきっかけとなることがあります。鼻腔には低温の空気が吸い込まれ、血管が収縮し、血行が悪くなります。それにより、血液によるビタミンCの輸送力が低下し、粘膜のビタミンC濃度が低くなります。その様な状況ではビタミンCの血中濃度が高くても必要な場所では不足が起きているかもしれません。さらに、低温の場合には、インターフェロンの合成も不利になってしまいます。

ビタミンCの殺菌作用

細菌感染症は抗生物質が効くため、病院を受診し細菌感染が分かったら抗生物質が処方されると思います。抗生物質はウイルスには効果がないため、風邪の時に抗生物質が処方されても効果がないことが多く、最近ではほとんど処方されません。

そんな細菌に対しても、ビタミンCが効果があるという研究を今から30年以上前に佐賀大学村田晃教授が行っています。その研究ではビタミンCは枯草菌、大腸菌、肺炎桿菌、シュードモナス菌、サルモネラ菌、セラチア菌、黄色ブドウ球菌などに対し抗菌作用を示すことが分かりました。

この作用はビタミンCに対して感受性がある菌とない菌とがあるため、すべての細菌に対応するわけではありません。また、殺菌作用までは示しませんが制菌作用は示す菌もあります。なお、私達に有用な乳酸菌に対しては作用しないとされています。

感染症対策にはビタミンC

これまで説明したように、細菌やウイルスに感染した場合には、ビタミンCの摂取が有効であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。通常、ビタミンCの摂取量は1日に10gまでとしておりますが、感染症罹患時には、それ以上のビタミンCが必要になることもあります。一時的に摂取量を増やし、細菌やウイルスに立ち向かう免疫機能に加勢してみてはいかがでしょうか。

以上引用終わり

 

 

今週の症例 ミラクルデンチャー 下顎 左56欠損

完成したミラクルデンチャー。右に見える4番がキー、左に見える7番がロック(ミラクルリング)。

4番にキーを合わせたところです。

7番にロック(ミラクルリング)を合わせて装着したところです。

ロックの金属ワイヤーは金属冠の上なので見た目は分かりません。 

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。ミラクルデンチャーは従来の義歯よりピッタリフィットして異物感が少なく、見た目も入れ歯を入れているようには見えません。

装着

実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。

少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどを調整します。

今週のお知らせ 分子栄養学による栄養療法で成績上昇

分子栄養学では、体の不調は栄養分の不足から起こるので、不足している栄養分を補給すれば治るという考えを摂っています。

人は、人間関係や生活している場所、病気怪我などにより強いストレスを感じますが、その時にタンパク質やビタミンなどを過剰に消費することが判りました。このような時にタンパク質やビタミンを多めに摂取すると強いストレスを軽くすることが出来るのです。また、うつ病は鉄分の不足があるそうで、鉄分の豊富な肉などのタンパク質を多めに摂取することで改善できます。

分子栄養学では高タンパク低糖質食が基本となります。今週は分子栄養学を駆使して治療されている、廿日市市で心療内科を開業されている藤川徳美先生の症例を転載させていただきます。

以下引用始め

成績不振の女子小学生

NEW!2023-01-12 07:30:02

テーマ:

小学・中学生

成績不振の女子小学生

症例;小学校5年生、女性。注意散漫で勉強に集中できない。宿題がこなせず、成績不良。母親がYoutubeを観て、R4.1当院受診。他院で採血、BUN16.1、フェリチン55。ビーレジェンドプロテインを買ったが、続かない。卵、肉は大好きで食欲はある。母親のBUN6.9、フェリチン7.9。→プロテイン5g*2、ESポリタミン2g*2、フェルム処方。ナイアシンアミド、Mg100開始。母親はプロテイン10g*2で開始して20g*2を目標に増量、フェルム処方。

R4.2、プロテイン7g*2飲めている。ESポリタミンも飲めている。ナイアシンアミド*2、Mg100*2飲めている。Mg入浴を開始した。→C1000追加。

R4.3、プロテイン7g*3。元気になり宿題もするようになった。体力がついた。お腹が緩くなったので、MgとCを減らした。

R4.4、塾の宿題もするようになり、成績が急上昇。体力がつき、別人のようになった。

R4.5、プロテイン10g*2。朝起きが良くなり、元気になった。

R4.8、プロテイン10g*2、ナイアシンアミド*2、C*2、Mg100*2。順調。

R4.10、成績がかなり上がった。熱を出さなくなった。時々集中力が落ちる。→ナイアシンアミド*4に増量を。

母親もプロテイン+フェルム+ATPセット(B50、C1000、E400、Mg100)+ナイアシンアミドを継続しており、とても体調が良くなった。BUN13.1、フェリチン128。

R5.1、成績は最上位になった。広島ではトップレベルの私立女子中を受験することになった。母親から見るとまだ集中力のムラがあるように見える。→母親が飲んでいるB50、E400追加を。

・1年でこれだけ改善した。多分IQ20程度、偏差値10程度は上がっているだろう。

・子供を改善させたければ、必ず母親もプロテイン、鉄、サプリメントを飲むことが最重要。

以上引用終わり

今週のお知らせ カラダとタンパク質

私は現在分子栄養学の勉強をしていますが、タンパク質について分かりやすくまとめられた記事がありましたので転載させていただきます。

以下引用始め

カラダとタンパク質

2023-01-04 09:17:55NEW !

テーマ:スタッフブログ

「国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省・2019年)によると、介護が必要となった主な原因として、「骨折・転倒」「関節疾患」「脳血管疾患(脳卒中)」「認知症」が挙げられています。私たちが、健康で人生100年時代を全うするためには、「骨・関節」「血管」「脳」をいかに健やかに保つことができるかが、大きな鍵となります。

栄養素では、特にタンパク質の摂取が重要です。

  • 骨とタンパク

骨のタンパク質はコラーゲンです。骨の体積の3/4を占めています。

骨粗鬆症の予防には、カルシウムを頭に浮かべる人が多いですが、骨の構造を考えれば、タンパク質が第一です。骨には「軟骨」と「硬骨」がありますが、どちらもコラーゲンを骨組みに、粘質多糖体が加わって出来上がっています。硬骨では、この基本構造にカルシウムなどのミネラルが沈着して石灰化組織になっています。粘質多糖体の形成にも良質タンパクが必要で、特に硫黄を含むアミノ酸(メチオニン、システイン)が必須です。

これらのアミノ酸を豊富に含む食品はです。卵はアミノ酸バランスに優れた食品の代表といえます。骨細胞には、破骨細胞(壊す専門)と骨芽細胞(作る専門)があり、それぞれが絶えず働き、異化と同化を営んでいます。タンパク質は常に使われているのです。

  • 血管とタンパク

動脈や静脈の基本構造は、内膜・中膜・外膜の3層からなっています。3層はそれぞれが内皮細胞や平滑筋や結合組織の組み合わせによって構成されています。心臓から血液が押し出された時、大動脈の壁には、相当な圧力がかかります。血管壁はこの力に逆らわず自然に拡がり、血液の流入が止めば、弾力で元の太さに戻ります。

このような血管のしなやかさは、結合組織のエラスチンという弾力の大きいタンパク質の網目構造から生まれ、きっちりと三つ編みにされた強いコラーゲンによって守られています。結合組織の作り変えが遅くなることが弾力低下を招くと考えられており、血管壁で弾力低下が起こると「動脈硬化」ということになります。動脈硬化の予防にも、まずタンパク質の補給から、と理解すべきです。

 

  • 脳とタンパク

脳は、意識や思考や感情を生みだす特別な器官ですが、生体の一部として、その基本的な成り立ちが他の器官と異なっている訳ではありません。同じように、細胞とそれが作り出すタンパク質の働きによって機能が担われています。

脳の働きの主役はニューロンと呼ばれる神経細胞です。ニューロンは複雑なネットワークを作って連絡を取り合い、情報を伝えるように作られた細胞です。

すべての細胞と同じくニューロンも、タンパク質を第一の栄養素としています。タンパク質は酵素タンパクとして、また、ブドウ糖などの運搬タンパクや、 ナトリウム・カリウムポンプのようにイオンを移動させるタンパク質として大活躍であるばかりでなく、各種の神経伝達物質の原料としてのアミノ酸を供給しています。

神経伝達物質の種類は多く、100種以上もあるといわれていますが、三つのグループ(アミノ酸系、アミン系、ペプチド系)に大きく分類されています。いずれもタンパク質の関連物質です。アミノ酸はタンパク質構成成分であり、ペプチドはアミノ酸をつないだ物質です。脳内のアミノ酸の濃度は、血中に比べてとても高いことが知られています。脳の機能を考える時、タンパク質の摂取は大変重要な条件といえます。

  • 細胞はタンパクを作り、タンパクは生命を作る

タンパク質は、英語ではプロテインといいます。プロテインという命名には、この物質が“何にもまして重要”という意味があります。血液、骨、筋肉、神経から皮膚や爪に至るまで、タンパク質でできていないものはありません。そのため、その不足は全身に悪影響を及ぼします。

生体の代謝を握る酵素が全てタンパク質であることも、見逃せない重要なポイントです。また、タンパク質は、抗体やインターフェロンなど、感染に対する自衛手段にも利用されます。タンパク質が欠乏すれば、細菌やウイルスに対して無防備になってしまいます。体を作り、機能を担う物質の全てを集合させたとき、最も多いのがタンパク質です。

タンパク質がなければ、体は動くことはおろか、形を保つこともできません。 タンパク質は、栄養を問題にするときに、最優先すべきものなのです。

以上引用終わり

今週のお知らせ 帯状疱疹が増えています

いろんな医師から、新型コロナワクチンが帯状疱疹増加の原因ではないかとの指摘がありますが、詳しいデータがあるわけではありません。あくまでも印象です。

新しい創傷治療のホームページの夏井先生の症例です。

以下引用始め

帯状疱疹後神経痛の治療(痛みの消失)

81歳女
2021年8月中旬,右前額部の帯状疱疹で〇〇病院皮膚科に入院(顔面だったため入院したほうがいいと説明された)。退院後は△△皮膚科に通院し,ヒルドイドソフト®が処方されているが、痛みが続き安眠できない状態だった。娘さんが当院に通院中で,当院なら何とかしてくれるかもとアドバイス。10月26日、当院を受診。患部をハイドロコロイド包帯 アドバンス で被覆してみたところ、痛みは直ちに消失した。娘さんによると、1週間ハイドロコロイド被覆を続けたら痛みは完全になくなり、再発もしなかったとのことであった。

作用機序は全く不明ですが、この患者さんは何ヶ月も悩まされてきた神経痛がほぼ瞬時に軽快しました。娘さんによると、再発もないようです。

以上引用終わり

約20年の経過を持つパニック障害女性

私の二人の歯医者の友人はパニック障害がありました。多分、精神科か心療内科で薬をもらっていたと思います。そのころは薬でしか治らないと思っていました。今は分子栄養学を少しかじったので、栄養不足であることが判ります。

廿日市市で心療内科を開業されている藤川徳美先生は分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学を駆使して治療され、好業績を上げておられます。

以下引用始め

約20年の経過を持つパニック障害女性

NEW!2022-12-05 07:15:12

テーマ:

パニック障害

約20年の経過を持つパニック障害女性

症例;50代後半、女性。H15にパニック発作を生じ救急搬送された。以後通院して、投薬を受けている。50歳時に断薬したが再発し、ソラナックス、メイラックスを飲んでいる。症状は、朝の動悸、頭痛、胸焼け、中途覚醒、予期不安など。

本を読みR4.8当院受診。2年前からプロテインを飲んでいる。今はビーレジェンドを飲んでいる。近くのオーソモレキュラークリニックでサプリを買い、飲んでいるが改善しない。→プロテイン20g*2+高タンパク/低糖質食。ナイアシンアミド、C1000開始。オーソのサプリは全て中止。

1週後再診、初診時BUN20.7、フェリチン86、ALP65。プロテイン20g*2を飲めている。ナイアシンアミドは吐き気が出て中止した。→フェルム、プロマック処方。フラッシュフリーナイアシンに変更。

R4.9、フラッシュフリー640*4飲めており、吐き気はない。毎日メイラックス、ソラナックスを飲んでいる。

R4.10、体調が良くなり、パニック発作はなくなった。ソラナックスは中止できた。便秘がある。→Mg100追加。

R4.11、とても元気になり症状はなくなった。とても前向きになった。メイラックスも中止したが問題ない。BUN20.3、フェリチン124。

現在、プロテイン20g*1、Mg100*4、フラッシュフリー*4、C1000*2。→プロテイン10g*2とするように。Mg入浴を開始するように。

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何度も書いているが日本のオーソモレキュラーは全くの的外れで効果がない。自分は「最弱の日本オーソモレキュラー」と呼んでいる。

1)効果の乏しいソイプロテインを勧められる。プロテインはホエイ一択、”ソイなどつまらないものは今すぐ破棄して今日からホエイにするように”と伝えている。

2)効果の乏しいヘム鉄を勧められる。ヘム鉄1錠4mgのFe、処方薬フェルムは100mg、Nowアイアンは36mg。量が少なすぎてヘム鉄が効かないことは小学1年生でも分かる。ダメなことが分からない人は小学1年生の算数を理解できない人。オーソのセミナーで”キレート鉄は危ないと”いうデマを流している。

3)ナイアシンアミド1000~1500mgしか勧めない。最低でも2000mg、理想量は3000mg。

4)サプリがバカ高で月10万かかる。ビーレジェンド+iHerbなら月1万。

以上引用終わり