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今週の症例 小児矯正 上顎前歯捻転(ハの字) 下顎前歯乱ぐい歯

8歳、男子

この患者さんは、以前、当院で働いていた歯科衛生士の子供さんです。むし歯はありません。さすがです。小児矯正開始時期としてはちょうどいいです。永久歯が上2本、下4本生えたころがいいと言われています。

上の前歯はすきっぱで少し捻じれています。下の前歯は乱ぐいです。本人も気にしていて、治したいという気持ちが大変強いです。この気持ちが大変大切で、大抵の場合きれいな歯並びになります。親は気にしているけれど、本人はあまり気にしていなくてどっちでもいい、あるいは親が言うからと言って始めると大体途中でやめます。最近では、本人の地持ちが強い子供だけ引き受けるようにしています。

9ヶ月後

かなり改善されました。使用した装置はシリコーン製のマウスピース・T4Kです。

T4Kは、起きている時1時間以上、寝ている時は常に装着してもらいます。T4Kは、上下の前歯の関係や、歯列弓の大きさ、発達に合わせて、時々変更・交換をします。

2年5ヶ月後です。

上の前歯は4本になりました。下の前歯も少しずつ生え変わってきました。乱ぐいは良くなってきました。

4年1ヶ月後です。

全て永久歯に生え変わりました。完ぺきというわけではありませんが、きれいに並んだね、と言うところで、T4Kは終了です。あとは経過観察となります。

今週のお知らせ ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトアシドーシス)と糖毒。

まだまだ残暑厳しいので、今回はスポーツドリンクの話です。

私は昔スポーツをするときはポカリスウェットをよく飲んでいました。飲み過ぎると体に悪いことが判ったので、今は全く飲んでいません。川島博士が日本軍の行軍の時、何が一番いいのかを実験した時に0.5%の塩水が良かったそうです。今は、0.5%だと少しからいのでもう少し薄めて、あとマグネシウム(にがり)を少し入れて飲んでいます。マグネシウムはけいれん防止になるそうです。

以下は、京都高雄病院の江部先生の「糖尿病徒然日記」の記事です。

以下引用始め

ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトアシドーシス)と糖毒。

2022年07月14日 (木)

こんばんは。昨夜の京都は、夜は25℃くらいで、エアコンなしで眠れました。

さて、暑くなってくるとペットボトルを持ち歩いたりして、清涼飲料水を1日2~3リットル毎日飲み続ける人がいます。

もともと軽症2型糖尿病であったり境界型糖尿病レベルの人が、液体の糖質(清涼飲料水)のような吸収されやすい糖質を、多量に毎日のように摂取していると、飲む度に血糖値が急上昇するので、高血糖にならないようにインスリンが大量に追加分泌されます。

このようなペットボトル生活を、1~2週間から1ヶ月近く続けていると、ついには膵臓のβ細胞(インスリンを作る細胞)が疲弊してしまい、インスリンの生産が追いつかなくなり血糖値が高くなり、一日を通して、200mg/dlを超えるようになってしまいます。一旦血糖値が高くなると糖毒状態となります。(*)

糖毒の悪循環が続けばインスリン作用は遂に欠落してしまい、糖尿病性ケトアシドーシスという重篤な病態になり、血糖値は300~1000mg/dlにもなり、ものの1~2週間で意識の混濁や昏睡に陥るケースもあります。治療が遅れたら、死亡することもあり得ます。

この状態を俗にペットボトル症候群と呼びますが、正式名称は清涼飲料水ケトアシドーシスです。

この様なときは、緊急入院して生理的食塩水の点滴で脱水を補正し、インスリン注射をして、血糖値をコントロールします。血糖がコントロールできれば糖毒状態は急速に改善し、インスリン分泌能力も回復することがほとんどです。従って、退院後はもとの状態に戻るので、インスリン注射も勿論必要ありません。

清涼飲料水ケトアシドーシスの特徴

清涼飲料水を大量に摂取する(一日平均約2リットル)
②青年期から中年にかけての男性に多い
③発症時に肥満があるが肥満歴を有する人が大半
④血縁者に糖尿病患者がいるケースが半分以上
⑤患者に病識がないか乏しい

大量の液体の糖質を摂取することが、ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)の元凶です。

液体糖質大量摂取以外には起こりえない病態ですが、今でも時々見かけますので、注意が必要です。2型糖尿病で、糖尿病ケトアシドーシスを発症する場合、ほとんどがペットボトル症候群です。

液体糖質摂取によるペットボトル症候群は、日本人に多い病態で、欧米人にはほとんど見られません。このことには、インスリン分泌能力の差が関係していると思われます。日本人は、生来、インスリン分泌能力が、欧米人に比べると低いので、β細胞が疲弊しやすく、ペットボトル症候群を生じやすいものと思われます。

これに対して欧米人は、、清涼飲料水を大量に飲んでも、元々インスリン分泌能力が高いので、β細胞が疲弊することがなく、200mg/dlを超える高血糖にもなりにくいにくいものと思われます。そのかわり、肥満ホルモンであるインスリンを長期にわたり大量に分泌し続ける能力により、欧米人においては、150kgを超える巨大な肥満患者が多数存在することになります。

いずれにせよ、ブドウ糖や砂糖入りの清涼飲料水は、危険な飲み物という認識が必要と思います。
コーラやファンタやスポーツ飲料など、糖質を含有しているものは、全てペットボトル症候群の元凶となり得ます。アクエリアスゼロだけは、カロリーゼロで糖質ゼロなので、飲んでも大丈夫です。

糖尿人や境界人の方々は、水分補給はお水や麦茶やルイボスティーなど、糖質ゼロでカフェインゼロのものが好ましいです。ちなみに米国飲料協会(ABA)は、公立小中学校でのエネルギー量(糖質)の多い清涼飲料水の発売を2009年、全面停止しています。


(*)糖毒
① 高血糖の持続→膵臓のランゲルハンス島のβ細胞にダメージ→インスリン分泌低下
② 高血糖の持続→細胞レベルでのインスリン抵抗性増大
高血糖があると①と②が体内で生じます。インスリン分泌低下と抵抗性増大が生じれば、ますます高血糖となります。

≪高血糖の持続→インスリン分泌低下とインスリン抵抗性増大→高血糖の持続→≫

この悪循環パターンを、臨床的には「糖毒」 と呼びます。なぜ、高血糖自体がインスリン分泌を低下させるのか、インスリン抵抗性を増大させるのか、最先端の研究で調べられてはいるのですが、はっきり言ってまだよくわからないのが現状です。

江部康二

以上引用終わり

以下は、当院のパンフレットです。

今週のお知らせ 誰もいわない「不都合な真実」。気を付けて、その“肉”を食べたら癌になる! 政治家と役人に見捨てられた国、日本

ジャーナリストの堤未果氏がアメリカの牛肉は酪農製品ではなく、工業製品であると言っていました。そのため、牧草以外のものや、肉骨粉を与えられ狂牛病が起きたわけです。その後、肉骨粉は禁止されましたが、抗生物質、成長促進ホルモンなど、他は基本的には何も変わっていないようです。

今回は、オーストラリアの肉も危ないということでがっかりしています。

以下引用始め

9/8(木) 18:27配信

スーパーの「輸入牛肉」は安心できない

元農林水産省の官僚で、東京大学大学院教授の鈴木宣弘(すずき・のぶひろ)先生

アメリカのスーパーマーケットで牛肉コーナーに行くと「ホルモン フリー」と表示された商品が並ぶ。 スターバックスでも「ホルモン フリーのミルクしか使っていません」と書かれている。

アメリカ人は、成長ホルモンを使用して飼育された牛肉・乳製品を極端に嫌がる。 台湾では、アメリカからの「成長促進剤・ラクトパミン」を使って飼育された牛肉の輸入を強制され、それを反対する国民が大規模な「NO輸入デモ」を行い大騒ぎになった。 世界では驚くほど自分たちが口にする「食材」に対する意識が高い。有害だと感じるモノは絶対に食べない。

それに比べて我が国では、全く真逆の現象が起きている。 政治家、官僚、企業の多くが「今だけ、金だけ、自分だけ」という考え方をしているのだ。一部の有力者たちのせいで、世界中の最も危ない食材が輸入される「有毒作物・最終処分場」の様相を呈している。

日本国内のスーパーで並んでいる輸入牛肉に関しては、国際的に使用が禁止されている「成長ホルモン・エストロゲン」で飼育された商品が並んでいる可能性が高い。 この成長ホルモンには、発がん性物質や、直接、アレルギーを引き起こす成分が含まれている。それを我々は、日々、口にしているのだ。 

日本人の「食」は、『国』によって蝕まれている

『日本が「世界一飢餓に脆弱な国」であるという現実を直視し、国民と政府の役割を明記した「食料安全保障推進法」を早急に制定し、数兆円規模の予算措置を発動すべきではないか』と訴えているのが、元農林水産省の官僚で、東京大学大学院教授の鈴木宣弘(すずき・のぶひろ)先生だ。 今回、鈴木教授に「日本の食料の本当の怖さ」についていろいろとお話を伺った。今回は、その1回目として「輸入肉」についてである。

日本用の輸入肉の規制は「ザル」。世界的に敬遠されている食べ物が入ってきている

―― 先生は以前から、「日本の輸入食品はリスクがある」と警鐘を鳴らしていらっしゃいます。特に輸入肉についてのお話を読むと怖くなってきます。「食肉」の一番の問題はどこですか?

鈴木  日本の国内では「エストロゲン」という成長ホルモンは、牛の飼育には使えません。 ところが、アメリカが怖いから、輸入肉については「検査している」というけれど、検査を「ザル」にしている。海外からすれば、日本はちょうどいい『危ない食料の最終処分場』になっているのです。

―― 輸入肉でも、「オーストラリア産の牛肉は安全」と聞いたことがあります。オージービーフなら大丈夫ですか?

鈴木  オーストラリアの場合、使い分けているんです。EUでは成長ホルモンを使うことは絶対禁止なので、輸出するときは成長ホルモンの投入なんて絶対にしません。 ところが日本は「ザル」だから分からない。だからしっかり使っている。「オージービーフなら大丈夫」は間違いです。農水省の担当者も認めています。 アメリカ産の肉だけではなく、カナダもニュージーランドもメキシコも、世界中のどこから入った肉も「日本向けの肉は危ない」と思って間違いありません。

―― 私たちは“馬鹿みたい”ですね。「輸入肉は安くて良い」と思い込んでいました。

鈴木  それは、「知らされて“いない”から」です。 今、アメリカでは“成長ホルモン”の使われていない「ホルモンフリーの肉しか食べない」という人が増えています。大手スーパーマーケットのウォルマートなどでも、そういったホルモンフリーの肉の置き場が拡大しています。

―― では、アメリカでは成長ホルモンによる家畜の飼育法が廃れているのですか?

鈴木  いや、まだ多くの農場で使っていると思います。やはり成長ホルモンを使うと、「早く太らせて“4割も安く”生産できる」からです。

―― 多くのアメリカ人が食べないのに、誰に売るんですか? もしかして日本ですか?

鈴木  はい。日米貿易協定によって、2020年から牛肉の関税が下がりました。安くなったおかげで、日本の消費者は、協定が発効した最初の1カ月で、1.5倍も“アメリカの牛肉”に飛びついているんです。

世界的に拒否されている「発ガン性の物質」を、日本では知らされていない現実

―― “エストロゲン”や“成長ホルモン”のことなど知りませんから、安い牛肉が買えるなら買ってしまいます。

鈴木  そこが大変な問題なんです。政治家もマスコミも沈黙している。 アメリカに取り入った一部の企業や、アメリカの方ばかり向いている政治家や官僚が存在しています。

―― 国を代表する立場にある人たちが、国民の方を向いていないのですか。ほかにも、我々は危険なものを食べさせられているのですか?

鈴木  アメリカやオーストラリアで、牛や豚を育てるときに餌に混ぜて使われる「ラクトパミン」という成長促進剤があります。 これは発ガン性だけではなく、人間に直接に中毒症状を起こすものです。 EUはもとより、中国もロシアも台湾も「こんなアメリカの肉など食べられない」といって輸入を禁止しています。

―― どこの国でも、そんな肉は食べたくないです。

鈴木  台湾では、2020年に解禁したラクトパミンを使用した米国産豚肉の輸入を再び禁止することについて賛否を問う住民投票が実施されました。 台湾は今、中国との紛争問題を抱えていて“アメリカが大事”なので、政治的に“輸入を解禁”しようとしたのです。それに対して国民が怒り、大規模な不買運動のデモが起きたのです。絶対に「そんな肉は食わねえぞ!」って。

―― そんな話は知りませんし、「ラクトパミン」という成長促進剤のことも初耳です。しかし、台湾では有識者が警鐘を鳴らし、それに対してマスコミがしっかりと機能したという証拠ですね。

鈴木  でしょう。日本ではマスコミも報道しません。でも、世界的にはとても有名な話で「そんなもの食えない」と、みんなが言います。 ラクトパミンは、発がん性だけでなく、めまいなどの危険性があるといわれ、EUだけでなく中国やロシアでも、生産に使うことはおろか輸入牛にも禁止している。 日本国内では使えなくなっていますが、輸入牛に関してはエストロゲン同様にザルです。米国産牛肉は、そのような点で安全性に問題があります。

―― 鈴木教授は、以前から米国産の牛肉は安全性に問題があると仰っています。 特に危惧するのは、エストロゲンなどの成長ホルモンの投与だと仰いますが、その成長ホルモンは日本の和牛には使われていないのですか?

鈴木  日本での飼育にエストロゲンの使用は禁止されています。 でも米国では、ラクトパミンという成長促進剤も米国の牛には使用されている。さらに、成長ホルモンのエストロゲンが牛に注入されています。 エストロゲンは自然に体内で生成される成分ですが、ある調査によると「自然状態の600倍の数値」が検出されました。 エストロゲンは乳がんとの関係性が強いといわれています。日本国内では使用禁止ですが、輸入牛には認められています。 何年も前から、日本の輸入肉にはエストロゲンが使われており、日本の消費者はバンバン食べています。

「日本の米」を排除することで、食を支配しようとしている

戦後77年経っても、今でも日本は、「銃」ではなく「食」でアメリカに支配されている。

―― もっと、政府もそういう情報はキチンと出してほしいです。鈴木教授は、何十年も前から信念を持って正義な話をされていますね。

鈴木  だから良く考えて下さい。安いからって輸入肉を食べてガンになったり、病気になったら、医療費の方がよっぽど高くつきます。寿命も縮まります。

―― 知らないから、輸入肉もオージービーフも食べていましたが、アメリカ人もオーストラリア人も食べないステーキ肉を食べてたとは思いませんでした。 米国の首脳が来日したら「あなたの国の最高級ステーキです」といって、エストロゲンが使われた分厚い肉を食べてもらいたいものです。

鈴木  日本は戦後、アメリカから小麦とトウモロコシと大豆の関税を実質的に撤廃されて、「アメリカの余剰農産物で生きろ」と命令されたわけです。 そのとき「邪魔な食習慣」と言われたのが「米」です。 アメリカは米ではなくアメリカの主要農産物である「小麦」を日本人の胃袋に叩き込みたかった。そのため、学校給食にパンをねじ込んだんです。

―― それで私たちは給食でパンを食べていたのですね。

鈴木  あの頃(1960年ごろ)、米国に組した慶応大学の医学者がいて「米を食べるとバカになる」という本を出して大ベストセラーになったんです。 もちろんアメリカからお金がでていたと言われています。 当時の日本の農林省とか厚生省とか文部省が、日本の食生活改善協会とか作った。今でもありますが、そういうものは全てアメリカの金で出来たものなんです。 ―― 日本の中枢も全員がグルで、日本を支援するという名目で、日本人がアメリカの余った食材を食べるように洗脳したわけですね。

鈴木  戦後の日本の食文化は自然に変化したのではないのです。要するにアメリカ産のものを食べさせるための洗脳的なプロパガンダがあった。 それは、経済的に食料で支配する。そのためだけです。 肉をたくさん食べるようになれば、エサとなる大豆やトウモロコシもはけます。 アメリカと、その手先となる商社、政治家、官僚が寄ってたかって子供時代から食生活を変えたわけです。 長期的、半永久的に「食」で日本を植民地化したアメリカはすごいと思いますよ。

今、新たな「食の占領政策」が進行しつつある。安全性も分かっていないゲノム編集トマト

―― 戦後76年経って、もうアメリカに逆らっても良いのではないですか? NOとは言えないのですか?

鈴木  駄目なんです。今、新たな占領政策、洗脳政策が持ち上がっています。 まだ安全性が確認されていないゲノム編集(狙った遺伝子を意図的に変化させることにより、品種改良のスピードを早めたり、従来では困難であった品種を開発できるものとして期待されている育種技術)のトマトなどができています。 これをどうやって日本人に食べさせるかということを考えています。

―― われわれ日本人は、実験用のモルモットか“何か”ですか?

鈴木  そうかもしれません。最初は子供たちから始めようとしています。 小学校にゲノムトマト用の苗を配って「給食で、そしてお家で、親と一緒に食べましょうね」っていうのを、来年の4月からから始めようとしています。すでに障害児福祉施設では今年から始めています。 ―― それは、やってはいけないことでしょう?

鈴木  信じられないかもしれませんが、これを販売会社が「日本の子供たちを標的にした新しいビジネス・モデルだ」と、国際セミナーで宣伝しているんです。 それでこの会社がゲノム食品で儲かるのかといえば、そうではない。彼らではなく、アメリカ政府の後ろにいるグローバル種子農薬企業が儲かる仕組みになっている。彼らにガッポリと特許料として入るんです。 戦後すぐに、日本の子供を無理やり食生活を改善して、食料によって日本をコントロールしようとしてきた歴史を、新たにゲノム食品で日本の子供を「実験台」にして繰り返そうとしているわけです。

―― 安全の結果が出ていない食品って、“人殺しと同じ”ではないですか?

鈴木  少なくとも、まだ結果が出ていないので分からないわけです。 しかし、いろいろな論文で「ゲノム編集で切り取ったあとの細胞がガン化している」とか、「新しいタンパク質ができてアレルギー源になる」ことが発表されています。 「リスクがあるので、慎重に対応しなければいけない」と世界中で言われているのに、アメリカからの要請で「これは遺伝子を組み替えてもいないので、審査も必要ない。 表示もするな」と言われて、表示もなしで日本に普及させようとしている。

「危ない食品」から身を守るために

自分たちで知識を得るしかない

―― なぜ、こんなふうになってしまったんですか?

鈴木  アメリカという国は食料政策を“武器”と考えているんです。 面白いことに、遺伝子組み換え食品の「世界的大企業・モンサント」の社員食堂は、有機農産物しか出さないらしいですよ。

―― まるで映画の「悪い立派な企業」のようですね。 日本国内では使用禁止されている、外国人も食べなくなってきた発育ホルモンで育てられた牛を食べたい人なんていません。 今後、日本人をそういった「悪い食品」から守るのにはどうすれば良いのでしょうか?

鈴木  表示をなくされても、日本国内で信頼できる農家とネットワークを構築して、安全・安心が確認できる野菜や日本の肉しか食べなければいいんです。

―― 我々が先生のような知識人から正確な情報を入手し、「毒」を口にしない、安全で安心な食べ物以外、キチンと「NO」と言える日本人になれば良いのですね。 そうすれば、“世界最強の穀物企業”でも自社の社員食堂で出されているよいうな“有機作物”しか売れなくなります。

国が守ってくれないのなら、自分の身を守れるだけの「知識」を持つ必要がある

現在、日本のカロリーベースの食料自給率は、米の消費が減少する一方で、畜産物や油脂類の消費が増大するなどの食生活の変化により落ち続けている。 昨年のカロリーベースの食料自給率は約38%(農林水産省発表)と、日本人の食料の6割以上を海外からの輸入に頼っている。 今回、鈴木教授の話を聞いて思ったことは、我々が教授のような知識人から正確な情報を入手し、「毒を口にしない」、安全で安心でない食べ物が日本に入って来たときには、「NO」と言えることが重要になる。 世界中で、本当に“安全が証明された食品”しか、買う人間がいなくなれば、“危険な食品”はなくなる。企業は「騙されない“知識人”には売れない」からだ。 効率は良いが、体に悪くて“企業が儲かる”食品を食べるのは、決まって世界中の弱者なのである。それが我々日本人だと先生に言われた気がした。

以上引用終わり

今週の症例 2年半のプロテイン+メガビタミンでこう変わった

分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学では、ほとんどの病気は栄養素の不足によっておこるとして、食生活の見直しや、いろんなサプリメントで治癒に導いています。

藤川徳美先生は、分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学を勉強され臨床に生かされています。元々は精神科ですが、その分野で成果を上げられ、今では内科分野でも大きな成果を上げられています。本もたくさん出されているので、ぜひ読んでみて下さい。

それでは、藤川徳美先生の症例報告です。

以下引用始め

2年半のプロテイン+メガビタミンでこう変わった

NEW!2022-09-02 07:26:00

テーマ:

オーソモレキュラー(栄養療法)

2年半のプロテイン+メガビタミンでこう変わった

(2年前の投稿)

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/2934347663348205

2人の娘と母親、3ヶ月でこれだけ回復した

R2.2、母親が本を読み、二人の娘と共に受診。

母親:10年前から、朝が起きられない、疲れ易い、イライラする。色々なことが気になる。他院でルボックス50mg+リスパダール0.5mgを処方され継続している。今まで献血40回。他院でのBUN14.3、フェリチン72。

7歳の長女:やる気が出ない、注意散漫、指示が通りにくい、氷ばかり食べる、何をするのも時間がかかる、手荒れがある、爪がでこぼこ。他院でのBUN16.3、フェリチン34.9。

3歳の次女:発達の遅れ(癇癪、刺激を受けやすい、ウロウロする、言葉の遅れ)。氷を異常に欲しがる。運動後、足を痛がる。PDD(広汎性発達障害)、自閉症と診断され、入園は難しいと言われている。他院でのBUN14.7、フェリチン27。

→母親にはプロテイン2回+フェルム。娘にはプロテイン2回+インクレミン+ESポリタミン2g*2+ナイアシンアミド。

1週後再診、

母親はプロテイン20g*2を飲めており、糖質が減った。体調が良くなり、リスパダールは中止できた。二人の娘は最初はプロテインが飲めず、プロテインバー6~15g。ESポリタミンとナイアシンアミドはココアに入れて飲んでいる。

R2.3、

母親はプロテイン30g*2が飲めるようになった。二人の娘もプロテインが飲めるようになり、5g*2。父親も当院を受診し、プロテインを開始した。→母親はB50、C、Eも開始。

R2.4、

父親:プロテイン10g*2+低糖質食。母親:プロテイン20g*3+低糖質食+B50、C、E、ナイアシンアミド。

・倦怠感がなくなり元気になった。

・眠前のルボックスを飲まない方が調子が良いため、 飲んでいない。

長女:プロテイン5g*3が飲めるようになった。

・自分から勉強するようになり、春休みの宿題は早々に終わらせた。

次女:プロテイン5g*3が飲めるようになった。

○○に親子通園するようになった。

・入園式は終始椅子に座れていた。

・言葉がはっきりしてきた。

・髪を結べるようになった。

・ブランコに乗れるようになった。

・買い物で手をつないで歩けるようになった。

・こだわりが強く、癇癪も目立つ。

R2.5、

父親:プロテイン20g*2+B50、C、E、ナイアシンアミド。眠気のためナイアシンアミド500mg*2に減量。

・活力がわいてきた。

母親: プロテイン20g*3+低糖質食+B50、C、E、ナイアシンアミド。

・朝からビックリするくらい体が動き、頭も冴えている。

・イライラは残っているためナイアシンアミド500mg*6に増量した。

長女:プロテイン10g*3+ESポリタミン+ナイアシンアミド。

・以前よりは良くなっているが、人との協調性が乏しい。

次女:プロテイン10g*3+ESポリタミン+ナイアシンアミド。

・表情が良くなった。

・よく喋り笑うようになった。

・落ち着きが出てきた。

・感覚過敏が殆ど見られなくなった。

・人懐っこくなった。

・言葉が伝わるようになった。

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プロテイン+メガビタミンを開始して2年半経過、先日母親が受診。一家で朝晩プロテインとサプリを飲むことが習慣化しており、継続できている。基本サプリに加え、A、D3&K2、Se、Mg(内服+入浴)、Znも飲んでいる。

長女;成績が急上昇して優等生になった。クラスメイトからの信頼も厚く、学級委員に推薦された。夏休みの宿題も自分で率先して行うようになった。

次女;3歳児検診で知能は0歳11ヶ月程度と言われた。先日の5歳検診では、年齢相応と言われた。園児全員の誕生日を覚えており、園の先生から記憶力が凄いと誉められる。

・次女ももう2年くらい継続すれば優等生になるだろう

・二人とも急成長しており、手がかからなくなり、母親がとても喜んでいる

以上引用終わり

先日、うつ病の患者さんが歯科健診で来られ、虫歯の治療とクリーニングを行いました。

そのあと、うつ病のマンガ「糖質制限でうつ病が治った話」と藤川先生の本「うつ、パニックは鉄不足が原因だった」を紹介しました。患者さんは知らなかったと言われました。早く良くなるといいですね。

今週の症例 ミラクルデンチャー 上顎右1、2番欠損

作成用模型と完成したミラクルデンチャー

まず、右3番にキーを合わせます

次に、左1番にロックを合わせます

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは初めに合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。外すときはロックを外します。ミラクルデンチャーは従来の義歯よりピッタリフィットして異物感が少なく、見た目も入れ歯を入れているようには見えません。

ロックが合って装着されました。

正面観です。

装着

実際に患者さんの口に入れて合わせる時は必ず調整が必要になります。模型でぴったりにできていても、実際の口の中ではずれが出てきます。歯型を取って外すときに少しの変形があります。石膏を流して硬化するとき少しの変形があります。義歯を作るとき樹脂が硬化するときに少しの変形があります。少しの変形も積み重なると、完成した義歯は口の中に装着するとき、噛み合わせが高い又は低い、歯肉に強く当たる又は隙間がある、バネがきつい又は緩いなどを調整します。

調整して終了するまで約1時間かかりました。次回は実際にご飯を食べて出来るだけ早く(出来たら次の日)調整をします。そして、1週間後にもう一度調整をして終了になることが多いです。

今週のお知らせ あなたは大丈夫?日本人はたんぱく質不足

タンパク質についてデータが出ているのでお知らせします。私もびっくりするようなデータです。

以下引用

あなたは大丈夫?日本人はたんぱく質不足

現代人のたんぱく質摂取量は1950年代と同水準

戦後、私たち日本人の食生活は劇的に変わり、たんぱく質の摂取量は増え続けていました。ところが、近年になって過度のダイエットや偏食傾向の影響で、たんぱく質の摂取量は激減!今や1950年代と同じくらいまで落ち込み、摂取するべきたんぱく質の量が摂れていない人も増えているのです。

出典 1947~1993年:国民栄養の現状, 1994~2002年:国民栄養調査, 2003年以降:国民健康・栄養調査(厚生省/厚生労働省)
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html)を加工して作成

日本人の体格の変化とたんぱく質について

近年、20代~30代の日本人女性には“やせ型志向”の人が増えています。スレンダーな体型に憧れる気持ちは分かりますが、極端な食事制限を行うと、たんぱく質などの必要な栄養素の不足を招いてしまいます。その結果、貧血など健康に影響を及ぼすことも。

一方、男性はというと、女性とは対照的に30代以上で肥満の割合が年々増加しています。食事からのエネルギー摂取量は減少傾向にあるにも関わらず肥満が増加していることから、運動不足などにより消費エネルギーが減少したことによって、相対的にカロリーオーバーになっていることが原因となっている可能性が考えられます。

また、たんぱく質の摂取不足により筋肉量が減少し、基礎代謝量が低下した結果、肥満が増えた可能性も否定できません。これら以外にも、たんぱく質摂取量の減少は子どもや高齢者の体力低下にも関係していると考えられます。つまり、たんぱく質摂取不足はあらゆる世代にとって重要な健康問題なのです。

出典 1947~1993年:国民栄養の現状, 1994~2002年:国民栄養調査, 2003年以降:国民健康・栄養調査(厚生省/厚生労働省)
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html)を加工して作成

BMI…体重と身長の関係から算出される肥満度数。計算式は体重(kg)÷{身長(m)X身長(m)}。
日本肥満学会が定める判定基準によると18.5未満は低体重、25以上は肥満となる。例えば、身長が171㎝の場合、体重が74kg以上になるとBMIが25を超え、肥満に。一方、身長が158㎝の場合、体重が46kg以下となるとBMIが18.5以下となりやせすぎとされる。

出典 1994~2002年:国民栄養調査, 2003年以降:国民健康・栄養調査(厚生省/厚生労働省)
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html)を加工して作成

体重や体格の変化には、食事によるエネルギー摂取量と、運動や基礎代謝などによるエネルギー消費量のバランスが大きく関わっています。エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回ると体重が増加して肥満につながり、その逆の場合、体重が減少してやせにつながります。エネルギー消費量の割合の大部分を占める基礎代謝には、筋肉が重要な役割を果たしています。その筋肉のもととなるのがたんぱく質であり、普段からたんぱく質摂取不足にならないための食事を意識することが大切なのです。

出典 日本人の食事摂取基準(2015年版)(厚生労働省)(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/syokuji_kijyun.html)を加工して作成(明治)

以上引用終わり

私のことですが

9年前、少しずつ太ってきて、このままだと、お腹周りの太い典型的なおじさん体形になってしまうという危機感を持ってきた時に出会ったのが、江部康二先生の糖質制限食の本でした。高タンパク低糖質食のお陰で体重は8kg落とすことが出来ました。この時、江部先生の本に出合っていなかったら、今ごろ恰幅の良いおじさんになって糖尿病になっていたかもしれません。

最近になって、分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学の勉強を始めて、9ヵ月前から、プロテインとビタミンを摂り始めました。2点変わったことがあります。

・寒さに強くなった(末しょう循環が良くなった?)

毎年、冬になると普通の布団に毛布を追加してもらうのですが、この冬は普通の布団だけで過ごせました。12月、毛布を出してもらって寝たのですが、暑くて蹴りだしてしまい、2度と使いませんでした。

・鼻血が出なくなった(血管が丈夫になった?)

朝起きて顔を洗うとき鼻をかむのですが、そっと噛まないと鼻血が出ていました。時々思わず強くかんで、たらたらッと鼻血が出てくるのです。ティッシュペーパーを詰めていればそのうち止まるのですが、なんでだろうと思っていました。今は強くかんでも全く出なくなりました。

また変化があったらお知らせします。では皆様ごきげんよう!

今週の症例 鉄タンパク不足があるとストレスに負けやすい

心療内科の藤川先生は、広島県廿日市市で心療内科を開業されています。

数年前に、光文社新書版で「うつ、パニックは鉄不足が原因だった」を出版されました。私は浅はかにも、うつやパニックは薬でないと治らないと思っていましたが、食事の栄養を良くすれば治ると知って大変驚きました。

昨年から、私は分子栄養学やオーソモレキュラー栄養学を勉強し始めました。人体実験と称して、昨年12月ごろからプロテインを摂るようにしたところ、この冬は、毎年使う毛布を使うことなく過ごせました。寒さに強くなったのです。今年になって、ビタミンやミネラルを摂るようになって、頻繁に出ていた鼻血が全く出なくなりました。

また歯科分野で栄養学が生かせないか考えて、歯科の治療と合わせて全身の栄養を考えるようになりました。栄養学的には、タンパク質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンEを補完すると治りやすいようです。

それでは、藤川先生の記事を引用いたします。

以下引用始め

鉄タンパク不足があるとストレスに負けやすい

NEW!2022-08-08 07:10:55

テーマ:

オーソモレキュラー(栄養療法)

鉄タンパク不足があるとストレスに負けやすい

 

症例;50代後半女性。

福祉施設に25年間勤務している。

R3.5、元職員からの暴言があり、その後仕事に行けなくなった。

管理者に相談したが、気持ちが治まらない。

 

R3.5当院受診。

睡眠、食欲は大丈夫。

甘いものが大好き。

肉は苦手。

20年前、特発性血小板減少症で3ヶ月入院した。

少し休みたい。

→不安障害で1ヶ月休養の診断書を書いた。

高タンパク/低糖質食+プロテイン*2。

Nowアイアン36、ナイアシンアミド500、C1000開始。

 

1週後再診、

初診時BUN12.3、フェリチン28、ALP97。

プロテイン*2を飲み、卵+肉を食べている。

甘い物は減った。

ナイアシンアミド*3、C1000*3。

→フェルム処方。

ナイアシンアミド*6に増量を。

 

R3.6、

ナイアシンアミド*6。

ゆっくりできており、イライラが減った。

復職する予定。

 

R3.7、

復職した。

気持ちが明るくなり、少々のことは気にしなくなった。

 

R3.8、

仕事は順調。

BUN15.3、フェリチン54。

 

その後約1年経過、

仕事はこなせている。

職場で色々あっても、気持ちが落ちなくなり、切り替えができるようになった。

体調がとても良く、元気になった。

R4.7、BUN13.0、フェリチン101。

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特発性血小板減少症(ITP)も最重度のタンパク不足が原因。

原料不足では血小板を作れない。

他のITP患者は、30年間全く肉を食べていなかったと言っていた。

当患者はプロテインを1年以上継続していてもBUNが上がらない。

中学生時代から40年来のタンパク不足。

不安、抑うつに対してはナイアシンアミドが最も効果がある。

鉄タンパク不足があると対人ストレスに対して極めて脆弱になる。

”何か言われると落ち込んで、いつまで経っても立ち直れない。”

鉄タンパク不足が解消するとストレス耐性が高まる。

”何かあっても一晩寝れば切り替えができる。”

”他人の言動が気にならなくなった。”

元記事はこちら

https://www.facebook.com/100003189999578/posts/pfbid0CBhf1iQZ3hrr9aLzW7QzNz7BayphEbdiw4rrEFKDKnuodnkNVCA2xkc7hUL4HkvWl/?sfnsn=mo

今週のお知らせ 内視鏡内科医からパンについて

パンについて、大変参考になる記事がありましたので、転載します。

以下引用始め

「10万人の胃腸を診た専門医が警鐘」日本人の約5割が毎朝食べている胃腸に最悪の”ある食べ物”

7/26(火) 13:17配信  

日本人の約5割が毎朝食べているパン。じつはパンは消化が悪く、毎朝食べ続けていると、体調不良や生活習慣病の原因にもなる。

これまでに10万人の胃腸を診た消化器専門医が、パンが体に悪い理由と、実際に朝のパンをやめた患者さんたちの体調の変化を紹介する――。 【写真】福島正嗣氏の著書『朝食にパンを食べるな』(プレジデント社)  ※本稿は、福島正嗣『朝食にパンを食べるな』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

■パンは胃腸に悪い食べ物です

皆さんは、毎日の朝食に何を食べているでしょうか?主にご飯派とパン派に分かれると思うのですが、いくつかの調査を見てみると、日本人のおよそ5割は朝食にパンを食べているようです。調査によってバラつきはあるのですが、パン派とご飯派の割合は同じぐらいか、なかにはパン派のほうが多いものもあります。  

多くの日本人が朝食に食べているパンですが、私のクリニックでは胃腸の不調を訴える患者さんに、まずこう提案しています。「朝のパンを、やめてみませんか?」子どもの頃から「朝食はパン」という人もいるので、患者さんにいきなり「朝のパンをやめましょう」というと、驚かれたり、受け入れてもらえないケースも少なくありません。手軽に食べられて腹持ちのいいパンを、なぜやめないといけないのか?それは、パンが体に悪い食べ物だからです。消化器専門医の立場からすると、毎朝パンを食べるのは、体にとって最悪の選択です。本稿では、専門医としてこれまでに延べ10万人の胃腸を診てきた臨床経験をもとに、パンが胃腸に悪い4つの理由を解説します。

 ■①パンは胃の滞留時間が長い  

パンは消化がいい食べ物と思っている人も少なくありませんが、そもそもパンは、胃腸にとっては消化の悪い食べ物です。こういうと驚く人も多いと思いますが、これは胃の残留物を見ると明らかです。胃の内視鏡検査をする場合、胃内をからっぽの状態にする必要があるため、約6時間の絶食が必要です。  

ただ私は、たまたま胃の中に食べ物が残っている状況で内視鏡検査をしたことがあります。その際、胃の残留物として、一般的に消化が悪いといわれる肉が残っていることは皆無です。残っている食べ物といえば、ごはんやうどん、崩れたパンが圧倒的に多いのです。胃における食材別の消化についての研究は非常に少ないのですが、海外の論文ではパン食で6時間、米食で10時間、胃の中に滞留しているのを確認した事例もあります。  

こうした研究は、内視鏡検査をする前に何時間絶食するかの目安になっています。最大時間で表示しているため、臨床的にはもう少し短いとは思いますが、パンや米は胃での停滞時間が長いことは確かだと思います。

グルテンが消化吸収を妨げる  

胃で分解された食べ物は、最終的には小腸へ運ばれ、そこで膵液によってさらに分解、吸収されます。この過程でも、パンに関しては問題が生じます。それは、近年耳にすることが多くなった「グルテン」によるものです。  

グルテンは小麦粉に含まれる「グルテニン」と「グリアジン」という二つのタンパク質がからみ合ってできる成分で、パンのもちもち感や粘り気はグルテンによって生まれます。グルテンは十分に消化されないまま小腸の粘膜に吸収されてしまうため、消化・分解がされにくいだけでなく、さまざまな問題を起こす可能性が指摘されています。

とくにパンは強力粉でつくるため、多くのグルテンを含んでいます。パンを生地からつくる際に、白い粉が布に付いてなかなかとれないという経験をした人もいると思いますが、これがグルテンの粘着性です。この粘性物質が小腸に到達すると小腸の絨毛(じゅうもう)にからみつき、消化吸収を妨害するのです。そして、これが腹痛を起こしたり、未消化のまま吸収されたタンパク質がアレルギーの原因になることも知られています。

近年注目の「グルテンフリー」の落とし穴

最近は糖質を控えたパンも売られていますが、血糖値を上げにくいだけでグルテンはしっかり含まれているため、食材としてはおすすめできません。私も何種類か食べましたが、食後の胃もたれは従来のパンよりは少しいいものの、大きく変わるものではありませんでした。  

グルテンは注意すべきものではあるのですが、その一方で、グルテンを含む食品を摂取しないようにする「グルテンフリー」という言葉が一人歩きしている現状にも、注意が必要です。グルテンはあくまでも小麦粉に含まれる一つの成分であって、グルテンだけが体に悪いわけではありません。

日本人の場合、グルテンアレルギーの割合は欧米人に比べて低いため、多くの人にとってグルテンフリーが必要なわけではありません。むしろ、グルテンフリーを実践していれば、それ以外は何を食べてもいいと考えるのは誤解です。グルテンアレルギーを持たない多くの日本人にとっては、糖質の害のほうがグルテンより大きいことを理解する必要があります。もちろんグルテンだけでなく、食品に含まれる保存料もよくはないのですが、過剰な糖質に比べたら体に与える影響は少ないと考えます。

食塩が胃を傷つける  

パンには食塩も多く含まれています。食塩なしに、あのもちもち感は出ないようです。「食塩の取りすぎはよくない」ということは、すでに多くの人がご存じでしょう。

理由としては、「高血圧になるから」と理解している人が多いと思いますが、実際はそれだけではありません。食塩は消化管粘膜への刺激が強いことが問題なのです。その刺激性により、胃がんの発生原因になることも疫学調査で判明しています。食塩を多く摂ることにより胃の粘膜を保護している粘液を破壊し、粘膜を傷つけ、慢性的な炎症を引き起こすことが原因とされています。  

睡眠中にせっかく胃の粘膜が修復されたのに、翌朝に塩分が多く含まれたパンを食べると、消化が悪い小麦と食塩の刺激によりさらに胃の負担が増し、調子を崩す原因になります。

加熱調理が体を“焦がす”

小麦の主成分であるデンプンは、生の状態ではβデンプンといわれ、加熱せずに食べると消化・吸収されにくいため、多量に食べると下痢になってしまいます。消化・吸収しやすくするためには、加熱してβデンプンからαデンプンにする必要があります。  

お米も生では硬くて食べられませんが、炊くことでふっくらと柔らかくなるのは、そのためです。 さらに、小麦をパンにするためには、お米をご飯にするよりも高熱処理をしなければなりません。加熱されると、タンパク質と糖が結びついて、AGE(終末糖化産物)という老化物質がつくられます。 

わかりやすい例でいえば、ホットケーキやトーストのこんがり焦げた褐色の部分などがAGEです。血中の余分な糖質は、血管壁のコラーゲンなどさまざまなタンパク質に付着します。この反応が進行するとAGEができるとして、「身体のコゲ」とも呼ばれています。  

AGEは、糖尿病合併症を引き起こす重大な要因の一つともいわれますが、それだけではありません。体内のタンパク質や脂質と結びついて細胞などを劣化させ、コラーゲンに影響した場合にはシミやシワの原因になります。  

さらに、血管、腎臓、筋肉などの臓器に炎症を起こしたり、蓄積すると動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、がんに発展するとされています。AGEは食事由来以外にも、体の中で高血糖によってもつくられますが、食事由来のAGEは消化分解が極めて難しく、未消化のまま吸収されるため、食品に含まれるAGEの約7%は排出されずに体内に蓄積されてしまいます。  

こんがり焼いたパンやホットケーキなどは、見た目も食欲をそそりますが、消化不良により腹痛を起こす原因にもなり得ます。ただし、大きな問題となるのは体内でつくられるAGEであって、食事由来のAGEは臓器に与える影響は少ないと考えられています。そのため、神経質になる必要はないのですが、消化管にとっては大きな負担がかかる食材であることは認識すべきでしょう。

朝のパンをやめたら喘息がおさまった  

クリニックで「朝のパンを、やめてみませんか?」と提案するようになってからは、多くの患者さんが“脱炭水化物”を実践してくれるようになりました。そして、実際に朝のパンをやめた患者さんからは、次のような反応が返ってきました。  

「胃もたれがなくなった」「逆流感が少なくなった」「下痢をすることがなくなった」「明らかに体が軽くなった」「痩せた」「イライラすることが減った」「喘息(ぜんそく)の発作がなくなった」 「偏頭痛がなくなった」  

これは実際に私のクリニックの患者さんが、外来で話してくれた内容です。お気づきの人もいるかもしれませんが、朝のパンをやめたことによる効果は、胃腸の調子の改善だけではありません。 それまでの体調不良の改善はもちろんですが、生活習慣病やがんの予防、そしてアンチエイジングといった効果も得られるのです。  

もしあなたが、健康寿命を延ばし、よりよい人生を送りたいと思うのなら、まず食事改革をする必要があります。その最初の一歩として、まずは毎朝のパンをやめてみることをお勧めします。

福島 正嗣(ふくしま・まさつぐ) 医療法人社団正令会みらい胃・大腸内視鏡クリニック理事長兼院長 1993年、聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医科大学消化器病センター外科に入局後、主に消化管および肝胆膵の悪性疾患の手術を担当。2017年に内視鏡検査専門のみらい胃・大腸内視鏡クリニックを設立、現在に至る。これまでに消化器外科手術2000件、胃内視鏡検査6万件、大腸内視鏡検査3万件の実績を誇る。40歳から糖質制限を始めて肥満や脂質異常症を克服し、自身の体験もベースに多くの患者さんに薬以外の治療として食事指導を行なって成果を上げている。 ———

以上引用終わり-

AIが分析「コロナにかからない人が食べているもの」 発症リスクの高い食品もチェック

上記の記事が江部先生から発信されたので紹介します。

私は、かれこれ10年にわたって「高タンパク低糖質食」を実践しています。10年前、食べるものはほとんど変わらず、週2~3回はテニスで汗を流し、自分では結構健康的な生活だと思っていたのですが、体重がどんどん増えて、ズボンはどんどんきつくなり、どうしたらいいんだろうと思案していた時に、出会ったのが江部先生の「糖質制限食と糖尿病」の本です。

私は理屈っぽくて、理屈に合っているかいないか(科学的な理論が通っていること)で行動します。江部先生の本を何冊も読んで、理屈にあっていると思ったので、奥さんに1冊渡して、「自分は理屈に合っていると思うけれど、読んでみて理屈に合っていると思ったら、この本にあるような食事を食べさせてくれないか?」と頼んでみたら、早速その献立本を買ってきて作ってくれました。

お陰で、体重は8kg減少、ズボンも細いものがはけるようになりました。あのまま行っていたら、今ごろ糖尿病になっていたかもしれません。実は江部先生も、気を付けていたにもかかわらず糖尿病になり、糖質制限食で克服、患者にも糖質制限(高タンパク低糖質食)食事療法で治しています。

以下引用始め

AIが分析「コロナにかからない人が食べているもの」発症リスクの高い食品もチェック

2022年07月25日 (月)

【22/07/25 糖尿人
AIが分析
「コロナにかからない人が食べているもの」発症リスクの高い食品もチェック

江部先生

お世話になります。先日コロナの記事で気になった内容があり投稿します。引用記事で申し訳ないのですが、AIが分析したとところで重症化する人はブドウ糖を多く取っていたとのことです。いずれにしても取らないほうが良いとおもいます。記事張ります
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f4756674a3215d9f891f8e01b2cfd924e4494b5

こんにちは。糖尿人さんから、興味深い情報をコメント頂きました。ありがとうございます。
2022/7/22(金)のヤフーニュースの記事です。

ヤフーニュース
22/07/25
AI
が分析
「コロナにかからない人が食べているもの」発症リスクの高い食品もチェック
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f4756674a3215d9f891f8e01b2cfd924e4494b5

早速、私も記事を見ました。以下要約と意見です。

AI(人工知能)が延べ1万5000食品データを分析した「新型コロナ 発症した人 しなかった人」(幻冬舎)という本が注目を集めているそうです。AIが1万人分のヘルスケアのデータとさらに世界中の新型コロナに関する論文を読み込み、『コロナにかからなかった人は何を食べているのか』という傾向を導き出したものです。

「男女1500人を対象に、PCR検査でコロナ陽性になった人がよく食べているものをAIが分析したところ、例えばブドウ糖を多く取っている人は、取っていない人に比べて6.8倍も発症リスクが高いという結果が出ました・・・。」

発症リスクが高い5つの食品

「甘いもの」
「悪い油」
「乳製品」
「小麦製品」
「添加物」

糖質制限食的には、①②④⑤は、食べない方が良いものとして、賛成です。③は、チーズやバターやヨーグルトは糖質制限OK食品ですが、日本人でそれほど大量に食べる人はいないと思います。

陽性にならない人が食べているもの

食物繊維

「おから、もずく、リンゴ、バナナ、わかめなど食物繊維を豊富に含む食材。とくに良いのは水溶性の食物繊維です。その代表は海藻類や豆類、ゴボウやニンジン、サトイモなどの根菜、果物です。糖質制限食的には、海草や大豆・大豆製品はOKです。

発酵食品
「納豆、キムチ、米ぬか、酒粕、甘酒、酢、米こうじなどの〈発酵食品〉がひとつ。納豆は糖質制限OK食品です。

魚・ナッツ・アマニ油(DHAEPA
イワシ・サバなど青魚・ナッツ・アマニ油。DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれる。これらは全て、糖質制限OK食品です。

濃厚接触者でもPCR陰性になる確率が高い食べ物
トップは「豚ロース」の46倍。ぬか漬けに使う「米ぬか」は29.8倍、「海藻」が25.3倍、「酒粕」は23倍、「グリーンピース」が22.1倍となった。豚ロースと海藻は、糖質制限OK食品です。

食べていない人に比べ10倍以上の差がついたものには、「デーツ」「おから」「あおさ」「もずく」「エゴマ油」「甘酒」「ぶどう」「酢」「オリーブ油」「梅干し」があった。「デーツ」「甘酒」「ぶどう」は、糖質制限NGですが、他はOKです。

江部康二

以上引用終わり

今週の症例 アトピーの男子高校生

アトピー性皮膚炎を分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学で治癒させた藤川徳美先生の症例です。

以下引用

アトピーの男子高校生

NEW!2022-07-11 07:29:20

テーマ:

オーソモレキュラー(栄養療法)

アトピーの男子高校生

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症例;高校2年生、男性。1年前からアトピーの症状があり、痒がる。

母親が五日市酵素風呂から当院の話を聞き、R3.11受診。バスケ部に入っている。プロテインは時々飲んでいる。お菓子は食べていない。食欲は旺盛。母親に貧血の既往はない。→高タンパク/低糖質食+プロテイン20g*2。Nowアイアン、B50、C1000、E400開始。

1週後再診、初診時のBUN21.7、フェリチン72。プロテイン20g*2、B50*2、C1000*2、E400*1飲めている。米は大好きで減らせない。小麦、砂糖は止めた。花粉症がある。→D3&K2、Mg開始。

R3.12、首の痒みはあるが、他の部位は少し良くなった。Mg100*4。→塩化Mg入浴を勧める。

R4.1、首以外のアトピーは良くなった。シャワーで済ませているのでMg入浴はしていない。米は多いが、小麦、砂糖は控えている。

R4.2、BUN28.7、フェリチン113。肌がかなり綺麗になった。首の部分の痒みが少し残っている。以前より元気になり、体力がついた。花粉症の症状は出ていない。

R4.4、とても元気になった。

R4.7、痒みは全くなくなった。首も綺麗になった。

BUN28.6、フェリチン123。→次回で定期的な通院は終了予定。

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糖質の中で最も悪いのが砂糖、次に小麦。米は比較的害が少ない。砂糖、小麦を止め、プロテイン+メガビタミン。半年余りで完治した。

元記事はこちら

https://www.facebook.com/100003189999578/posts/pfbid0Ly3PKFpguAujCgWyHowaCsRRQp5hRz6GMHbDYXnRKb8zTZXQc46mrf91JXkTBzfjl/?sfnsn=mo

以上引用終わり

 

分子栄養学、オーソモレキュラー栄養学では、基本的な食事は高タンパク低糖質食になります。そのうえで不足していると思われる、タンパク質、脂質、各種ビタミン、ミネラル(鉄、マグネシウムなど)を補完することにより体調不良を治癒させます。