投稿者「wpmaster」のアーカイブ

今回の症例 トレーナーによる小児矯正 上顎前突

男子 9才

上の前歯が出ているのが気になっていて、治したいと強く思っている。上の前歯が出ていて、下の前歯がほとんど見えません。噛み合わせが深い状態です。トレーナーはT4Kで初めます。

上顎は前歯が突出しています。下顎は凸凹です。

6ヶ月後

T4Kは起きている時1時間以上、寝ている時ずっと付けます。1週間で慣れて、朝起きた時も外れてないそうです。噛み合わせが高くなって、下の前歯が少し見えてきました。

2年6ヶ月後

すべて永久歯になりました。上の前歯の出っ張りが解消され、下の前歯の凸凹も良くなりました。噛み合わせが高くなって、下の前歯が良く見えます。これで経過観察に入ります。

横から見てもまったく出っ歯ではないことが判ります。

改善後と初診時の比較です。

今回のトレーナーはシリコーン製の柔らかめのT4Kを使いました。壊れたら交換します。歯列の動きを見て交換します。1年に1回は交換します。

今週の症例 小児矯正 下顎前歯部分的な前突

男子 11才

下顎の前歯2本が前突しています。上下に噛むのは問題ありませんが、前後左右に動かすのは難しいです。つまり、食べ物をすりつぶすのがうまくいかないのです。トレーナー使用の小児矯正は8歳ごろから開始するのが良いのですが、本人やる気が強いので希望があります。トレーナーはT4Kで開始します。

1ヶ月後

上顎の乳歯に2本プラスチック冠を装着しました。前歯で2mm咬み合わせが高くなったので、下前歯が中に入ってきました。

上顎の乳歯2本にプラスチック冠を装着。噛み合わせを上げます。初め少し咬みにくいですが、直ぐに慣れました。この2本の乳歯が抜けるまでが勝負です。

2年5ヶ月後

ほぼ満足のいく歯並びになりました。全ての歯が永久歯に生え変わり、患者本人が満足したので経過観察になります。下顎の歯並びもほぼ改善しました。

小児矯正で一番大事なことは、「子供本人が治したいと思う」ことです。

親が勧めても、子供本人がそれほど気にしていない場合、なかなかトレーナーを付けてくれないので歯は動きません。トレーナーは口唇や舌の癖を治し、口呼吸を鼻呼吸にして歯が本来生える位置に誘導してくれます。歯列弓はほとんどの場合、横に広がってスペースが出来、そこに歯が並んできます。

子供本人がやる気があり、トレーナーを毎日起きている時1時間以上、寝ている時はずっと装着すれば、面白いほど歯は動くのです。当院で使用しているトレーナーは、「T4K」と「プレオルソ」です。今回の症例は「T4K」を使用しました。

 

今週の症例 小児矯正 上顎前歯の捻転、下顎前歯の内側転移

女子 9才

上顎前歯2本が捻じれてハの字に生えています。T4Kと言う簡単に装着できるトレーナーを起きている時に1時間以上、寝ている時にずっとはめておきます。T4Kは柔らかいシリコーン製なので痛みはほとんどありません。初めは朝起きると外れて枕元に転がっていたりしますが、ほとんどの子供は1週間ほどで慣れます。

下から見るとかなり捻じれています。確かに気になります。

下顎の前歯は1本が中に入っています。

6ヶ月後

上顎前歯のねじれが改善されました。上顎には乳歯があと2本残っています。歯列弓は横に広がっていい形です。

下顎前歯がきれいに並んできました。下顎も乳歯があと2本残っています。歯列弓が横に広がったので、狭かった歯列がうまく収まりました。

1年後

上顎前歯はきれいに直りました。乳歯が1本残っているので生え変わったら経過観察に入ります。

下顎前歯もかなり改善しました。乳歯が1本残っていますが生え変わったら経過観察になります。

5年7ヶ月後

経過観察中です。すべて永久歯になり3~4ヶ月毎の検診です。全く問題はありません。きれいな歯並びです。本当にうまくいきました。

 

小児矯正の装置は様々ですが、トレーナーによる矯正は8歳ごろに始めるのが理想的と言われています。上の前歯2本、下の前歯4本生えたころに気になれば相談いただけるとぴったりです。治療期間は約5年間かかります。

成人矯正では必ず後戻りがあります。歯並びが良くなって装置を外すと治療前の状態に戻ろうとします。これを後戻りと言って、後戻り予防の装置が必要です。小児矯正では後戻りが大変少ないです。

今週の症例 ミラクルデンチャー 下顎65|4567欠損

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは最初に合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。この2か所が義歯の維持安定の要です。この症例では、キーは左下3番、ロックは右下5番です。

キーを合わせたところです。

ロックを合わせます。

ロックを合わせました。

ミラクルデンチャーが装着された状態です。ミラクルデンチャーは特許製品なので、保険は使えません。この症例で、税込み¥302.500です。(¥275.000+消費税¥27.500)(2021年5月時点)

コロナによる本当の死者数は1,071名?

社長のメンター・さかうえひとし・坂上仁志

https://www.youtube.com/watch?v=h1bAF2_a_-k&t=2s

5月6日に、上記の衝撃的な「youtube動画」がアップされました。視聴しましたが、事実に基づいており、実に理路整然とした分析なのでご紹介します。

国内での新型コロナによる死者数は厚生労働省が発表しています。

死者数に含める場合、直接新型コロナによる肺炎だけではなく、直接の死因が事故死、心臓疾患、脳卒中、腎不全、がんなどの死者でもPCR検査で陽性であれば、新型コロナウイルス感染症による死者として報告することになっています。(詳しくは厚生労働省のホームページをご覧下さい。)

これでは本当の新型コロナウイルス感染症による死者が何人なのか全くわかりません。

本当の新型コロナウイルス感染症による死者数は、ある学者は3000~4000人ぐらいであろうと推測していましたが、上記のyoutubeを見ると事実を基に死者数をはじき出しています。その方法は、新型コロナウイルス感染症が重症になると、人工呼吸器やエクモと言われる機械を使って治療します。それらの機械を使ったにもかかわらず亡くなったその数が1,071名だった。その統計は全国の80%を網羅しているので100%に直すと1.339名になります。ここからは私の推測になりますが、自宅療養中あるいは施設で療養中に亡くなった方を含めると、大体1,400人ぐらいと推測できます。

1年以上経過して1400人の死者なんて一体どんなに怖い感染症、病気なのでしょうか。死者数だけを比較するとインフルエンザ(年間死者数は約10.000人)にはるかに及びません。

少なくとも日本国内ではこんなに大騒ぎする病気なのかと思います。(海外と比較するとまるで別の病気のようです。)

勿論、緊急事態宣言などで人の流れが違うので、インフルエンザとは簡単に比較出来ないのかもしれませんが、それにしても、本当の死者数1.400人。これでは政府やマスコミ(テレビ、新聞、他)が何か意図をもって国民を煽っていると勘ぐられても仕方ありません。

私はこの間、医師をはじめとしたいろいろな方のホームページや雑誌、youtubeなどで情報を収集しましたが、私の結論は「新型コロナはインフルエンザと同じぐらいに対処したらよい」と言うことになりました。

私はジャンクフード(ハンバーガー、コンビニ弁当、スポーツドリンク、炭酸飲料など)は食べません。また甘いお菓子や甘い飲み物もあまり摂りません。(職業柄虫歯になったら患者さんに申し訳ないと言う思いと、食べ物の中で砂糖が一番体に悪いと思っているので。)

ごはんは3食ともうちのかみさんが作る手料理です。昼はうちのかみさんが作る手弁当です。栄養面では問題ないと思っています。体を動かすのは好きで、週2~3回、テニスを3時間ぐらいして汗をかいています。良くないことと言えば、毎日お酒を飲むことでしょうか?急病で仕事を休んだことは一度もありません。

1度だけ、20年ぐらい前の2月に、テニスをした後、普通は風呂に入って着替えをするのですが、姉を駅まで迎えに行く時間が30分後だったため、汗をかいたシャツをそのまま着ていたら風邪の症状が出てしまいました。風邪をこじらせたのかインフルエンザだったのかわかりませんが、熱っぽい体で咳き込んでいました。3月にはテニスの試合があり、ゴホゴホ言いながらぼろ負けしました。

その1件以外、健康です。社会人になって一度も病欠したことがありませんし、基礎疾患もないので、コロナが怖いと言うよりコロナの風評被害が怖いです。それでは、前置きが長くなりましたが、youtubuをご覧ください。

「コロナによる本当の死者数は1,071名?」

社長のメンター・さかうえひとし・坂上仁志

https://www.youtube.com/watch?v=h1bAF2_a_-k&t=2s

今週の症例 ミラクルデンチャー 右上1歯残存、13歯欠損

ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは最初に合わせる部位、ロックは最後に合わせる部位です。今回の症例は残っている歯が1本なので、この1本の歯がキー&ロックになります。

キー&ロックが機能しないと入れ歯はパカパカ外れて大変噛みにくいものとなります。キー&ロックがうまくいくと入れ歯と歯肉がぴったり密着して吸盤の効果が発揮され、動揺のない嚙みやすい入れ歯になります。その点、調整が大変重要です。今回は大変うまくいきました。

作製されたミラクルデンチャーです。

キー&ロックを合わせます。

キー&ロックがぴったり合いました。

ミラクルデンチャーが装着されました。着けるのは簡単です。外すときは、歯の上を押さえて抜ける力がかからないようにそっと外します。この方は大変うまくいきました。

今週の症例 ミラクルデンチャー 下顎 右下67 左下567欠損

作成されたミラクルデンチャーと作成用の模型です。ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。この2か所がミラクルデンチャーの維持安定にかかわっています。この症例では、キーが右下の8番、ロックが左下4番です。

右下8番にキーを合わせたところです。

ロックを左下4番に合わせます。

ロックをぴったり合わせました。

ミラクルデンチャーを装着しました。

今週の症例 ミラクルデンチャー 上顎21|12欠損

前歯の欠損は比較的に少ないです。

原因としては、

〇事故などの外傷によるもの。

〇甘い飲み物を日常的に飲んでむし歯から抜歯になったものが多いです。

保健の入れ歯、従来の入れ歯では金属のバネが目立ちますが、ミラクルデンチャーでは入れ歯とは判りにくいものが出来ます。また非常に適合性の良いものが出来ます。

作成用模型です。

ミラクルデンチャーは特許を取得しています。ミラクルデンチャーにはキーとロックと言う概念があります。キーは最初に合わせる部位で、ロックは最後に合わせる部位です。このキーとロックで維持します。キーは右上の3番4番の口蓋のくぼみを利用します。従って、入れる方向は横方向からになります。

ロックは左上6番の上方向から合わせます。

作成されたミラクルデンチャーです。

キーを合わせました。横方向からです。

ロックを上方向から合わせます。

ロックを合わせました。

装着状態です。普通にしていれば、入れ歯をしているようには見えません。また大変適合性がいいので、違和感が少ないです。

最後に、当医院で作成した患者さん配布用のパンフレットをご覧ください。

今週のお知らせ うちの子、歯磨きさせてくれないんです

当地福山では、子供の1歳半歯科検診は健診所で親子に集まってもらって検診していましたが、新型コロナ(武漢肺炎)の影響で、密を避けるため中止になりました。

その代わり、近くの歯科医院で各自健診を受けることになりました。その影響で、当院でも1歳半の子供を検診することが多くなりました。お母さんからいろんな質問をされますが、その中の「うちの子、歯磨きさせてくれないんです」を今回は取り上げます。

日本歯科医師会雑誌に高島隆太郎先生が解説されていますので、まずそれをお知らせします。

以下引用

1)子供はなぜ仕上げ磨きを嫌がるのか

 

1.歯磨き時に仰向け姿勢を取ると子供の四回は90度変化し心境はマイナスに転じる。これは仰臥位が急所である腹をさらけ出す姿勢であるためであろう。

2.口腔は非常に鋭敏な器官である。首が座ったころの赤ちゃんにおもちゃのガラガラを渡すと、手で振ることはまれで、大抵の場合おもちゃは唾液の洗礼を受けることになる。これは口に触覚受容器が集中し、赤ちゃんはまず最も敏感なセンサーで手にしたものの性状を確認するためであろう。そのような敏感なセンサーを多く有した口は、ある日いきなり始まる歯ブラシなどの強い刺激に対応できないのだと考えられる。また、上下の歯列の中で感覚が最も鋭敏であるのは上顎の前歯付近である。養育者の多くが視認性の高い上顎前歯から歯磨きを始めることも、仕上げ磨きへの対応を難しくしている理由ではないかと考えている。

3.多くの養育者は、歯磨きをしなくてはう蝕が出来るかもしれないと言う不安に駆られており、その焦燥感により普段良好である母子関係性とは異なった関係性を築いてしまうと考えられる。歯磨きの時間になると子供が逃げ出す、父親だと磨かせるが母親だとうまくいかないと言うのはそういった理由によるものであろう。

以上の理由により、子供は自分で歯ブラシを咥えたりするのは好んで行う一方で、母親の仕上げ磨きを嫌がるのだと考えている。

2)母親教室で伝えている仕上げ磨きの秘訣

 

1.いきなり仰向け姿勢にせずに、まずはお風呂などの、こと養育者の距離が近く大きい体位の変換を取りにくい場所で、子供の視界を大きく変えず対面して子供の歯垢清掃に臨んでもらう。仰向けにした子供を養育者が足から徐々に頭に近いところを歌に合わせて触っていく手遊び歌「キュウリができた」などを行なうことで、無防備で不安な気持ちに転じやすい仰向けの状態で和やかに体を触られる経験を積み重ねて、仰向けの姿勢での不安感を軽減していく。また、いきなり感覚の鋭敏な口を触るのでなく、遠位から徐々に触られる感覚に慣らしていくことも感覚の鋭敏な子供には必要である。

2.敏感な口腔に対して弱い刺激から徐々に慣らしていくのが有効であると考えている。その為の方法として、岩倉が著書で紹介する口指遊びが有効であると考えている。いか、原文から紹介する。

3.0才の頃から、子供の体をよく触り撫でてあげます。頬のあたりに人差し指をちょんちょんと触れ、ついでに楽しい声を出します。次に「モシモシ」と言いながら唇に指を触れてやります。子供が笑ったら、唇の間に指を入れてみます。指を口に吸ってくれたら、下唇を指でリズミカルに撫でます。それからまだ歯の生えていない歯ぐきの土提を触り、上唇の頬の粘膜をそっとなでます。子供がベロでさわってきたら、「クックッ」と笑って答えてあげます。こういうことを毎日繰り返すうちに、子供は口にかかわってくれるのを楽しみに待つようになり、いざ歯が生えて時には喜んで口の清掃を受け入れてくれるようになります。

このように、歯が生えてから仕上げ磨きに挑戦するのではなく、歯が生える前の無歯期の時から指と口を通じて子供と濃密なスキンシップを取ることが母子の身体を通じたふれあい作りとして重要であると考えている。

4.養育者は子供の口にう蝕ができることを自分の歯磨き不足のせいであると考え、子育て上の失敗であると認識していることが多い。

3歳以下の子供のう蝕の発生と仕上げ磨きの関連性を調査した研究では、「う蝕発生と仕上げ磨きは関係性が低い」(1987年)「う蝕発生と仕上げ磨きは有意ではないが関連がある」(2003年)「う蝕発生と仕上げ磨きは関連がある」(2004年)と、現在に近づくにつれてその関連性が高くなる傾向が見られる。

この理由の1つとしてフッ化物入りの歯磨剤の普及率が2000年前後に急速に上昇したことが関係していると考えられる。WHOが指針の中で「う蝕抑制のためのブラッシングはフッ化物入り歯磨剤を用いると効果的であり、その効果はブラッシングそのものと言うよりむしろフッ化物の活用によってもたらされるものである」と述べているように、フッ化物入り歯磨剤を用いた仕上げ磨きはう蝕予防に高い効果がある。

こうして時代とともに仕上げ磨きを行わないことつまり「フッ化物入り歯磨剤の使用などフッ化物応用の習慣がない事」と汚職発生との関連が上昇する要因となったと推測している。一方で、巌頭飲料の摂取と汚職の発生の間には、いずれの研究でも仕上げ磨きとの関連性異常に非常に高い関連性が認められている。

以上から筆者はう蝕予防に関して、母親教室にて、含糖飲料を乳幼児期である早期から摂取する事はう蝕の発生リスクを大いに高めるため避けるべきであること、仕上げ磨きとう蝕の発生については養育者が恐れるほどでもないこと、う蝕発生のリスクが比較的高い場合にはフッ化物入り歯磨剤やジェルの使用がリスクの軽減に役立つことを伝えている。

3)  う蝕病原菌の伝播に怯える養育者

歯科医院で行う母親教室に参加される養育者の中には、う蝕病原菌が親から子へ伝播することに強い不安を抱いている方がとても多い。

コーフィールドらの「歯がない赤ちゃんにはミュータンス菌の住みやすい場所が存在せず、う蝕病原菌であるミュータンス菌はいないが、生後19~31ヵ月の頃、乳臼歯の萌出とともに住み場所が提供され、養育者の唾液からミュータンス菌は伝播する」と言う報告は現代の情報社会の中で一人歩きし、いつの間にか子育ての弊害となっている。

ある母親は菌の伝播を恐れて、本来なら行うはずであった母子間でのボディータッチを控えていた。乳幼児間の母子間での触れ合いは心理学者のボウルビィが指摘するように、心の絆を形作る愛着形成の機会であるため、これは望ましいとは言えない。

またある母親は菌の伝播を恐れ、子供が口に入れるおもちゃを過剰に殺菌したり、口に入れるのを咎めてしまっていた。

幼児は成長の過程でおもちゃや指など様々なものを口に入れ、表面に生息している菌に触れ合うことを通して自身の免疫を確立していく。また触覚に対し敏感な口にいろいろなものが触れ合い、目で見て舌で触って指で触れる中で、脳と目と手が協調していく。

それらに鑑みると、おもちゃや指を舐めるの辞めさせるのは望ましいことではない。誰の口の中にも主な養育者から伝播したう蝕病原菌が存在するが、う蝕病原菌がいれば必ずう蝕ができるわけでは無い事は、う蝕学を学んだ我々歯科医師であれば誰でも理解していることであろう。医療従事者にはリスクを強調して指導効果を高めようとする場面があるが、これは思ってもいない部分に負の影響与える場合があると言うことを念頭におくべきであろう。

4)最後に

今回、歯科医院で行う母子育児支援と言うテーマで、筆者が母親教室を通し学んだことに考察を加えて報告した。

序説で述べたように現代の養育者は子育てに関して多くの不安を抱えている。我々ヘルスケアに従事するものが専門的知識を活用し適切なタイミングで支援を提供できれば、養育者の不安の解消と今後の母子の健康行動のサポートが可能である。

全国に多数存在する歯科医院において、個々の先生がそういった支援活動に取り組まれることでどれだけ多くの養育者たちを精神的に救い、これからの子育てに活力を与えられるかは想像にたやすい。

コロナ禍により社会に不安が渦巻く現代にこそ我々の知識と行動が生かされるのではないかと考えている。

以上引用終わり

私は子供たちが小さい時いろんなものを舐めさせました。自分で物がつかめるようになると、つかんだものは必ず口に持っていき舐めまわします。その時に危険のない歯ブラシも舐めさせていました。深く突っ込み過ぎて「おえっ」となったりして、思わず笑ったりしていました。

仕上げ磨きもまったく問題なくできました。最後に、当院で配布しているパンフレットを掲載します。なお、当院では仕上げ磨きではブラシのみで十分であると思っています。奥歯が生えてきたら歯と歯の間は糸ようじが効果的です。

今週のお知らせ 砂糖の害はむし歯だけではない 若いころに砂糖を食べすぎると記憶に悪影響

砂糖がむし歯の原因であることは常識ですが、全身的にも悪影響があります。

砂糖の取り過ぎは、肥満、糖尿病、うつ病、アレルギー、花粉症、アトピーなどの原因と言う研究があります。また、ベルギー(?)の保健担当大臣は「砂糖は麻薬」であるとして、依存性があるのを問題視しています。若いお母さん方には、子供が小さいころから甘いお菓子、飲み物を上げ過ぎないほうがいいです。「三つ子の魂百まで」と言う言葉がありますが、3歳まで甘いものを控えているとそのあとの健康に大変楽になります。

我が家では3歳ごろまで甘いおやつは控えていましたが、長男が3歳ごろのある時、同じ3歳の友達から飴玉をもらいました。私に見せて「食べてもいい?」と聞くので「食べてもいいよ」と言うと嬉しそうに頬張っていました。しかし、10秒ほどするとペッと吐き出してしまったので、どうしたのか尋ねると「甘すぎる」と言ったのです。私はこの時甘いものに関しては、しつけ(躾)として間違っていなかったなと思いました。

彼はその後普通に甘いものを食べるようになりましたが、少しで十分満足するので、他の子供たちがもっと欲しいと言っていても、知らん顔をしています。健康面でも全く問題がなく、運動神経はそれほどでもありませんでしたが、体力、持久力はありました。学校のマラソン大会では常にトップクラスでした。高校3年時には友達と賭けをしたとかで、夏は学生服、冬は半袖で1年間を過ごしたのです。親としては熱中症や風邪の心配をしたのですが杞憂に終わりました。また、真冬に往復20kmの道のりを半袖で自転車に乗りテニスの練習に行っていました。

さて、今回は、若いころに砂糖を食べすぎると記憶に悪影響があると言う研究です。

以下引用

20210402 1700 サイエンス

若い頃に砂糖を摂取し過ぎると脳の記憶機能に悪影響が出ると判明、鍵は「腸内細菌」か


ジョージア大学と南カリフォルニア大学の共同研究グループが、「青年期に砂糖入り飲料を日常的に摂取すると、成人になってからの学習や記憶のスコアが低下する」ことがラットを用いた実験で示されたと発表しました。同グループは、砂糖による記憶能力への悪影響が「腸内細菌の変化」が原因である可能性を示唆しています。

Gut microbial taxa elevated by dietary sugar disrupt memory function | Translational Psychiatry
https://www.nature.com/articles/s41398-021-01309-7

Sugar not so nice for your child’s brain development | EurekAlert! Science News
https://eurekalert.org/pub_releases/2021-03/uog-sns033121.php

アメリカ農務省と保健福祉省が共同で発行している「アメリカ人のための食生活ガイドライン」では、「1日に摂取するカロリーのうち、砂糖が占める割合は10%未満に抑えるべき」と推奨されています。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、9~18歳のアメリカ人が摂取するカロリーのうち、砂糖の割合はガイドラインで推奨される値を超えていて、その大部分が砂糖入り飲料によるものだと指摘しています。

※砂糖入り飲料:炭酸飲料(コーラ類、サイダー類)、スポーツドリンク、ジュース、乳酸飲料


共同研究チームは、「砂糖の大量摂取 大脳の中でさまざまな認知機能をつかさどる海馬に影響を与える」という説を検証するため、幼若なラットに通常の餌と11%の砂糖水を与え、海馬がつかさどる「エピソード記憶」を測定するテストを行いました。その結果、幼少期に砂糖水を与えられたラットは、通常の餌を与えられたラットよりもエピソード記憶が弱いことが判明しました。

また、海馬とは関係なく、単純に以前に見たものを認識する「基本認識記憶」を測定するテストも実施。その結果、通常の餌を与えられたラットと砂糖水を与えられたラットの間に認識記憶能力に違いは見られなかったとのこと。このことから、幼少期に砂糖を大量に摂取すると、海馬の機能が妨げられる可能性が示されました。


さらに研究チームは、砂糖を多く摂取するとParabacteroidesと呼ばれる腸内細菌がラットにおいて増えることを確認。そして、Parabacteroidesが多くなるほど、学習や記憶のテストのスコアが悪くなったことも判明しました。

そこで、砂糖を摂取していないラットの腸内でParabacteroidesを故意に増やしたところ、ラットのエピソード記憶と基本認識記憶の両方に悪影響が見られました。この結果から、「幼少期から砂糖を摂取し、腸内のParabacteroidesが増加すると、成人してから記憶機能に悪影響が出ること」が示されたと、研究チームは論じました。

論文の筆頭著者でジョージア大学・College of Family and Consumer Sciencesのエミリー・ノーブル助教は、「今後の課題は、腸内細菌が脳の発達にどのような影響を与えているのかを解明することです。腸内細菌が脳の発達に影響を与える仕組みを明らかにすることで、脳が健全に成長するために必要な体内環境とはどんなものなのかがわかります」と述べました。

引用終わり